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初めて中谷美紀さんのエッセイを読ませていただいたのだけど、文の上手さに脱帽しました。
そこらの作家さんに負けず劣らずな語彙力で彼女のあるがままの生活を綴ってくださっており、自分の主観ががらりと変わるような作品でした。
自然農法で育ったものを使った食事や、旅での発見、茶道や淑女教室、お友達とのユーモアある関係など、とにかく沢山のことに興味があり、絶えず新しいことに挑戦している中谷さんは美しいな…とその一言です。
ただでさえ女優さんは朝から晩まで忙しい日々を送っているのに、自分の成長の為たくさんの事に目を配っている姿はすごく憧れる。自分も視野を広げて沢山のことに挑戦したり、好きなものに対して日々探究心を忘れずに生活したいと思えました。
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この間偶然見かけたテレビでの対談で、中谷美紀が「私には元々何もないからこそ、演じるのだと思う。伝えなくてはいけない言葉と感情を、私の身体を通して伝えているだけ」というような内容を言っていて、この人は、謙遜ではなく本気で自分は「何もない」と思っていそうだなと思った。
また、中谷美紀ではないけれど、違う女優さんが自分のことを表す言葉に「慎重で大胆、繊細で鈍感」を選んでいたように、彼女もまたひとつの言葉では表せない。
透明感のある演技の裏に、思わず電車の中で吹き出しそうになる文章を書く力もあり、素晴らしい集中力で役を引き寄せ、役に近付いたかと思えば、自信のことを「ひねまがった根性」の持ち主だという。
女優業のなんたるかが垣間見えるのはもちろんのこと、女優という人間の持つ業の深さもちらりと見え隠れする。魅力的でありながらどこか冷たく、感情に寄り添う側面と、それから容赦なく離れて行く側面もあり、女優というのは「なりたい」と思って努力してなるものではないのだなと痛感したりもする。
つい最近読んだ某モデルさんのエッセイと比べてしまってはあまりにあまりなのかもしれないけれど、文才というのもまた、「得よう!」と思って得られるものではないのかもしれない。
兎にも角にも、天から二物も三物も与えられてしまった彼女にの死角はどこなのか。考えても考えても思いつかない。おそるべし、中谷美紀。
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30歳を迎えて出会った本。もう少し早く出会いたかったなあとも思うし、今だから素敵だなあ、おもしろいなあと感じられる気がする。
全てが新鮮で、一通り体験したくなります。
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各々の話が短く読みやすい。
日々の行動や感情がとても自然に感じられるエッセイです。中谷美紀さんへの人としての親しみやすさを感じることができます。
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中谷美紀さんといえばインド旅行記。なかなかハードな体験を読書を通じて楽しませてくれる、素敵な作品だったので、そこからファンになりました。
このエッセイもやっぱり面白い。
あとがきにあったように、すごく正直な人なんだなという印象。そこまで書かなくてもいいのに、と思うところまで正直な言葉で書いてある。だから読んでいて楽しい。
例えば、女優の仕事は暇な時は暇で、映画を見ても途中で寝てしまったり、読んだ本の内容も忘れてまた読み返したり、とか。
こんなこと中谷さんでもあるんだ、と思わせてくれる。
最新のエッセイも絶対読みたい。
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女優の中谷美紀さんが雑誌に連載しておられたコラム(エッセイ)をまとめた一冊。
中谷さんのことはドラマ等で見るのみで、あまりよく知らず気の強そうな方だなと思っていた。
さばさばとした飾らないのに美しい文はまさに彼女の人柄そのものだなと感じた。
また、旅にグルメに日本文化などなんと幅広い内容だろうか。
自分の視野やあらゆるものの狭さを痛感させられる。
もっと行動しよう。
人と話そう。
好きを知り、広げよう。
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中谷美紀さんの印象がガラッと変わった一冊。美人な女優さんというイメージに加え、いい意味で人間臭さがプラスされ、まるで噛めば噛むほどジュワっと果汁滲み出てくるガムだった。
同じ人間として、同じ女性として、著者にもっと興味が湧いた。他のエッセイも一通り目を通したい。
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品高いしなやかな女性の象徴、文章にもそれが現れている 憧れ。
ただプライベートでは二日酔いで待ち合わせに遅れるとか、意外とルーズな面も垣間見えて人間らしい。
旦那さんと出会った以降の話とか、旅先の話も読んでみたいな、
88/100
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1人の女優さんが日々暮らす中で、悩むことは庶民の私と同じで安心した。役に合わせて芸事を習うことが多く、自身の幅を広げる努力を常にされている一方、製作陣から呼ばれなければ失業してしまうのもその業界の特色で、ストレスの多い職場環境である。
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中谷美紀さんが20代後半に書いたエッセイ。
美人だなぁ、女らしいなぁと思っていたけど、
外見だけじゃなく中身も学んでて努力してる人なんだなと尊敬した。
韓国語のお芝居なら韓国語みっちり学びに行ったり、女性らしさをもっと出すべくお茶やったり、その他諸々。付け焼刃ではないんだなと知った。
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20代後半の頃の中谷美紀さんのエッセイ集。
画面で見る中谷さんのイメージは綺麗、隙がない、透明感、という印象が強かったが、男らしく、また面倒くさがりな面もあり、人間味溢れる内容になっていた。
エッセイの中で取り上げられる話題も目の付け所が良く、また落ちもあり、綺麗な文体からも彼女の頭の良さを感じさせた。
お取り寄せグルメや馴染みのお店の口伝レシピはぜひ味わってみたいと思うものばかりだった。
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女優・中谷美紀のan・an連載をまとめたエッセイ集。
20代後半頃のものみたいなのでけっこう前の本だけど、いくつか読んだ覚えがあるものがあったから、連載時代になんとなく読んでいたのかも。
ひとつの項目が1200文字(原稿用紙3枚分、と文中にある)と短めなのでさらっと読みやすくて、尚且つ文章が上手いのでとても面白かった。
女優さんもけっこう地道な苦労をしているのだ、ということが分かる。
韓国語が必要な作品のオファーを受ければ事前に勉強を始めなきゃいけないし、“女らしさ”を受け入れ始めたこの時代の中谷さんは、茶道や日本舞踊なども始めていて、その大変さも面白おかしく綴っている。(元々は“シキタリ”が苦手だったのだとか。今の優雅な立ち居振舞いを見ると想像もつかないけれど)
仕事や習い事を真面目に綴るだけならいわゆる意識高い系っぽく映るけれど、失敗談や自虐もいろいろ盛り込まれていてそう思わせないところはさすが女優だなぁと思った。バランス感覚がすごい。
中谷さんはひとつの作品が終わるとその台本は一切処分するって前にどこかで発言していたのを覚えているのだけど、このエッセイでは、ひとつの作品が終わるとリセットするために海外に飛ぶことが書いてあって、作品に取り組んでいるときはなるべく関わって勉強もするからこそ、終わるとリセットを意識するのが必要なのかしら、と想像したりした。
それでもすべてが消えるわけではなく、積み重なっていっているものはきちんと残るわけで。
俳優さんにもいろいろなタイプがいるのだろうけど、不器用だからこそこうするのだろうか、と考えたりした。
日常で愛するものやゲイの友人のこと、美味しい食事にこだわること、ヨガやインドのこと、毎月(隔週?)のエッセイだからその時期により様々な内容で、盛りだくさんだけどさらっと終わるところが良かった。
美人で上品な人、というイメージに、けっこうおっちょこちょいでなかなか大胆、というイメージが加わった。
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どんなに格好悪くても、健康管理のための「赤い腹巻き」と朝晩二回の「鼻うがい」は欠かさない。そんな女優も、撮影現場では子供に「オバサン」呼ばわりされ、ファンに愛の証とばかり、牛に「ナカタニミキ」の名をつけられる始末…。刑事に詐欺師、娼婦にエルメス、とさまざまな人生に身を任す女優の台本のない日常を綴った赤裸々エッセイ集。
なかなか男前だ。
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本書は、女優中谷美紀が雑誌アンアンに掲載していたエッセイをまとめたもの。
内容もさることながら、素敵な文章で読み終えるのが勿体ないような、ゆっくりと読み進めたいようなそんな本。
ゆったりと、心地よい文章が女優以外の才能を感じさせた。
他にもエッセイを出しているようなので、ぜひ読んでみたいと思う。
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中谷さんがananに連載していたショートエッセイ集。ロハスな生活、食事ネタが多い。気取らず謙虚な姿勢、視点で書かれている為著者に好感を覚える。ネタの選び方も上手く興味深くてとても良い。
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好きな女優さんなのだけど、あまりエッセイを読まないので古本屋で購入し、読み終えてからしまったと思った一冊。
落ち着きの中にもおちゃめさとか可笑しさを感じるのはきっとこの人の人格なんだろうと思います。
書き方のせいか、文章からはフットワークの軽さをすごく感じて見習いたいと思えることが多かった。
ないものねだりの憧れ、万国共通だと思ったらなんか安心した。
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中谷 美紀 『ないものねだり』
(2006年1月・マガジンハウス / 2008年2月・幻冬舎文庫)
どんなに格好悪くても、健康管理のための「赤い腹巻き」と朝晩二回の「鼻うがい」は欠かさない。
そんな女優も、撮影現場では子供に「オバサン」呼ばわりされ、ファンに愛の証とばかり、牛に「ナカタニミキ」の名をつけられる始末…。刑事に詐欺師、娼婦にエルメス、とさまざまな人生に身を任す女優の台本のない日常を綴った赤裸々エッセイ集。
中谷美紀さんのエッセイはいろいろ読んできたので安心して手に取ったが、どうやらこの本が初のエッセイ集だったらしい。
最近特に演技や立ち姿に筋が通ってきた印象が強かったが、そのへんの葛藤や舞台裏が覗けて楽しめた。
それにしても美しい文章を書く人である。
自分が向き合っているコト、モノ、思い、をそのまま人に伝えるのは照れくさいものだが、
「見られている」ことを意識しながらも姿勢を崩さない、凛とした文が書かれている。
こういう文章が書けたらなぁ、と常々思う。
積ん読にしてある『インド旅行記1~3』も楽しみだ。
80点(100点満点)。
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見た目に反した(個人的なイメージ)言動に驚き、笑ってしましました。
彼女の周りにいる素敵な方々のお話もとても面白かったです。
改めて、大好き。
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大好きな女優さんのひとりです。
画面で見る中谷美紀さんは生活感がまったく感じられず
そこがどこかミステリアスで魅力的だなと思っていました。
このエッセイはそんな彼女の舞台裏を大公開といった感じで
イメージを大きく覆される部分がたくさんありました。
文章からは丁寧に生きる方なんだなということがひしひしと
伝わってきました。
言葉選びが絶妙で、テンポ良く読ませてくれる気持ちがいい
エッセイでした!!
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女優・中谷美紀のファンというわけではないのだけれど、何気なく読んでみて、文章の確かさにまずびっくり。
特別、技巧的なわけではないけれど、自分の言いたいことを吟味した上で、しっかりと言葉を選んでいるように感じられる。
彼女の茶目っ気ある人柄や、地に足のついたものの考え方などが伝わってきて、非常に好印象。この人の書いたものをもっと読んでみたいと思わせる。
実は今回再読で、既に4、5回読んでます。
あと、女優って自分の芸域を広げるべく、見えないところでものすごく努力してるのね・・・己の怠惰な生活を振り返って、反省。
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忙しい時期で長いものをゆっくり読むわけにはいかないので、ちょうどよかったです。文章もキレイだし読みやすいし。美しい人はやはりケアや努力を怠らないものなのだなと思いました。
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28歳の頃のことが書いたとは思えないほど、とてもしっかりとした内容だと思った。仕事に真摯に向き合い、趣味にも励む著者の生き方は素敵だなと思った。
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20代後半に『anan』で連載されていたコラムです。
文章がうまくてビックリです。
内容はグルメやヨガなどの健康法に関するものが多く、若い頃から色々と気を遣っていたことが伺えます。
この頃に習い始めた茶道の話も興味深いです。
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中谷美紀さんが20代後半頃書かれたエッセイ。
まず、その文才とテレビで見ていたイメージとのギャップに驚く。
中谷さん、こんなに面白い人だったとは!笑
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あの美人女優が、見栄もきれいごともなく正直に日々を綴ったエッセイ。これを書いたのは30歳手前頃でしょうか。それにしては地味だし渋いなと思いましたが、彼女らしいし、ありのままの正直さがまた好印象でした。
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女性が女性を好きになる、好感を持つ。超美人がそれを凡人にさせるのは、簡単なようでちょっと難しい気がする。
そういった意味で中谷美紀はすごい。あんなに綺麗なのに、めっちゃ共感できる。すごい。食いしん坊で、ちょっと大雑把だったり、頭頂部が薄いとカミングアウトしたり、それでもちょっとコダワリがあったり、でもでも気取っていない。好きになるよ、いや、これ読んでさらに好きになったね。