【感想・ネタバレ】名画に見る男のファッションのレビュー

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Posted by ブクログ

山岳ばかりで寒冷なスイスは極貧に喘ぎ、14~18世紀には男たちは傭兵として出稼ぎをするしかなかった。それにしても、スイスの傭兵のファッションの奇抜さは群を抜いている。体半分で模様が違う服を着ているし、動きやすいように腕のスラッシュ(切れ込み)を入れたのも彼らが最初らしい。「俺らは命を懸けてんだぜ、どんな服装をしようと文句あるまい」とばかり、派手さはエスカレートするばかりだったという。日本のバサラみたいである。ルイ14世の赤いサンダル、美脚を見せるタイツ姿、気持ち悪いねえ。フェルメールの「地理学者」が着ているのは、日本の丹前らしい。驚いた。12世紀に流行った貴族のトンガリ靴も凄いなあ。これで前蹴りをすると、相手を刺し殺せるかも。いやはや、いろんな流行を見ることができて、西洋絵画も面白い。30編。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

文体のおかげと、ページ辺りの文字数が少ないでサクサク読めた。取り扱ってる絵の量も多く国も時代もバラバラなので幅広く楽しめる。

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

「名画」というのは、映画ではなく絵画のほう。
怖い絵の本をたくさん出している中野さんだが、この本はちょっとユーモラスだ。
女性のファッションについては語りつくされた感があるので、男性のファッションに注目してみる、という形で絵画を楽しんでみましょう、ということ。

主に14世紀から19世紀くらいの間、特に、宮廷で男も孔雀のように着飾っていた時代が多い。
いつもは、「そういう時代だから」とあっさり流したり「名画だから」とありがたがって、あえて突っ込み入れないのだが、たしかにファッションというものは、流行が変わってみると、「何であんなものがはやったんだろうね」と、気恥ずかしくなってしまうものだ。

そして、「へ~!へ~!」と、昔のテレビ番組のようにボタンを連打したくなってしまうほど、面白い薀蓄がたくさん書かれている。
「ヒゲ」という漢字が3種類ある訳とか、「股袋」「骸骨服」などという、しょもないセンスの日本名とか…
そして、男は脚線美!

おもしろくてためになる本です。

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2017年10月12日

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