感情タグBEST3
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水木しげるさんのとんでもなさがとても面白かった。し、どんな風に生きることを捉えているのか水木しげるさんが教えて下さっているようで、なるほどなぁ、と思いました。ゲーテはもう少し時間がかかるけど、水木しげるさんのフィルターを通したゲーテならいける、と思いました。
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『戦争と読書』を読んだ流れで再読する。
妖怪マンガの第一人者なのだからロマンチックな夢想家に思えて、その実、徹底したリアリストの一面がある。
ロマンチストかつリアリストのおっしゃる警句と箴言は、実生活に根ざした重みが感じられる。
『悪魔くん』にファウスト博士が出ていたから『ファウスト』がお好きなのかと思いきや、『若きウェルテルの悩み』の方がお好みとは意外だ。
「母へあてた手紙」の一節、恋愛問題について「悪魔と云ふ点に於ては満々たる自信を持ってゐますから」というのは、ゲーテの名言「恋愛の中でその本領を発揮する悪魔的なものを忘れてはいけないよ」を踏まえているのだろうか。
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思考とは物事をよりよくしていこうとするために何か考えていくことなのだと思った。
それ以外のことは思考とか呼ばない。
だから、心が豊かになる。
その思考をやめなかったゲーテと水木しげるの本、格言集。
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自分のことを「水木サン」と呼び、尊大なようで何だか全てが愛らしい巨匠水木しげる。
読みやすいけれど核心をついた内容で、良い出会いだったと思う。
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水木しげるにとってゲーテの言葉は生涯にわたって生きる指針だったのだなと分かる本。
死の直後に出された本として、水木しげる自身が書いたものというより、水木しげるプロダクションが今までの著作やインタビューなどから編集したものなので、企画モノ的な雰囲気も漂う。
第二次世界大戦に招集される前、絶対に死ぬと、死を前にした中、水木しげるは哲学や聖書、ゲーテの本を読みまくる。
そして戦場に『ゲーテとの対話』を持っていく。
まさに生死の境を一緒に切り抜けた大切な本なのだ。
また新約聖書もかなり読み込んでいるということも、妖怪、万のモノに神が宿るという立場なのかなと思っていたので、意外だった。
本書にもあるが、宗旨とかは関係なく、フラットに良い考えを吸収しようとする姿勢が素晴らしいと感じた。
私は、水木しげるは、ほんわか、達観したようなイメージを持っていたから、かなり堅い名著を貪り読む、探究的な部分が少し意外だった。
この時代とその後の戦争において、しっかりとした考えができたからこそ、その後の漫画にどっしり一本の筋がとおって、名作がかけたのではないかと思う。
また、水木しげるの痛快な金言もたくさん
老人の説教臭い戯言ではなく、中身があるのにポップ。
爽やかでありながら考えさせられる言葉。
さすがだな。
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水木しげるが20代から30代のころに暗記するくらいまで読み込んだというエッカーマンの「ゲーテとの対話」。その本の中から水木が傍線を引いた箇所を出版当時(2015年)の水木の年齢に合わせて選び出した93の箴言の数々を解説を交えながら紹介している。自分も少し前から初めて「ゲーテとの対話」を読み始めたが、当時の社会情勢や前提とする知識がないのでよくわからないことも多く、読み進めるのにも一苦労だったが、水木さんのように時間を掛けてじっくりと何度も味わうべき本だと分かった。
〇メモした箇所
6、比較的才能のとぼしい連中というのは、芸術そのものに満足しないものだ。彼らは、制作中も、作品の完成によって手に入れたいと望む利益のことばかり、いつも目の前に思い浮かべている。
→この文章を読んだ時まさに自分のことやと思った。作ること、そのものを楽しむ。
42、マンネリズムは(中略)いつでも仕上げることばかり考えて、仕事そのものに喜びがすこしもないものだ。
→ここ最近はまさにこの状態に陥ってて、いつの間にか楽しむことよりも数を稼ぐこと起き出してが目的になっていた。楽しみながら作ることに主眼を置いたら少し打開できそうな糸口が見つかった。
60、性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならないし、それを通して、われわれの心の中にあるいろいろ違った側面が刺激されて、発展し完成する。
→いかに今現時点で自分の興味がないことでも興味を持てるような考え方が出来れば、さらに限界を広げ自身の能力の幅が広がるだろうと思う。だから苦手なこともやってみるべきはそういうことだと思う。
92、生きているかぎり(中略)頭をおこしていよう。まだものを産み出すことのできる限り、諦めはしないだろうよ。
→この姿勢こそが大事でこれこそが目的。
またいつか読もう。
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水木しげるさんが愛読した『ゲーテとの対話』から抜粋した
ゲーテのことばと、それにまつわる水木さんのコメントを収録。
ほんの短いことばの抜粋だけど、そこに込められた意味は奥深く、
何度も読み返してしまいます。水木さんの処世訓も印象的。
抜粋されたことばの前後の流れと合わせて、
『ゲーテとの対話』を読み通してみたいと思いました。
巻末収録の「剣豪とぼたもち」はなぜ!?(^^;
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ゲーテと水木しげる。水木しげるの哲学のルーツが述べられている。言葉もなるほど元気をくれる前向きなものだった。戦争を生き抜いた人の言葉として重いものがあるし表現者としての明るさ、大事なものをしっかりみていた軌跡が感じられてよかった。
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ー最近の若い男は、3分の1くらい下駄で叩いてやりたいような感じだ。ー
水木サンらしい表現でピシャリと言ってくれていて、この一言だけでファンになります。
ー水木サンが幸福だといわれるのは、長生きして、勲章をもらって、エラくなったからなのか? 違います。好きな道で奮闘して、食いきったからです。
周りには水木サンの幸福菌に感染した人たちも多く居ます。幸福は感染するんです。ー
幸福は感染する、その通りだと思います。
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妖怪作品もさることながら、「水木サン」の話しや、考え方、生き方について書かれたものをみると、ほんとうにすごい人だったことがよくわかります。
「ゲゲゲの女房」をみるまで、片手で描いていたことも知らず、テレビアニメでかわいくデフォルメされたあとの目玉おやじのほんとうの意味もしりませんでした。
手にとりやすい、子ども向けの作品の裏には、妖怪の姿を通じて、哲学や宗教、人一人の生を超えたところにある時の流れや真理について考え、描き続けて生きたすさまじい日々があります。
巻末の「剣豪とぼたもち」も秀逸です。
「妖怪は伝承があるから、勝手に創作しちゃいかんのです」
とても、重たいひとことです。
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水木サンが選んだゲーテの格言。
この本でゲーテについて理解できるわけではなく、あくまで格言集。
とはいえ、水木サンが選んだゲーテというだけで、なんだか有難い気持ちになります。実際の内容も有難くて、時間をおいて何度も読み返したい一冊です。
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先月発売されたばかりの新書で、巻末にある水木夫妻の対談を読んでいると(2015年に入ってからのもの)、まだまだ長生きするつもりだったのだなぁ…と思って少し切なくなった。
実際亡くなったのは家の中で転んでしまったのがきっかけだったらしいから、きっと身体はどこも悪くなかったんだろうし。
水木さんがゲーテを愛する理由、インタビュー、エピソード、そしてゲーテの格言や箴言に水木さんの言葉を加えた、面白いつくりの本だった。
私自身は哲学の世界はあまり詳しくないけれど、なぜかゲーテの本は本棚にあったので(いつ買ったのかも覚えていないけど)もう一度開くきっかけにもなった。
ニーチェやヘーゲルではなくてなぜゲーテなのかというと、ゲーテの言葉は幅が広くて日本人に合っていると感じているそう。
戦争という過酷な体験をしている氏にとって、徴兵の気配が近づいた時に読み始めたゲーテ哲学の存在は、とても大きいものだったということが分かる。
人間は欲深い生き物で、その欲には際限がないけれど、自分にとって何が幸福なのかということが自分の中で明確にあって、しかもその幸福のラインを低めに設定すれば、普通に暮らしている毎日は大抵幸福なのだと思うことが出来る。
それは向上心がないということではなくて、そんな風に精神が安定していれば、何でもかんでも闇雲に、ではなくて、自分が本当に求めているものが分かってくる、ということ。
「長く寝るのが一番の幸福」と言い切り、フラットに生きた水木さん、とても素敵だなと思った。
ゲーテの言葉で印象的だったのは「精神の意志の力で成功しないような場合には、好機の到来を待つほかない」
努力だけじゃなくタイミングも大事。
その他にも全部で93個の厳選された言葉を楽しめる。
無理をしないこと。を、心に刻み込んで生きたい。
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ご逝去前後の企画本。
水木はゲーテの作品を、以上に、ゲーテ自身を、好きになる。
それは、少なからぬ人が、鬼太郎を越えて水木サンを好きになるのと、同じ現象だ。
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なかなかパンチの効いた人なんだなという印象。
私はゲーテのことを知りたいわけじゃないんだけど、ゲーテを知らないと水木しげるを知れないんだろうな。
戦争が始まって祭りのような興奮状態、何かマイナスなこと1つも言えない、こういうのは幻じゃないんだと絶句する。
母親に宛てた手紙は、生死や幸福や不幸について自分の答えがハッキリと出ていて、戦争が与えた壮絶な体験がこの達観した考えを生んだんだと思えた。
この生命力が絵に表れているんだと思う。
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ゲーテから発せられた思想が水木しげるに濾過されるとドライさとユーモアさのある言葉になる。
才能ない奴が漫画家やっても云々とか、紙芝居、貸し本、少年誌と生き残ってきただけ凄みがある、
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私はゲーテの本は読んだことがない。この本では水木先生の心に響いた言葉が抜粋されている。水木先生自体が個性的な人物なので独特な部分もある気がするが、私には、「否定的であることは無に通ずる。」この言葉が一番響いた。
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戦争で死ぬ意味について考え続けた著者は、多くの哲学書などを読み漁ったが、一番感銘を受けたのはゲーテと聖書だったそう。
どちらも暗記するほど熟読したそうだが、岩波文庫の『ゲーテとの対話』上中下巻は戦地にまで携帯している。
ぼくは両書とも未読だが、御大がそこまで絶賛されているなら、ぜひ読まねば…。