感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2巻から間を空けたくなくてすぐに読みました。
映画「FAKE」で疑問に思った「音は多少なりとわかるのか」はこの作品でもすんなりとはわからず、さらには描写をきっかけにご夫妻と距離ができてしまったことが明かされびっくりしました。
映画でもかなり繊細というか気難しさが垣間見られたけれど、ピタッと心を閉ざしてしまったのでしょうか…
ゴシップ目的で面白半分にアプローチしたのではなく「聴覚障害」と真摯に向かい合おうとした過程でのアプローチが不調に終わるのは、残念というか淋しいことのように感じます。
ナーバスにならざるを得なかったのだとも思うし、望んでいた方向に作品がおさまらなかったことで絶望したのかもしれないし、あれこれ考えをめぐらせるとキリがないけれど、少なくともこの作品を読んで佐村河内氏へのゴシップ的な見方は完全に変えられた分、もっと色々聴いてみたかったと思いました。
あと、後日取材したという新垣さんのお話もどこかで漫画にしてもらえないだろうか…と思います。
Posted by ブクログ
聴覚障害に真摯に向き合った取材ルポ漫画が完結。
聴覚障害への理解がこの漫画で広まることが期待される。
最終話まで読んで、佐村河内守氏の事件について大きく考えさせられることになった。
Posted by ブクログ
マァしょうがないよね、という気持ちや、こういう未消化感こそにメッセージがある、的な理解、作家の極めて「意志の強い」その選択・描写、への敬意。を含めても、やはりどうしても残念というか、そんな感情が気持ちの大部分を占めてしまう。「周りの人を実は不幸にしているかもしれない」吉本の臆病な優しさは、本当につくづく森達也とは正反対で、だからこそ読ませてもらって良かったと思う。そうだ、終わらない。実はこの漫画は何一つ「始まってはいない」のだ。いつか出版されるかもしれない第4巻までの長いお休みと捉えてもいいし、次はこの本を3巻まで読んだ(少人数の)私たちこそが、本当の意味で「始めて」ゆけばいいのだと思う。吉本がこのシリーズで成し遂げたのは、絶対に辿り着けない天界への道を覆い隠す、深い霧を晴らすことだったのだ。