【感想・ネタバレ】パナマ文書 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲うのレビュー

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Posted by ブクログ

租税回避が注目されがちなパナマ文書だが、実際にはテロ対策など安全保障面でも大きなインパクトを与えている。本書はそもそもオフショアやタックスヘイブンとは何なのか、世界情勢がどのように変わりうるのか、日本企業や暴力団との関連についてわかりやすく解説している。
BEPSといった国際的な取り組みがあることを初めて知ったし、マイナンバー制度が脱税や犯罪防止に関わりのあることも初めて知って大変勉強になった。

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2016年08月07日

Posted by ブクログ

 『パナマ文書』は、オフショア取引を悪用した租税回避企業・個人のリストと捉えられがちであるが、真に炙りだされるのはテロリストなどの反社会的勢力を支援する企業・個人であるとの指摘は興味深い。テロリストといえどもお金は必要なわけであるが、これまで不明だった資金源がこれによって明らかになる可能性があるという。その他「ゆうちょ銀行問題」「民泊問題」などの日本国内の問題 ―― 一見『パナマ文書』に関係なさそうであるが実は大いに関係がある ―― にも触れている。事実の積み重ねによって『パナマ文書』の意味、影響を解説している。陰謀論に根ざした解説書が出回る前に、このような冷静な解説書が世に出たことは僥倖である。

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2016年06月06日

Posted by ブクログ

「香港ドルの価値はアメリカドルによって裏付けされている。」

パナマ文書の影響について分かりやすく書かれている。オフショア地域>タックスヘイブン。

タックスヘイブンを利用した脱税方法の説明は分かりやすかった。自社を子会社化し、親会社をタックスヘイブンにつくり、子会社の利益を知的財産の使用権として全額吸収する方法は、とてもスマートだ。ダブルアイリッシュ&ダブルサンドイッチは、お金の流れを不明瞭にするのに最適だ。

パナマ文書だけではなく、諸外国の金融政策、例えば中国のAIIB創設、やシールズの資金の怪しさについて書かれている。面白い。

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2016年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

パナマ文書とは何かを知りたくて読みました。
パナマ文書とは、パナマにあった「モサック・フォセンカ」という法律事務所が作成し、何らかの理由で流出したオフショア取引の情報とのことです。オフショアとは非居住者向け(平たく言うと外国人向け)のサービスで、税の軽減などがあります。オフショアの多くはタックスヘイブンであり、ケイマン諸島や英領バージン等が有名です。このタックスヘイブンで行われた、脱税とみられてもおかしくない取引の情報が流出して、その取引をした人が叩かれた、という流れのようです。
きちんと納税しましょう、ということですね。

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2021年06月30日

Posted by ブクログ

今後、タックスヘブンに対する締め付けは強化されるだろう。日本では、郵貯銀行が米国制裁先リストや、マネロンに対する対策が最も遅れており、ゆうちょ銀行のアキレス腱となりうるといった点は興味深かった。

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2016年08月15日

Posted by ブクログ

パナマ文書というよりは、タックスヘイブン(=オフショア)に絡めた国際情勢やマネロン、租税回避、国内における暴力団、地下経済、郵貯に関する全体的な問題を論じている書籍。もう少しパナマ文書に特化した書籍を期待していただけにちょっと残念。

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2016年05月29日

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