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Posted by ブクログ
◾️record memo
いつも不思議に思うんだ。どうして人間は、自分で勝手に決めたきまりごとにしばられて、それを「苦しい」とか「辛い」とか言ってるんだろうって。
健全でつつがない人生を送るためには、これらたくさんの“自分で勝手につくったきまり”を守らなきゃいけない。挙げ句それを「ストレスだ」とか言ってる。
だったら守らなきゃいいじゃないかと思う。会社に行くのなんてやめて、好きなものを好きなときに食べて、好きなときに好きな人に会いにいけばいい。人間はなぜか、「そんなことできない」と思い込んでいる。すぐ身近に猫という実践者がいるというのに、まるでそれが見えていないみたいだ。
だけど人間は変な生き物でさー。人間って、生まれ持った“自分”がないんだよ。まわりのいろんなものをくっつけて一つにまとめて、ようやく“自分”を作り上げてるみたいなんだよね。
猫は人間とちがって、まだ子猫のうちから自立し、独立した生活を営むものだ。だからボクは、ボクの母猫と暮らしていたという人間が、ボクとその兄弟四匹をそれぞれダンボールに入れて、「もらってください」と書かれた紙切れ一枚といっしょに路地裏に放置したことを恨んでいない。居場所は自分で勝ち取るものだと母猫に教わったし。
キャベツにほっこり
世界から猫が消えたならの文庫を読んでからこちらを読みました。多少設定に差異はありますが、どちらも楽しめました。分量はやや少なめですが、内容はしっかりとしていました。猫好きの方にはぜひ読んでいもらいたい一冊です。
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最初あまり考えずに、あの作品のスピンオフ!と思い読み始めたが、途中であれ?と思う。ストーリーが小説と違う。そして気づく。これは映画のストーリーだ!と。よく見るとタイトルにも映画と入っている。映画を見た後に読み始めたため、情景が映画のまま浮き上がってきて、最後は泣けてしまった。映画を見た方は、原作の『世界から猫が消えたなら』と合わせて、こちらも是非読んでもらいたい。
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とても感動する話でした。
日常生活の何気ない日々の大切さを教えてくれました。確かに、世界から何か消えても気づかない人もいるだろうけど、その消えたものは、いろんな人の思いが詰まった大切なものだと思いました。
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「世界から猫が消えたなら」は絶対に本より映画の方がよかったと思ってるんだけど、これは本家の小説より感動した。
「世界から猫が消えたなら」の世界を、猫であるキャベツの視点から描いた物語。話の展開は知っているし、オチがどうなるかもわかっているんだけど、キャベツがひたすら可愛い。ちゃんとご主人さまを甘えさせてあげたり、シャワーを浴びたらマーキングしにいったり、ご主人さまを悲しませる悪魔には冷たかったりと本当にいいキャラをしてた。
「ご主人さまがボクを飼ってるんじゃなくて、ボクがご主人さまのそばにいてあげてるんだ」と言ってたキャベツが、物が次々に消えていく一週間を通じて変化していったご主人さまと同じように本当に大切なものは何か気づいていく。
猫の「ボク」は喋れないけど、誰よりもご主人さまへの気持ちを持っている。本家の小説では見れなかった「僕」から父さんへの手紙の内容、そしてキャベツがありがとうの言葉を届けようとするラストシーンには本当に心打たれた。
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キャベツの視点から描かれていて、前作では描かれなかった場面から切なく感じることがたくさんあって泣けた。「人や物、世界とのつながりそのものが、「自分」なのだ」この世界に溢れるかげかえのないものに感謝して生きようと考えさせられた。
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自分が死んでも、世界は変わらずに廻り続ける。この本を読むまではそう思っていたけど、そもそも世界ってものが人間が作り出した概念であって、誰かが死ぬことで、その人と繋がりのあった人たちの世界が少なからず何か変化する。生きるってことは、自分がそこに存在することなんだと思った。だから、どのように生きようとも、存在する限りは価値がある。もう少し楽に生きてみよう。
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ベストセラー小説のもう一つの物語。
「せか猫」といわれ映画もヒットした小説のもう一つの物語。主人公の飼い猫キャベツ視点で描かれた物語。
印象に残った文
「人や物、世界とのつながりそのものが「自分」なのだ。」
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原作と続けて読みました。
猫目線のお話。
わたしも犬を飼っているからこんな風に思ってくれてるのかなって考えながら読んだらクスッと笑えるシーンがあったり、ジーンと感動するシーンがあったりと、原作と同じくらい好きになりました。
ご主人様が大好きで、ご主人様のために生きてくれるキャベツ君がとっても愛おしいです。
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ジュニア文庫なので読みやすいです。
原作ではなく原作を映画した文庫本なので原作との内容はどうなのかは分からないですが、最後は号泣しました。
猫を飼ってるので尚更。小説と読むよりジュニア文庫なので絵本感覚で読んだ方がいいなーと思います。
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猫が消えたなら、を読んだ。
映画を見た。
ボクが消えたなら、を読んだ。
流れは同じ。登場人物も同じ。
淡々と流れる。終わりは見えている。
視点だけが違う。
それでも三回とも泣いてしまった。
きっと何度読んでも泣けるのだろう。
とても暖かい作品、シリーズどれも好きです。
ドラマ化しないかな。
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内容は、本のタイトル通り。
私たちは1人で生きてきたわけではなく、様々な人やものとのつながりの中で、生かされつくられてきたんだと、改めて思わされた。そのつながりを、これからも大切にしていきたいと思う。
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「世界から猫が消えたなら」を飼い猫の視点から描いた物語。人間の視点で描いた原作よりも今作の方が遥かに面白かった。話の流れが分かっていたためか一気に読み切ることができ、原作の方をもう一度読み返してみたいと思いました。
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「世界から猫が消えたなら」を読んでから、この世界にもっと浸りたくてキャベツが可愛すぎて読みはじめました!!キャベツの口調がござるじゃなくて入り込みにくかったが、ご主人様とイロイロな絆が深く結びつかれた心が暖かくなるステキな物語でした。
Posted by ブクログ
原作を、表紙の猫に惹かれて何年も前に読んでおり、今になっての映画化ということで、その波に乗って登場したのですよね、この作品は多分。
人に薦められなかったら原作の文庫本だと思ってスルーしていました。あ、キャベツ側からの話なのねって言われるまで表紙見ても気づきませんでした。
どなたかも書かれてましたが、私も当初キャベツの語り口調、悪魔の語り口調、馴染めなくて若干もやもやしました。
でも読み終わってみたら、何だろう。
何年も前に読んだ原作よりも「いい」と思ってしまいました。もちろん原作読んだ上でのキャベツ側からのストーリーということでいいと思えるのだと思うのですが、それでも単純に「こっちのストーリーテラーのがいい」と思ってしまった。
読み手である自分が、原作を読んだ時よりも多くの人を喪ってきたせいか、それともこちらの著者である涌井学さんの文章力のせいかもしれません。
「ご主人様」とその大切なものとの関わりや繋がりがせつない。もちろんキャベツとの繋がりとキャベツを拾ってきた父さんや母さんとの関わりも。
「海の上のピアニスト」私のこれまで観た中のナンバーワン映画です。死ぬ前に観るなら自分なら「海の上のピアニスト」です。その映画が登場したこともじんと滲みたポイントの大きな一つ。
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余命わずかと宣告されたご主人さまは、自分と同じ姿をした悪魔と取引をした。「この世界からモノを一つ消す。そのかわりに、キミの命を一日ぶんだけ延ばす」と。
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優しいメッセージの詰まった一冊でした。
Posted by ブクログ
「せか猫」の猫から見た世界。一日長く生きるたび一つずつ大事なものが消えていく。自分は覚えているのに、相手の記憶には残らない。こんな苦しいことが有るだろうか?父親宛の手紙にホロリときたが、猫視点の時点で就職パラレル感否めず。
Posted by ブクログ
ストーリーは良かった。設定的にどうしても涙は出てしまう。
ただ、キャベツはサバトラなのに表紙はキジトラ?
あと、電話も消したはずなのにどうして最後に電話できるの?消したことをなかったことにできるのか?
原作にはそういう矛盾はなかったはずなのに今回気になる。
それに、キャベツ視点と言うなら原作の設定や展開に準拠して描いて欲しかった。これではパラレルワールドとしか思えないぐらい、同時に成り立たない設定変更が多すぎる。
Posted by ブクログ
「世界から猫が~」は前評判の高さにハードルを上げすぎたせいか、あまり感動的ではなかったのだけど、この作品は素直に心が震えた。
大切なものが消えるって、本当に痛いことなんだな。
命が一番大切であるなんてことは疑いようがないけれど、大切なものが消えていく痛みと寂しさに耐えてまで、たった一日生き延びたって仕方がないのかもしれない。
死んだって消えないから。
恋人の、親友の、家族の心の中に残り続けることが出来るのだから。
誰の心の中からも消えて生き続けるよりも、きっと幸せなのだと思いたい。
ご主人様、きっと、幸せだったよね。
Posted by ブクログ
映画版の猫視点。
生きること死ぬこと、誰かが死んだら世界は変わるのか、変わらないのか。
自分に余命が宣告されたとき、何かを消し手でも生きたいと願うのだろうか。それとも。。。