【感想・ネタバレ】ただ、それだけでよかったんですのレビュー

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ネタバレ

メリーハッピーエンド

結論
有象無象の敵の中で出会えた温もりに溺れて幸せになれと捉えた結末。確かに主人公は物静かであんなことやることさえ辛かっただろうが、吐き出さなければ心が苦しかっただろう。当作品は臭いものに蓋をして円満を装った終わりだった。だからメリーハッピーエンド。
君を傷付ける家庭も孤独ももう無いから大丈夫とでも伝えたいのか。抉りに抉られた心の傷を流して終わらすな、

以下激情
頼むから死んでくれ。とても酷い終わり。惨たらしいまでに生殺し。こんなに苦しんだ気持ちを認めず断らず飼い殺して腐らせる。
校長への報復が失敗した理由に、主人公の中にある優しさを唱えて慰めたけど、それまでの虐待に劣らないほど非道。校長への叫びだって確かな思いだったのに、ぶつける先を消した。握りしめて上げた手はどうなるのか。当たり散らそうと拭えない悔しさがこびりつくのを思えば、焚書レベルの不快さ。
そうならず、主人公が劇中の一件を過去のものにしたなら、当作品のドラマは親友の自殺さえ塵同然にする所業。
エピローグが終わって、次の日、来年、将来、主人公はどんな思いをするのか、暗い想像が浮かぶ。物語は終わってなく、清算もできなかった主人公はどうなるのか考えたくもない。

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2020年09月12日

Posted by ブクログ

あぁ……幸せになってしまうのか……お前も……。   
あんな綺麗でかっこいい美人さんに抱かれて……。   




革命は面白かった。 よくやった。 褒めてやる。  
せいぜい美人なお姉さんとイチャイチャしてろよ。    



あー、ガキんちょってのはクソだし、大人はもちろんクソだし、いじめってクソだわ、社会なんてクソすぎるし、あー人類滅びないかな。 

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2017年05月15日

Posted by ブクログ

ここまで仕組まれ、考え込まれたミステリーを読んだのは初めてだ。
全てが予想を裏切ってきた。
狂おしいほどに完璧な物語。
感動してしまった。

あと、1つ付け加えるなら、菅原は、球磨川禊の一歩手前までいき、球磨川禊にならなかったような人物だった。

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2016年12月11日

Posted by ブクログ

衝撃の、問題の、問題作。言葉が出ない。光の入らない部屋の中で時間も分からず世界から拒絶されているみたいな感覚。間違いなく面白い。

菅原拓は悪魔なのか。何が正義なのか。人間力テストという名前からして異様なものが、中学校という同年代の者だけを集めた施設の中で行われ、締め付けは加速し無言の圧力は増し自縄自縛でがんじがらめで希望もなく世界には絶望しかなく。救いのない世の中に現れたそれは希望なのだろうか。

ライトノベルレーベルで出ているが、現役中学生が読んだら現実に戻ってこれないのでは。ダイブ感がすごい。

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2016年05月14日

Posted by ブクログ

人間力テストという、コミュニケーションを評価するシステム。
それを採用した中学校で菅原拓が悪魔と呼ばれる事になった自殺事件。
自殺事件に発展したイジメの実態と原因を探る物語。
菅原拓の人物像を想像するのがとても面白い小説だった。イジメの隠されていた様々な歪みに立ち向かう菅原拓に最後の最後で応援したくなった。

読み返すときは、今度は菅原拓を最初から応援したい。

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2016年02月24日

Posted by ブクログ

今年の電撃小説大賞は一味ちがった。
昨今の「ラノベ」と呼ばれる小説群とは明らかに
一線を画す内容であるのだが、これの読者層のことを
考えると、やはりこれは「ラノベ」なのだろうと思う。
たまに、こういうのがやってくるから、やめられない。

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2016年02月14日

Posted by ブクログ

様々な思惑が過去と合わさって明らかになっていく様子、それに付随する語り部の気持ちが作る展開は虚しさが襲いかかってくるような話だった。

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2022年03月04日

Posted by ブクログ

何となく文章が頭に入ってきにくく読みにくかったがイジメの話は心が痛かった。それにしても人間力テストとは怖い。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

前半は、菅原拓の自己陶酔気味に辟易しながら、最近のライトノベルに出てくる登場人物ってこういう書き方をされているんだなあと思った。まさに厨二病。
竹岡美穂さんのイラスト目当てで手に取ったので、文学少女のイメージで読むとともかく菅原拓にイライラして仕方ない。
表紙の男の子の絵が好きなのに、正体はこんな酷いキャラなんて。あと琴海も同じく自己弁護ばかりなのでイライラ。
大人になった今読むと、感情移入もできずにただただ苛立つ。前半は読んでいるときにともかく苦痛しか感じない。
「サツガイ」、そして黒いページが始まるところから面白くなってくる。
読めばわかるが、明らかにそこからこの物語は前半と後半に分かれている。見事に騙された。
読み終えて、久しぶりに読んで良かったと思えた。もちろん、粗はある。オチも若干強引だ。けれども、やはり読んで良かった。
あまり多くは語らないが、イジメだけではなく家族病理に興味がある人にも読んで欲しい。
正直、前半は作者の文章力を疑ったし、これで大賞なの?と思ってしまった。「天才」「欠落」という熟語を多用するばかりで、具体的なエピソードに欠ける。もはやその言葉を記号としてしか使ってない。
ブランコに乗りながらや部屋で一人語りする姉の描写もリアリティがなさ過ぎる。病んでるだろ。
しかし、すべてその書き方で良かったのだと後半でわかる。
そして菅原拓も石川琴海、岸谷昌也こそリアルな中学生だった。グループLINEの中身も完璧。

ラスト近くの大どんでん返しは『プシュケの涙』をふと思い出した。作者は影響されているのかな。
自殺の原因を調べるあたりもそう。
プシュケ好きな人も読んでいいかもしれない。

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2017年08月01日

Posted by ブクログ

面白かったが、この設定ならばもう少し活かせばもっと面白くなるのでは、と思った。この学校の他の人物の話も読んでみたい。

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2016年05月01日

Posted by ブクログ

久しぶりに一気に読んでしまった作品でした。
個人的にはハラハラとハテナが続いて、とても楽しめたと思います。

以下、内容に触れます。ご注意。

*****
煮えきらないと言うか、必ずしもハッピーエンドと言えない曖昧な終わり方なので、賛否が別れるところですが、個人的には好きな部類です。
視点が変わるとお話がまるで変わってしまうという手法にも、ドキドキというかもやもやさせられました(誉め言葉です)

この流れが好きな人は、『その女アレックス』辺りも楽しめるのではないかと思いました。

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2016年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

献本で頂きました。

ラノベというか,いじめをテーマにした小説。電撃文庫って,こういう本も出すのか。

確かに,この結末は予測できなかった。
「人間力テスト」という格付け制度が原因に見えるが,文章の中で言われているとおり,あくまで元からある問題を増幅させるものでしかない。

特にSNSを使ったいじめなんか現在の問題。

しかし,誰も幸せにならない…。
重いのでなかなか他人には紹介しにくい本かな。

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2016年03月05日

Posted by ブクログ

ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。
自殺の背景には"悪魔のような中学生"Sによる、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、Sはスクールカースト最下層の地味な生徒。
Kの姉が真相を追うが、その中学校では人間力テストなるものが行われていた。

う〜ん、なんかしっくりこなかった。

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2021年11月11日

Posted by ブクログ

人気者の男子中学生が、遺書を残して自殺した。

『虐めていた』彼が、『虐められていた』彼の彼女が
姉が、姉の友人が出たり。
そもそも4人全員を、誰にも知られないように
いじめ続けるというのは不可能です。
なのに本人はいじめていた、という、謎。
一体どうやって、どうして。

彼の彼女の発言やら、他の生徒の発言やら
そして…いじめていた本人の発言やら。
回想シーンも入っていて、何が真実で何が嘘なのか。
そして彼らが最終的に仕掛けていた、したかった事、に
納得しかない最後でした。
何をしてでも、渡したかったもの。
それは確かに、望んでいたもの、でした。

子供は、成人するまで、それに準ずるまで
親元を離れる事が出来ません。
それまでの日々は、幸せなのか、不幸なのか。
家族にとっても、それがどちらになるのか。
感情の持ち様、感じ様、は人それぞれ、です。

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2018年04月27日

Posted by ブクログ

面白かった。作者の言いたいこともなんとなくわかるし、理解もできる。しかし、Kの自殺の真相など、物語終盤のどんでん返しがなんか腑に落ちない。伏線というか、本当にぽっと出てきたような感がある。それが没入感を妨げて、プラマイゼロという感じ。ラノベだと中学生大活躍だけど、実際はこれくらいに愚かで愚かだったよね、という話だと考えている。

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2016年10月04日

Posted by ブクログ

今までの電撃文庫のライトノベルとはかなり異なった作風のモノ。いじめや教育論がテーマなので、後味はかなり重い。主人公を含めた全ての登場人物が「人間らしい」言動を取っていて、その黒さに鳥肌が立った。
ただ、少しストーリーに粗があり、簡単に先が予想出来てしまったのが残念。

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2016年09月25日

Posted by ブクログ

献本で頂いた本。

電撃文庫はファンタジーなイメージがあるので少し想像してたのと違った。
いじめがテーマな話。
全体的に重くて面白くはなかったけどスラスラ読めたかな。

読んでてイメージしたのは4年ほど前にあった「大津市中2いじめ自殺事件」だけどこれはあえてかな?
当時も全く関係のない外野が根拠の無い情報を元に大きく騒いでいた印象はあるけど、本作もそんな感じ。
ただ、疑問に思ったとしても被害者と加害者の意見が一致してしまえば周りにはどうしようもないと思うのは自分だけかな?

個人的に思ったのがキャラが軽いなという点。
Kの姉が意味ありげに別れた話が出るのに特に深掘りもされず、
協力者の「さやぽん」もソーさんこと校長もよく分からなかったなあ。
校長がウザいという印象は物凄く持ちましたが。

1冊はいらないけど、
もう少しこの後どうなるのか読んでみたかったです。

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2016年04月29日

Posted by ブクログ

電撃文庫大賞受賞作と言うことで楽しみにして読み始めた。中学校におけるいじめや自殺という重たい内容を取り扱っていたため、こちらも多少重たい気持ちにもなりつつ読んだ。しかし、帯に書かれていた刺激的な宣伝惹句にたがわず、僕一人の革命の内容が明らかになるにつれ、この本のスタートからずっと語られていたことがこのラストに向けて作り込まれていたことに気づき、そのどんでん返しぶりは結構衝撃的で面白かった。
ただし、最後の結末に向けたシーンはありきたりで、天才少年の自殺の理由もしっくりこない。ここのラスト部分がこの小説の評価を落とした。それ以外は面白く読めた。

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2016年04月12日

Posted by ブクログ

あんまり語るとネタバレになりそうなのだけど。

「クズでどうしようもない」彼に与えられた救いには、ほぼ全く脈絡がなく唐突な印象だった。それだけが残念。

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2016年03月05日

Posted by ブクログ

設定と展開は面白く、だけどなんかしっくりこなかった。種明かしがうまくない、し、結末がスッキリしない。特に校長先生はネットで遊ぶ前にやれることもっとあったのではと思ってしまった…

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2016年02月20日

Posted by ブクログ

ミステリーのようだけど、やはり群像劇なのだろうか。あまりジャンル分けに意味は無いが、この不思議な読後感を含めて反芻したくなる作品。物語の構造はよく出来ていて、カタルシスほどではないが意外性もあり、読む程に先が気になる。正直、釈然としない部分はあるし、筆力に発展余地を感じるが、逆に、深掘りしすぎないことでこの内容を読ませている、すなわち個性になっている感もある。スクールカーストを「革命」しようとする主人公の動きと語りは、幼くはあるが自分にも心当たりがあり、中学生という時代の厳しさを思い出す。

余談だけど。やはり本作が電撃大賞を取ったことは驚き。とはいえ、過去もチャレンジングな作品が大賞を取ることは多い気がしていて、でも生き残るのは大賞作以外が多い気もしていて、難しいところだよなぁ。本作も、続編の出しようが無い気がするので、今後の著者の展開も気になる。

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2016年02月17日

Posted by ブクログ

電撃大賞だから読むということはなく、あらすじで気になってラノベだとか電撃大賞とかの知識はないまま読んでみた。
その期待通り、真相が気になって途中でやめられないくらい惹きつけられた。

ただそれだけで。
起こした事件も真相も大きなものではあるけれど、根っこの部分の純粋な望み。なんでこうなったのだろうというせつなさ。

イジメや友情や承認欲求、そして家庭環境。色々詰め込まれて所々考えさせられるのだけれど、どちらかというとエンターテイメントだったな、と思う。(ラノベがそういうものなのかな?

とても面白かった。

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2016年02月14日

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