【感想・ネタバレ】インコは戻ってきたかのレビュー

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ネタバレ

女性雑誌の編集者がキプロスで取材するだけの話かとおもいきや、内戦状態にある現状や巻き込まれていく様が描かれていて興味深かった。戦争には縁遠い日本人を良く表していた。

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2017年03月12日

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ネタバレ

亜細亜の西の端のトルコと
欧州の東の端のギリシャが登場する。
イスラム教とキリスト教(ギリシア正教)。
文化が衝突している場所。

おおくくり出言えば、
アラブもトルコのギリシャもヨーロッパも、
チグリスユーフラテスとエジプトの文明の影響下だと思えば、
文明内の争いかもしれない。

ギリシア正教は、キリスト教とギリシアの土着の宗教が結びついたものかもしれない。

キプロスへの取材旅行での死亡事故。
事実は小説より奇なり。

「間の抜けていない死に方などあるものか」
という言葉を残して死んでいった写真家。

著者の後書きには、「小説の舞台となった99年のキプロスでは、この小説に出てくるような軍事衝突は起きていない」

参考文献はないのは寂しい。「民族紛争の心理学 誇りと憎悪」ヴァミクヴォルカンの一節を引用しているのみ。「長期的にはキプロスのインコは耐えがたい条件のもとに存在するキプロストルコ人の新しい民族性にとって「われわれ性」の容器となった」

だからインコが登場しているのか。ところで、作品中にイコン(icon,偶像)という言葉がでてくる。コイン(coin,銭)も出てくる。コンイがでてくればcomleteなのだが。

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2013年04月06日

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タイトルからは想像ができなかった内容。すっごく面白かった〜。キプロスなんて国まったく知らなかった。いまでもきっとこういう内紛のある世界がまだまだたくさんあるんだよね。。。

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2009年10月04日

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あらすじを読むに恋愛要素が強く、タイトルも平和でぼんやりした印象があり読み始めたが、全然違った…

読み終わってみると、紛争に巻き込まれていく展開と、二人の距離感が不自然なく感じられた。普段の私なら、もっとドラマティックなラストを望みそうなのに、妙にしっくりきているのはなんでだろう。

結局、私はこの作者の描く女性臭さにいつも妙に共感できるので、個人的には好きな作品。思った以上に余韻の残る満足さだ。

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2011年06月28日

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内容(「BOOK」データベースより)

“究極のハイクラス・リゾート東地中海の真珠キプロス島”女性誌の編集部員響子の海外取材は、このキャッチコピーのようにいくはずだった。だが実際は限られた予算と日程をやりくりする、カメラマンとの二人旅。そして風光明媚で文化遺産に恵まれた島は、民族と文化が複雑に交錯する紛争の地でもあった。39歳、夫も子供もいる女に訪れた、束の間の恋。圧倒的なリアリティをもって迫る長編小説。

27年12月9日~17日

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2015年12月17日

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ネタバレ

民族紛争、自分には知識が足りなくて難しかった。
私も平和な日本人の一人だと実感。
誰も格好良くなく、それぞれの人生を生きていて、読んでいて切なかった。

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2015年06月17日

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背表紙には、「39歳の女に訪れた、束の間の恋」なーんて書いてあるから、てっきり色恋沙汰中心だと思って読んだわ。騙された。
確かにロマンスも若干あったけど、決してメインじゃない気がした。
なんかね、あんな感じ。よく洋画のアクションや冒険もので、あれよあれよと事件に巻き込まれた男女がちょっと一線超えちゃったけど、事件解決、また二人個人の日常に戻っていくって感じ。
映画見てるときは、「ロマンスまじ関係ないだろーー!!男と女が出たら、それしか考えられんのかよ!原始人!」って思ってたけど、実際ロマンスメインで見ると、「・・・足りなくね?」ってなった。
檜山は朴訥で素直で口下手すぎて可愛いんだけどなー。ロマンス小説としてはなんか満たされない。いや、多分裏のあらすじに「束の間の恋」なんて書いてあるから、恋を期待し過ぎたんだろう。
で、「こ~いっこ~いっ!」って読んでたから、キプロスとかギリシャトルコとか地名とか完全飛ばして読んで、後でアワワ状態。失敗。
いやいや、そもそも主人公、人生と仕事に疲れた四十路だもの。ちょっと私には早いわ。あと15年後に読んだら、超同感!ってなるのかしら。

全く別話だけど、ギリシャとトルコさん、仲悪いのね、フフフ。なんて思ってたけど、現実はそんなに甘くないよね。ゴメンナサイ。

5/28/2011

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2011年05月29日

Posted by ブクログ

ジャーナリズム精神とか、プロの編集者、カメラマンっていうのを思い知らされた気がした。
美しい島の内戦というテーマも考えさせられた。
きれいな観光地ってのは、きっとそれだけじゃないんだよね。

このタイトルの意味が最後にわかった。
感動しました。
(2005.11)

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2009年11月16日

Posted by ブクログ

出版社に勤める女性の響子。
最初に彼女のプロフィールが細かく紹介されるが,
それが後に続く非日常的状況と激しくギャップがあるような気がして
余計強く後半を際立たせる。

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2009年10月04日

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