【感想・ネタバレ】怖い絵のレビュー

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Posted by ブクログ

いろいろな観点から「怖い」と感じる絵画をいくつも紹介しています。概ねヨーロッパのもので世界史に詳しくない私にはあまりピンとこないものばかりでしたが、それでもそれぞれの絵から迫力とエネルギーが感じられ途中から「次はどんな絵なのだろう」とビクビクワクワクしながら読み進めていました。
絵の解説も分かりやすく、絵を見ただけでは気づかない細かな点やその背景を知ることで改めてその世界観に圧倒される思いでした。
結局のところ「怖い」内容なのでハッピーな本ではありませんが、芸術的な感銘、迫力を感じられる本だと思います。

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2024年02月14日

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3回目くらい。何度読んでも面白い。
中野京子さんのわかりやすく端的な解説が大好き。絵画の楽しみ方を教えてもらった感謝すべき一冊。

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2023年01月06日

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本を読む面白さとアートの面白さを教えてくれた本。大塚美術館に行ったとき、この本に載っている怖い絵を元にしたツアーがあったけど、当日知ったのでツアーに参加できず、本を買ったらどっぷり美術館の沼にハマることになった。
大塚美術館も大変素晴らしい美術館なのでみんな四国に立ち寄ることがあれば行ってみて。

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

このシリーズが大好きです。
絵画の知識はほぼゼロですが、読んでいるとどんどんのめり込んでいきます。

制作された時代や描かれた人の人生、他の絵画との関連まで詳しく紹介してくれています。世界史もほぼ受けてこなかったので検索しながら読んでいますが、検索すると該当の絵画の詳細まで見られるのでおすすめです。

偏りが出ることもあると思いますが、深く知識も得られるようになる上に、いい時間潰しにもなります。

たまに、著者の素直な感想のようなものが感じられることもあります。絵を鑑賞する上では、賛否両論あるのかもしれませんが、私は中野さんの書きぶりが割と好きだなと思います。

実際に絵画を見に行きたくなりました。

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2022年12月06日

Posted by ブクログ

絵画入門書とかとは違った視点で斬新、かつ分かりやすい文章と量でサクサク読んで知識が蓄積されていく感じ・・・・・・・これが最高にたまらない! 単純に絵を眺めるだけでもいいだろうけれど、その絵の背景に隠れた「怖さ」に気がついたときの衝撃と感動はなかなか忘れがたい快感だ。殊に自分は本書の中にも出てきた所謂「寓意画」の持つ圧倒的な解釈と考察を紐解いていくのに興味を持って、何作か調べてみようと思った。まだまだ絵画の知識は疎いけれど、これからもっと様々な名画を知っていく中で、恐らく何度も読み返すことになるであろう、素晴らしい本だと思う。絵画は「怖い]ほど面白い! 何よりもその感覚になれる本書は魅力しかない!

『マリー・アントワネット最後の肖像』
『愛の寓意』
『絞首台の上のかささぎ』
『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』
『グラハム家の子どもたち』
『ヘンリー八世像』
『イワン雷帝とその息子』

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2021年07月24日

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怖いの基準は人それぞれ違うから、私にとっての怖いと著者にとっての怖いは違うなと感じた。ただ共感する部分もあったし、ヘンリー8世の肖像画は怖いねってなった笑
結局人間が1番怖いな、、って世界史とか歴史を学ぶと感じる。

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2023年10月20日

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再読。文庫ゆえ絵が小さいのが難点。ともかく怖さには、描かれた絵からわかるものもあれば、その背景の怖さにあって、同時代に生きていない私たちに分かりにくいものがあり、ナビゲーターの中野さんに案内されて理解を深め、面白さを伝えられる。今回の再読では、怒りに囚われて予期せぬ事態を生み出す意味で、ルドンの「キュクロプス」と、レービンの「イワン雷帝とその息子」には、近しいものを感じた

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2023年08月20日

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以下はメモ。この本の内容をもって観覧したい絵画

ラ・トゥールのいかさま師
ティントレットの受胎告知
ブロンツィーノの愛の寓意
ボッティチェリのナスタジオ・デリ・オネスティの物語

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2023年07月04日

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様々な年代の絵画について、その描かれた背景・思想・作者の環境などについて解説された本作。
中でも人々の恐怖・畏怖・不安・猜疑心・悔恨などなど、“怖い”と感じる絵画を軸に解説がなされる。
絵画や芸術は中世時代に爆発的に発展を遂げたが、その成り立ちを考えると、そこには当時の宗教観や文化そのものを反映していると言っても過言ではない。
一枚の絵の中に無数にちりばめられたモチーフや構図、その一つ一つに込められた意味やその背景を知ることで、今まで見えていた世界がさらに広がりを持つことになる。
本作は、そういった芸術鑑賞の醍醐味を味わえ、さらに本物の作品を見てみたいと思わせてくれる図書となっている。
一般教養としてお勧めの図書。

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2023年06月01日

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取り上げている絵の数は多くないが、個々の絵が描かれた時代背景、使われている技法、作家の生涯を丁寧に説明している。
含まれている情報量が多いので下手をすれば簡素な説明本になりそうなところを、著者の巧みな筆力によってミステリー小説のような臨場感ある一冊に仕上げている。

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2023年03月07日

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単行本の刊行直後に手に取り、美術の世界に引きずり込まれました。以来、静かに広く深く語られる名画の中の物語に魅了され続けています。中野先生のご専門はドイツ文学。絵画と文学の融合を感じさせるシリーズです。
コツコツと展覧会巡りを続け、紹介されている作品にも、だいぶ出逢うことができました V
(記念講演会にも行ったので、中野先生にも逢えた V)

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2023年02月18日

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新書の「『怖い絵』で人間を読む」を最初に読んだので、こちらの方が内容が薄い気がした。
人によって好みが分かれるし、こちらを先に読んでも面白くて満足できるとは思います。
ボッティチェリの「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」は、興味深く見ました。現代人の視点からすると酷い話だけど。つくづく昔の女性は大変だ・・・。

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2023年01月29日

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以前に怖い絵展に行ったので興味があって読んだ。

これまで特に何も思わず普通に観ていた絵が、
見え方が変わるかもしれない。

いつかここに紹介された絵を見に行きたくなった。

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2022年12月27日

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絵画が好きな方なら間違いなくお楽しみいただけると思います。

歴史の教科書には載らないような細々とした昔の庶民、名もなき貴族たちのリアルな生活を垣間見ることができます。

知らないことがたくさん載っていて面白かったです。

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2022年11月20日

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ひと目見た印象から怖い絵、一見恐怖と関係無さそうでも、歴史的背景や画家のバックグラウンドなどを知ると怖くなってくる絵など、さまざまな角度から絵画を読み解いています。物語性もあってテンポ良く読めました。

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2022年07月13日

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初めましての作家さん。
読んでいて怖い絵って何だ?と
疑問に思うところから始まって、表紙絵は確かに怖い(^◇^;)
ただ、怖く見える絵の話ではなく、何をもって
怖いと感じるかを納得させられました。

有名な絵でも、見逃している部分が多々あって
目からウロコ状態
泣きそうになったのは、まさかのフランダースの犬の
最終回シーンが出てきた。
「ああ、神さま、もうぼくは死んでもいい」
それほどの深い満足を与える絵画があった。
背景を知るとより恐ろしくなる西洋絵画。
確かに怖い絵でした。

怖い絵展は見逃しました。
舞台化もされてるんですねぇ

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2022年03月13日

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1枚の絵にこんなにいろいろな情報が詰まっているとは、それまで考えもしていなかった。中野さんの端正な文章にも引き込まれる。すごい情報量なのに、ドラマチックでわかりやすく、気がついたら読み終わってる。電子で読むと絵を拡大することができてよかった。できるだけ大きな画面で読んだほうがいいと思う。ただし、電子書籍は単行本に収録されている絵がなぜか2枚だけ掲載されていないらしい。そこだけマイナスです。

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2021年11月21日

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最初は、自分には少し難しい文体かもしれない…失敗した…と思ったが、読み進めるうちに慣れ、どんどんどんどん引き込まれていった。一見怖そうに見えない絵から、明らかに恐ろしい絵まで盛り沢山。人気の秘密がわかった。シリーズをくまなく読んでいこうと決めた。

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2021年08月01日

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2020.12.11
面白かった!
文庫版なのでしょうがないけど、絵が小さく細部まで見ることが出来ないのが残念。

印象的だったのは、
「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」
「ヘンリー八世像」
「ガニュメデスの誘拐」
「メデューズ号の筏」

ガニュメデスの誘拐について、中野さんが現代の子どもたちへの搾取について語っている文章があり、それがある意味一番怖かったかもしれない。。

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2020年12月11日

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絵画の話で盛り上がった同僚に借りた本です。

「怖い」絵と言ってしまうと感じ方は人によるので言い過ぎな気もしますが。

絵よりもすぐに気に入らない人を死刑にする時代が怖いです。あと、ギリシャ神話。神様が気に入った子をすぐ誘拐。

一見、写実的で柔らかな絵画もよく考えると不自然という箇所がよく分かりました。

惜しいのは見開きの絵の綴じられてる箇所が見にくい!コストかかりそうですが、絵の左端を綴じてくれたらなぁと思いました。

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2024年03月20日

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色々な視点からの「怖さ」があって面白かった。
人間のおぞましさが絵画でどのように表現されているのかを知れた。

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2024年02月29日

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先日読んだ「フェルメールとオランダ黄金時代」を本屋で探してたら、それは見つからなかったんだけど、こちらを見つけたので購入。

表紙のインパクトがいい。
大きめシルプル明朝体フォントの赤字タイトルとマッチしてて、なんか得体の知れない怖さを感じる。

22の西洋絵画とその描かれた背景、画家の情報を、わかりやすく、時にドラマチックに教えてくれる絵画鑑賞の入門書みたいな本。
怖い、というのは直接的に怖い、というだけでなく、それが描かれた背景や画家の心理を探るうちに見えて来る怖さ、というのも含んでいる。

私が1番印象の残ったのは6作品目のブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」
たぶんこれを美術館で観ても素通りしちゃいそうだな、と…それぐらい、不穏なタイトル以外にはあまりわたしの目を惹く要素はないんだけど、これが描かれた時代、一見楽しそうにパレードする人々、絞首台、そしてヨーロッパにおけるかささぎの意味など、効果的に開示される情報によって、わたしにとっても忘れられない「怖い絵」になった。

ほかの21作品もそれぞれに見応え、読み応えがあり、西洋絵画の沼が手招きしてくる一冊。
シリーズ本みたいなので、またしても読みたい本に出会う楽しみが増えた。

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2023年07月24日

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新しい章になるたびに「なんでこんな怖い絵ばっかり」と思ったけど、これ怖い絵だった。
題材の絵のほかにもいろいろ紹介されてて、その度に調べてたら時間がかかった(笑
絵の説明もすごく細かくて、そういう風に見れなかったので勉強になった。

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2023年07月16日

Posted by ブクログ

一つ一つの背景がすごい
絵画は時代背景、社会的背景、作者自身の生い立ちなどがいっぱいつまってて本当に面白い
クノップフの『見捨てられた街』を初めて知ったんだけど、なにか惹き付けられたものがある、ローデンバックの『死都ブリュージュ』も読みたい

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2022年04月03日

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名画の怖い見方を解説した本。明らかに残虐な作品でなく美しい作品にも怖い背景があるんだなぁ。先日観てきたゴッホ展にあったルドンの「キュクロプス」も紹介されてました。読んでから鑑賞すればよかったなぁ。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

初めの方は中野さんの解説、考察を読んで怖さがわかるような一見怖さのない絵も多かったが、途中からどんどんぱっと見で怖い絵が出てきて笑った。
世界の歴史も知ることができて教養にとても良い一冊。
欲を言えばもう少し絵が大きいと見やすいな。

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

展覧会に足を運ぶのは好きだが、1枚の絵に対してこんなに時間をかけて観たのは初めてだ。
どの作品も背景知識を知ってから観ると違った印象を持てて面白かった。
2017年の「怖い絵展」には行ったが数枚しか記憶にないので、先に本を知っていたらよかったとつくづく思う。

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「特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮である」。絵の背景にある歴史を理解してこそ浮き彫りになる暗部。絵画の新しい楽しみ方を提案して大ヒットした「怖い絵」シリーズの原点が、満を持しての文庫化。ドガの『エトワール』、ラ・トゥールの『いかさま師』など全22作の魅力。

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

中野京子さんの文章、いきいきとしていて引き込まれます。

絵画を本当に理解しようとするなら、それが描かれた時代の倫理観や価値観も知るべきなんですね。「現代の眼」で観た時の印象と、解説を読んで知った事実、その差に驚きました(ドガの『踊り子』、綺麗な絵だと思っていたのに・・・)。

この本には見るからに『怖い絵』もいくつか載っていましたが、ぶっちぎりで怖かったのはゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』!この絵は怖すぎる・・・。

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2021年01月25日

Posted by ブクログ

一つの絵に対してのページ数が多すぎないため、サクサク読むことができた。
おもしろいエピソードや雑学も知ることができ、満足。

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2020年11月19日

Posted by ブクログ

面白かった!西洋絵画を鑑賞するときには、その画家と関わりが深い国の歴史や神話、宗教的寓話を知っているとより深く絵画を味わえるとういうことがわかった。
ただ「怖い絵」というテーマであるために、そこを強調するための冗長な一文やリップサービス的な言い過ぎがいただけなかった。内容が面白かっただけに品に欠けていたのが残念。

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2020年10月21日

匿名

購入済み

電子書籍には不向き

良著ですが、電子版には掲載されてない絵があります。
また、解説を読みながら絵を見返しにくいので、電子版ではなく紙の本を購入するのをオススメします。
紙の本だったら星5つです

#ダーク #タメになる

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2023年08月23日

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