感情タグBEST3
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ハーレキンって何。
やっと わかりました。
誰でも 多かれ少なかれ 仮面をかぶっているんです。
でも そのうちに 仮面をかぶっている自分が
本当の自分のように 錯覚してしまうですよね。
疫病神さん いい感じ出ていました。
今回は 道尾作品としては ちょっと 自分には 会いませんでした。
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こんな状況になって本を読む時間が取れない…やっと読み終えたのだけど、私的にタイムリーな内容だった。思う様にならない事が殆どだし、色々な事をお面で隠して笑って耐えてる。頑張らないとね!「カラスの親指」 みたいなほっこり感を感じた。がんばれー東口!
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スクラップ置場でホームレス生活をする家具職人の東口。子供と死別し、妻とは離婚する。経営していた会社は倒産。そしてホームレス。普通の生活をしているのは人にとっては、絵にかいたような転落人生だ。しかしなぜだろう。まったく不幸な話に思えない。どちらかといえば、楽しそうな生活をしているように見える。なぜだろう。そこにいる人たちが本性を隠して仮面を被っているから? 違う。仮面なんて普通の生活をしている人だって被っている。普通の人は幸せか? 違う。では、なぜ楽しい生活をしているように思えるのか。それは、登場人物が仮面を被っていることを自覚しているからかもしれない。普通の人は仮面を否定する。でもここの登場人物は仮面を肯定しないが、必要であることを受け入れている。仮面の姿が本性であるかのように。そう思うと、生きるのが楽になった。今が楽しいと思えるようになった。ハーレキンとは道化師のこと。仮面を被ったハーレキンになって、それでいて笑っていられれば最高である。
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ミステリーやと思ってたらめちゃめちゃ心えぐられてしんどくなっちゃった本。
疫病神といえば、ずっと「ジョーブラックをよろしく」の死神の感じで、低めのちょっと小馬鹿にしたような喋り方っていうイメージ。東口は正体を知るまでどんな声で聞こえてたんかな。
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冒頭からの暗い雰囲気のストーリーかと
思っていたが、主人公の東口には、不幸
な過去があり、わだかまりを抱えて、ホ
ームレス仲間と暮らしている。
東口と関わることになった奈々恵にも、
暗い過去がある。
ラストに向けて、人生を変えていこうと
気持ちが切り替わるあたりで、ホームレ
ス仲間を巻き込んだ事件に遭遇。
ハーレキンという意味が途中で、明らか
になり、世の中の人は、大なり小なり、
皆、ハーレキンのようだと思った。
数ある道尾秀介作品の中では、印象に残
る作品であった。
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友人Kからお下がりでもらった一冊。
読み始めの印象としては、「これまで読んできた道尾秀介の小説とはちょっと色が違う」だった。
特に前半は大きな波があるわけでなく、緩やかに時間を読んでいるような感覚。
後半(後ろ1/3くらい?)に差し掛かり、物語はぐらっと動きを見せた。
そこからのテンポ感に「これこれ!」と思わされ、一気に最後のページまで読み切った。
謎の館の謎の人間たちが一体何者なのか、思ったほど詳しく描かれることはなかったけれど、そのファジーさが物語の広がりを作り、そんな世界がこの世界のどこかにあるように感じる。
生きているのか死んでいるのかわからない登場人物達の「生きていく」姿が明るくて心地よかった。
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どこで見ても、道尾秀介先生作品としては評価(内容は見てない)が少し低めだったのでどうなのかしら?と思ってみてみました。
確かに、道尾秀介作品として伏線やどんでん返し等を期待すると期待はずれの様な残念な気持ちになるかもしれないけれど、人間のテーマというか過去と未来、トラウマや心の葛藤が描かれていて今の私にはどんぴしゃの作品でした。
淡々と読み進められます。
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「道尾秀介」の長篇作品『笑うハーレキン』を読みました。
「道尾秀介」作品は、昨年3月に読んだ『ノエル―a story of stories―』以来なので、約1年振りですね。
-----story-------------
あいつはいつも、ここにいる。
経営していた会社も家族も失った家具職人の「東口」。
川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。
そこへ転がり込んできた謎の女「奈々恵」。
川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。
迫りくる危険とアイツから、逃れることができるのか?
「道尾秀介」が贈る、たくらみとエールに満ちた傑作長篇。
これはミステリーなの?サスペンスなの?
謎の組織まで現れ、アクション映画さながらのスリリングなカーチェイスまで。あー面白い!/「小泉今日子」
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40歳の「東口太一」は、東京・荒川沿いのスクラップ置き場で、都会の片隅に吹き寄せられたホームレス仲間の「ジジタキさん」、「モクさん」、「チュウさん」・「トキコさん」夫婦、犬の「サンタ」と暮らしている家具職人… 息子「笙太」を川の事故で喪い、不況の波に飲まれた取引会社の家具商社・イザワ商事の倒産により、経営していた家具製造会社・トウロ・ファーニチャーが連鎖倒産、その後、妻「智江」からは離婚を言い渡され、家具の修理道具一式とともにトラックの荷台で寝起きし、夜な夜な亡き息子を映したホームビデオを見返して生活している、、、
そのスクラップ置き場は持ち主の「橋本」が住む場所として提供してくれており、「東口」を始めとするホームレスの5人は、「橋本」が所有するアパートの一室を共同で使用させてもらい、そこを住民票の登録住所にして、トイレ、お風呂、物置用の場所として使わせてもらっていた。
そんな「東口」のもとに、弟子入り志願の若い女性「西木奈々恵」が押しかけてきてから、「東口」の周辺で不穏な出来事が続き、息子の事故死後から「東口」にだけ見えるようになった疫病神からは、不吉なことばかりを告げられる… そして、ある奇妙な修理依頼をきっかけに、「奈々恵」や仲間たちの秘密が明かされていく、、、
ドロップアウトした男が一歩を踏み出す姿を、ユーモアを交えて軽快に描き出す感動的な作品でしたね… どんどん先を読みたくなるような展開で、登場人物に感情移入して、一緒になって這い上がり、そして、エンディングでは自分自身も救われたような感覚を得られる作品でした。
誰だって、自分や家族や仲間を守るために、素顔を仮面で隠して生きているんですよね… 生きていくうえで必要なことだと思うけど、どうせならポジティブな仮面をかぶった方がイイなぁ と感じさせらましたね、、、
終盤、息子を撮影したビデオの秘密が明らかになるとともに、「東口」の過去が明らかになり、物語の味方が一変するところが印象的だったし、巧いなぁ と思いました… じーんとしちゃう作品でしたね。
ちなみに、タイトルにも使われているハーレキンとは、道化師のことだそうです、、、
顔に笑顔の化粧をして、人を笑わせるけど、濃い化粧の下の素顔は見えない… 苦痛に歪んでいても、涙を溜めていても、笑顔の仮面をかぶっているのがハーレキンなんですよね。
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道尾秀介さんの作品を読み漁っている途中で出会った本。
無難に面白かった。
クライマックスがやや地味なのと、終盤で明かされるとある事実が道尾作品でよく見るようなやつであまり衝撃がなかったのが少し残念だった。
「カラスの親指」みたいな爽快感をずっと待っていたので肩透かしを食らった気分。
結末はハッピーエンドで読後感が良かった。個人的にはハッピーエンドの方が読んだ後前向きな気持ちになれるので好き。自分でも単純すぎるとは思う。
ただ、タイトルの意味がピンとこなかったな。また読み返してみたい。
Posted by ブクログ
ホームレスの出張家具修理職人、東口が主人公の長編小説。
会社が倒産しホームレスとなっても家具職人を続けている東口の元へ一人の少女が「弟子にして下さい」と突然現れた。
その少女とホームレス仲間4人の生活を面白おかしく語られるのが前半で、後半は一気に事件に巻き込まれる。
最後は主人公が殺されるはずはないと分かっていても、ドキドキする展開が面白すぎた。
エピローグで事件のその後の皆の生活やなぞの部分も説明されているので、読後スッキリで後味がよかった。
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人生の転落と再生の話し。
やるせない部分もあるが最後には希望向かって行けるところがいい。
仕事とお金と幸せについて少し考えさせられる内容も◯
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16.08.25 最後の方、やや斜め読みになってしまったが、随所に読まされる。皆ハーレキンの仮面を被って生きている。またじっくり読みたい。★4
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新装丁にだまされて既読なのに購入してしまったのだが、せっかくなので再読。うっすら覚えていてそうだったそうだったとなるのだが、充分に面白かった。
しかしあのカバー、相当なインパクトで新刊でもないのに大手書店で売り上げランキング上位に入るほどだそうです。
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久しぶりに道尾氏。
なんというか、めっちゃ泣いた。
途中に「おばあちゃんが亡くなりました」っていうのがあるんだけど、これがね。
恥ずかしながら、人はこうしていなくなるっていうのを知ったところで。
泣くわ。泣くわ。
やっぱり文章が絵。道尾氏の文章、だから好きなんだよなーと思う。
物語の中のみんなに、幸ある未来があればいいな。
という、まあ、ネタバレっちゃあネタバレ。
なので一応隠してみた。
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ホームレス、家具、息子、猫。
自分の記憶に蓋をすることは、自分が仮面をかぶるということ。
伏線・ドキドキ・謎解き、ラストは爽やか。
しかし、棚の後ろのスペースは、何に使うんだろ…
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物語が思い切り展開するので伏線かなぁと思いつつ読み進めたら終わったのですが、登場人物の何かが何となく残ります。家具の裏の隙間が未だにわからない…
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題名が気になって買った一冊
人生を立て直す話だった。
人生のどん底のような感じで生きている主人公
疫病神に取り憑かれ、謎の女が弟子入り、川に死体、奇妙な家具修理、あらすじだけ読めば面白そうな展開だが、奇妙な家具修理が終わりそうになるまで、あまり盛り上がりがない展開で予想と違った。
ラストは急に展開が変わって大騒動
淡々とした話だったが、人生を立て直し進んでいこうとする主人公は良かった。
奇妙な家具についての謎がいくつか残った。
なぜ奇妙な家具を40センチ手前に出す?
空いたスペースは何に使う?
綺麗した家具なのに猫が傷つけてもかまわない?
家具の謎が残った小説でした。
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ちょっと合わないというか、期待外れ。
ぴんと来なかった物語
多分、主人公の再生の物語
ストーリとしては、
幼い一人息子を失い、妻とも離婚、経営していた会社も失い、ホームレスとして出張家具職人となった東口。
ホームレス仲間と暮らす中、弟子にしてくれと現れた謎の女性の奈々恵。
さらに、疫病神との会話
そんなホームレスとしての生活の中で、起きた事件。
同じホームレス仲間が水死体で発見。
さらに、ヤクザが絡むと思われる奇妙な家具修理依頼。
狙われる自分たち。
いったいどうなる?
といった展開です。
後半の家具修理依頼からの脱出が唯一の盛り上がり。
そして疫病神の正体とは?
主題のハーレキン
誰もが仮面を付けて生きているというメッセージにつなげています。
ちょっとすっきりしない感じ(笑)
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伏線があるようで無い
ホームレスの話じゃないと絶対ダメってわけでもなく、相手がヤクザじゃないとダメってこともなく。
ふわふわした内容でなかなか入り込めなかった
Posted by ブクログ
表紙が真っ黒に白文字で
「誰」の一文字だけが書かれてある
ストーリーというより単純に本のビジュアルが
気になって手に取った本
誰にでも仮面の部分と素顔がある
当たり前だけど深く考えさせられた
Posted by ブクログ
全てを失ったホームレス家具職人。希望・再生を願うも常に付きまとう謎の道化師。サスペンス付ヒューマンドラマの位置づけ。常に人間は弱く、道化師の仮面をかぶっている。それを脱ぎ捨て素顔になったとき、素直な自分に出会えるのかな。
Posted by ブクログ
ミステリ+人間讃歌的なお話。
何もかも失った男が、過去と決別をして再生に向かうまでのお話…。
ちょっと途中読み続けるのに疲れるかなというところがあり、という感じです。
Posted by ブクログ
息子を失い、経営する会社を倒産させてホームレスになった男が、仲間との生活を通して少しずつ自分を見つめ直して再生する物語。
話の展開は面白く、疫病神の正体やビデオの真相なども意外性があって良いのですが、奈々恵の父親の肩書きと謎の老人の扱いが中途半端で収まりが悪い。そのせいで何となく不完全燃焼で終わった印象です。
Posted by ブクログ
展開に起伏があってなかなか面白かった。
あとスピード感、テンポ感が良かった。
でもテーマの一貫性があまりない感じ。
人は皆ハーレキンの仮面を被って生きてるというテーマに繋げ方が説得力に欠けるような、最後の怒涛の展開で一気にまとめられてる感があって読んでいてしっくり来なかった。
ラストは星新一的なぞっとする感じがあってよかったけど、エピローグで語り過ぎてるかなと。エピローグの内容は内容でよかったけど「エピローグ」としてしまうと蛇足感が否めない……。
Posted by ブクログ
前回読後から1年以上・・・笑えない、ほんと笑えない・・・
今年はもっと読書に取り組みます、というか行動します。
タイトル気になって、読んだことない作家というのもあって購入。
内容としては、人間、みんな過去がある、仮面を被って生きている・・・そういう人達の再生の物語である。
エンタメ要素もあり、面白かったが、唯一というまでには至らないかも。映画化はしやすいかも。
ここのところは、ずっと自分の反省・・・
読書含め、動きが遅過ぎる・・・仮面、そりゃ自分も被っている仮面あるけど、悶々としてないで行動したい、そう行動せねば!と思った建国記念日の午後。