【感想・ネタバレ】ブラックライダー(上)のレビュー

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Posted by ブクログ

北方謙三先生も選評で言われていたが、舞台設定が独特で戸惑うところがあるSF冒険小説。アメリカのゾンビドラマのようなグロくて残酷な舞台設定で繰り広げられるドラマ。でも、そんな少し恐い世界に引き込まれてしまいまった。作家のオリジナル性を強く感じられる見たことのない世界の童話。

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2018年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みづらいという声も多いらしいが、サービス精神満点の大娯楽作だった。
登場人物の多さに辟易しないためには、バード、レイン兄弟、ジョアン周りの数名だけ把握してすいすい読めばよい。
私はモブであってもネーミングが面白くて、全員メモを取りながらゆっくり読むことを楽しんだ。

Ⅰではレイン兄弟を追うバードを通じて、荒廃した世界観を味わう。
「明日に向って撃て!」でブッチとキャシディが荒野を延々追われる場面があるが、その舞台を世界荒廃後の荒野に置いた。
人肉食がまだまだ廃れていないという背景もぐっとくる。

Ⅱは打って変わって牛腹と蔑まれたマルコが、蟲の流行から逃れつつ調査する中で、いわば救世主と見做されていく過程。
人間ではないので人生観も異なり、よい意味で冷酷。
蟲の流行した村は焼く。それがⅢへ。
Ⅰでは人生観にまつわるカッコイイ台詞が頻発していたが、Ⅱではカッコイイだけでなく宗教の発生といえるような深い思索が。
またアビアーダ村の移動とともにマジックリアリズムのテイストが入ってくる。ここも面白い。

Ⅲはいってみれば戦争。
ロストテクノロジーも活用して攻め込む討伐隊と、ゲリラ的に応戦する村およびインディアン。
みながみな荒くれでどうしようもない男どもだが、こうしか生きられなかった悲哀、といったものが戦場に美しく散る。容赦なく。
ここにおいて発生する抒情こそが、読書を通じて私が欲しているものだ。

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2017年02月24日

Posted by ブクログ

中盤から世界観にのめり込んだ。終盤に始まるマルコの章がそれまでに輪をかけて面白く、早く下巻を読みたい。

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2016年08月22日

Posted by ブクログ

2241年2月24日のローマ教皇庁の通達文書から始まる。核戦争が原因で地球が壊滅状態になり、運良く生き残った人類は食人で命を繋ぐ。秩序も変わり人類は牛と人間の遺伝子を組み合わせた牛人を食用にするのだが、その中で高い知能を持った牛人のマルコが登場する。上巻では馬泥棒のレイン兄弟を追うバード・ケイジ保安官がメイン。メキシコでは空気感染する蟲の出現で村が滅亡の危機に。ここでマルコが活躍するし、最初のローマ教皇庁の通達文書の意味が分かる。

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2016年12月09日

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