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Posted by ブクログ
社会を良くする志をもって二律背反を両立させられる企業が成長し続けるということか。マッキンゼー時代の懺悔の気持ちを込めて書いたというのも面白かった。ROE経営のリスクは耳が痛い。
内容メモ:
LEAPフレームワークを自社に当てはめる方法
クリエイティブルーティン:新しいルーティンを作り出すためのルーティン
Posted by ブクログ
2014年度における優良企業ケーススタディ雑誌 という感じ
【感想】
「成長企業の法則」と銘打っているが、書いてあることはビジネス雑誌のような優良ケーススタディの紹介本である。筆者独自の理論である「LEAP」が、いかに優れているかとか、革新的だとかは、この本を読んでも分からなかった。
LEAPという方式によって、優良企業をランキング付けした。その中の上位の企業について、いくつか説明している。アップル、グーグル、コマツ、トヨタといった、様々な本で取り扱われているような紹介も多く、この本独自の切り込みや視点があるかというと弱い。また、常に「2014年」という視点にたった時点での優良事例という話が多く、10年後、20年後に読んだら「当時の雑誌かな」と印象がぬぐえない。法則と銘打っているものの、実質は優良企業ケーススタディ、といったところ。したがって、時を経て再読するのは難しい。
面白かった記述は、マッキンゼー出身の筆者が「マッキンゼーはベストプラクティスを外から中に入れることばかりで、自ら革新的な事例を生み出すことができない。それでは、今世紀の企業経営はやっていけない」というマッキンゼー批判をしているところ。二十世紀までは、よその上手いやり方を別の企業に紹介・導入するだけで成果が上げられたものの、今の情報化が進み、様々なビジネスモデルがどんどん作られる現代においては、そのやり方は通用しないだろうということを主張している。
【本書を読みながら気になった記述・コト】
・楠木先生の「オポチュニティ企業」「クオリティ企業」という整理は面白いが、それだけでは不十分。真に成長し続けるグローバル企業であるためには、オポチュニティもクオリティも両面的に大切にする必要がある。