感情タグBEST3
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冷静で頭良くて人類にたいする愛がある これ以上ない主人公
ワトソンの導入が好き ワトソンの文体にホームズへの愛が滲み出ている
最後の事件泣けた
途中でホームズがバラについて語ってみんなが困惑してるとこがおもろい
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小学生の頃に読んだ「黄色い顔」。当時は、当時の時代背景・差別などを理解できず、あまりにも単純なオチでシャーロックホームズ離れになってしまった。シャーロックホームズはオチや犯人は単純ではあるが、推理の過程や状況の説明の上手さ。ようやく理解できるようになってきた。
「最後の事件」は、唐突感はあるが、シャーロックホームズらしい作品のひとつ。
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どんなことになろうとも、不安な疑惑よりも事実の方がましです。
再読というのもあるが、展開がなんとなくパターン化している印象。とはいえ面白いのはホームズらの人物像に魅力があることと、短編ゆえのライトな設定とテンポのよさ。後は少し古いロンドンの描写。白銀号事件や入院患者が好み。マスグレーブや海軍条約文書事件はザホームズ
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ワトスン先生の気持ちを思えば思うほどに切ない。シャーロックシリーズの見どころの部分でもある。ベネディクトカンバーバッチのドラマシリーズを観た後なのもよかった。時系列がとんでる?他のシリーズも読んで穴埋めしたい。後半分!
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シリーズ順によんでいるのですがこれまでで1番シャーロックホームズのキャラクターの魅力とワトソンとの仲良し具合が感じられた一冊でした。
ホームズかわいい。
19世紀なのでもちろんDNA鑑定などなく、それゆえ推理の自由度が高かったり、植民地など当時の歴史的背景が色濃く反映されているところが現代人にとってはプラスで面白い。
児童文庫で読んだときは多分カットされてたホームズの社会不適合者っぷりにはまってしまいました。
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「最後の事件」に登場するモリアーティ教授を興味を持って「シャーロック・ホームズ」シリーズを読み始めたので、読めて幸せでした。
どんな事件であっても、冷静にある種飄々と推理を進めるホームズが、対モリアーティ教授となった時のピンチ感にハラハラしました。
「最後の事件」に限らず、どの短編も30ページほどで短いのですが、論理的な説明や不可解な出来事がみっっっちり詰まっています。オススメです。
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子供のとき「最後の事件」を読んで、ホームズが宿敵モリアティ教授もろともライヘンバッハの滝壺に落ちる下りを読んだときの衝撃たるや、凄まじかった。ウルトラマンがゼットンに負けたときよりも、千代の富士が引退したときよりも衝撃だった。当時ロンドンの人々が喪服を来て歩き、ホームズの死を悲しんだというのもわかる。しかし、解説を読み、『シャーロック・ホームズの帰還』で見事復活を遂げることを知ると、私は狂喜乱舞した。もちろん、矢も盾もたまらず『〜帰還』を買い求めたのは言うまでもない。
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最後の事件は唐突に現れたモリアティに戸惑ったものだが、
彼が得体の知れない人物であり、奇妙で恐怖を感じる男であると同時に、ホームズの最大の敵であることがとても納得できたものだった。
都合よく運んでいくのがいつものことであるが、それがこの作品の納得してしまう凄いところで、とても読んでいて気持ちいいくらいで、ホームズの物語には陶酔してしまうような何かがあるのだと思う。
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思い出という題名通り、ホームズの過去に扱った事件も登場する。
殺人事件は少なく、詐欺、暗号、窃盗など様々な事件が楽しめた。
特にマスグレーブ家の話が好きです。
相変わらず悪いやつを退治した人には甘い。
モリアーティが唐突すぎて、ドイルが早くこのシリーズを終わらせたかったのだなと伝わってきました。
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どれも面白い事件がいっぱいでワクワク楽しめました。作者はシリーズを終わらせるつもりだったらしく、最後の作品でシャーロック・ホームズが退場してしまうのは衝撃的だった。
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シャーロック・ホームズの思い出
久しぶりに読みたくなったので手に取る。以前読んだ筈だが、記憶が曖昧だ。
白銀号事件
厩舎からいなくなった馬「白銀号」とその調教師が殺害された事件。怪しい来訪者が前日に訪れており、単純な事件と思われたが進展しない。
ホームズ作品では動物が・・・という構図はよくあり、今回もそれが一因。解決してみれば何の事は無い事件だが、ホームズが見つけたマッチや足跡、蹄跡からの組み立ては彼らしいやり方だ。
黄いろい顔
留守の際に久しぶりの依頼人が忘れていったパイプから人間像を推理するホームズ。パイプ観察だけで得た情報をさももの凄い事の様にワトソンに披露する。そこに依頼人が戻り、隣に越してきた不思議な家族と妻の謎について相談する。
この当時の作品では今では驚く様な差別描写に溢れているが、時代背景が読み取れる。特に黒人の娘に対する母親の心配は当然であり、マンローが最後、妻を許し娘を受け入れた事はホームズシリーズにおいて数少ない人間性の作品だ。
ホームズの汚点という事だが、確かにホームズは何もしていないなぁ(笑)
株式仲介店員
何故被害者は騙されたのか。単純な詐欺事件などではなく、騙されたあ理由が入れ替わる為だった事は秀逸。現代ミステリーでは実行されにくい犯罪ではあるが、当時ではこの様な替え玉でも気付きにくいという事は納得してしまう。
ワトソンの開業、妻の話など、彼らの生活の一部を垣間見る事ができた様な作品。
グロリア・スコット号
ホームズが探偵を始めるきっかけになった事件。数少ない旧友ヴィクターと彼の父親に届いた謎の手紙。彼の父親の元にハドスンという人物が訪ねるようになり、問題が発生していく。
父親の元に届いた手紙。暗号になっているが、翻訳を暗号に合わせて意味が通づるようになっているのは単純に凄い事だ。
後半、父親がなぜそれ程恐れているのかが回収される。過去にグロリア・スコット号で起きた悲劇の話であり、父親がその該当者だった事。
マスグレーヴ家の儀式
ホームズが初期に対応した事件。まだ本格的に有名になっていなかったホームズだが、学友やその紹介により事件を請け負っていた。
今回は学友のいうの賢い執事が失踪し、続けて女中も行方不明になった事件。数日前に執事が屋敷の図書室でマスグレーヴ家の記録等を勝手に漁っており、それをきっかけに一週間の期限付きで解雇されるが、2日後に居なくなってしまう。警察などと捜査しても見つからず、女中の件もありホームズに依頼がくる。
暗号と冒険がホームズの人気の理由だと思うが、今作でもとても面白い構成になっていた。
背の曲がった男
戦争の傷跡が残る時代だからこその物語。誰も幸せになる事は無いが当事者間だけでも真実が詳らかになったのは救いだろうか。
大佐は結局卒倒して頭を打ち死亡したというのが事実だが、当時の作品には動物を作用させる事が摩訶不思議な、読者が驚く仕掛けだったのだろう。腰の曲がった男が手品様に引き連れていたマングースなど、SNSなど無かった当時にはひどく目新しく作用したのだろう。
入院患者
ホームズ、ワトソンの元に依頼にきた神経科医トリヴェリアン。彼に投資した人物が何かを恐れており、それに対する調査の依頼。該当人物は殺害され、結末として過去に起きた銀行強盗の一味だったと判明する。ホームズの活躍は少ないが、全体としてまとまった内容だ。
ギリシャ語通訳
ホームズの兄、マイクロフトが登場する話。ギリシャ語通訳の男が経験した恐ろしい事件を引き受けるホームズ。兄は機動力は全く無いが観察力や推理力はホームズを凌ぐ。誘拐された男と女の正体は。最後、容疑者二人が仲違いし死んだとあるが、もしホームズが期待するような結末であればかなり良くできた物語だ。ミステリーとして、犯人当てでは無いか物語全体に謎をはらませるのは面白い。また、ずっとそうだが警察がホームズと一緒に行動することが多い事に驚いている。
海軍条約文書事件
ホームズシリーズの面白い所は彼の行動力とワトソンの記述の地理的な幅がある部分で、今回の様に別行動になるとさもホームズが突飛な能力を駆使し、人間離れした能力にて事件を解決したかの様に見えてしまう。
ワトソンの旧友の依頼による窃盗事件だが、最後ホームズが機密文書を取り返し、依頼人に返す方法について、のちに奇術家の様な探偵が増えた要因かもしれないサプライズ演出だ(笑)
ホームズの行動力が凄まじく、兄のマイクロフトが頭脳だけで太刀打ち出来ない理由がわかる。
最後の事件
ホームズ史に残る、最も有名な犯罪者モリアーティ教授との対決。ドイルがホームズシリーズを終わらせるために書いたと言われているが、とても面白い物語だ。ページ数は少ないが、描写はわかりやすく、ホームズシリーズの魅力が詰まっている。現代風に読み解くとホームズとモリアーティの組織とのやり取りが数編あれば、この事件をもっと深く楽しめただろう。ただし、当時は恐らく犯罪組織、犯罪王との対決は読者を昂らせるものだったのだろう。
久しぶりにホームズを読んだがやはり面白い。訳が古いので、読むのが難しい場面もあるが、熱が戻ってきた。近々、残りシリーズの再読(殆ど読んでいるが、レビューをまとめたい。)し、ホロヴィッツ二作も手に入れたので読んでいきたい。
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『黄いろい顔』が優しい話でほっこり。愛に溢れてて心温まりました。
『株式仲買店員』は展開が予想外すぎてどんどん読み進めてしまった。パイクロフトさん...勝手に名前使われて本当にただの被害者。
ホームズ兄の登場する『ギリシャ語通訳』ではなんだかホームズが二人いるみたいでワクワクしました。
『最後の事件』ホームズがワトスンへどんな事があったのか話してるだけなのに、ドアの前にモリアティ教授が立ってたと聞いた瞬間ドキリと私も怖くなった。モリアティ教授がどんどん迫ってくるスリルさもあり、結末が有名で先を読み進めたいような読みたくないようななんとも言えない葛藤に苛まらながら読みました。こんなピンチに頼るのが兄マイクロフトなのがまた人間らしくて...。こんなにも有名な話なのに最後が呆気なさすぎて、それがまたホームズらしくてかっこよかった...。
Posted by ブクログ
今回もめちゃくちゃ面白かった。
冒険に続いての短編集で、ちょっと展開に飽きるかなとか思ってたけど、全然そんなことなかった。面白かった。
「グロリア・スコット号事件」や「マクスレーヴ家の儀式」はあとがきで触れられているけど、ホームズのキャラクターが魅力的すぎて大好きなので、若かりし頃のホームズの話はとてもありがたく面白く読ませてもらった。
あと印象に残ったのはマイクロフトが出てくる話と、「海軍条約文書事件」。
ホームズ兄弟がその辺にいる男性について日常会話の流れで推理していくところが楽しかった。
後者の話は、ホームズの話を読んでいたら「この人怪しいぞ」っていう勘が働いてきて、案の定その人が犯人だったのだけど、そこまでのホームズの推理が鮮やかで、疑念がスッキリと晴れていくこの気持ちのいい感覚を、ワトソンはそばでいつも感じていたのだなあと思った。ホームズが取り返した文書を出すくだりが大好き。ニコニコしちゃった。
「最後の事件」でのモリアーティ教授との追走劇はドキドキしながら読んだ。
ホームズが自分で「『思い出』が終わる」というようなことを言っていて、「あータイトル回収だ」と思った。
ホームズの最期(結局は最期じゃなかったけど)は有名で知っていたけど、「ああなんでこんなにあっさり葬ってしまうの」と著者に言ってしまいたくなるのもわかる。
でもホームズがワトソンにあてた手紙の中でも言っていたが、自分の最期に対する態度が潔いしかっこいいしホームズらしくてまた好きになった。
だからと言ってこれ以上ホームズの話を読めないのは我慢ならないので、続きを書けと抗議した当時の読者に感謝しながら、次の話を読もうと思う。
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100年以上も前(!!)の作品
でも面白い!
ミステリというジャンルで読む以上、真相や状況にどうしたって時代による違和感(または国による感性の違い)というものはあるんだけど、それを含めてまた面白い
ホームズを読むのは『冒険』以来の二冊目なんだけど、読む以前から情報として知っていた「ホームズは奇人変人」という印象とだいぶ違うなぁと
確かに銃を乱射して女王陛下の名前を壁に刻んだり、薬物摂取したりはしているんだけど、ホームズというキャラの懐の深さがそれすらも包み込んでいる感じ
紳士的でスマートなナイスガイですやん!!と
収録作でのお気に入りは『黄いろい顔』
上の方で、時代や国による感性の違いが、なんて書いたけど、この作品は逆で、時代や国による感性の違いすら超えて永遠に残り続けるであろう美しさ、を感じた
正直ダントツで好きな作品
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白金号事件
馬逃走、調教師死亡、競馬
黄いろい顔
こっそり近所の家を訪問する妻、窓から覗く黄いろい顔の男、先夫との娘、黒人、仮面、推理失敗、ノーバリ
株式仲買店員
転職、ヘッドハンティング、金歯、なりすまし、強盗
グロリア・スコット号
ホームズ最初の事件、ホームズの旧友の父の死、手紙、暗号、偽名、過去の罪
マスグレーヴ家の儀式
女たらしの執事と女中失踪、儀式文、穴蔵、チャールズ1世→2世、王冠
背の曲がった男
男死亡、同じ部屋で女気絶、恋敵罠に嵌め結婚、死んだはずの男にばったり、過去の夫の行動知り激怒
入院患者
収入4/3与える条件で開業手伝ってもらう、類癇患者、強盗グループの1人、残り2人による復讐、受付係グル
ギリシャ語通訳
兄マイクロフト登場、監禁している娘の兄、一方話し一方石板に書くのを通訳、新聞広告犯人にバレ通訳者中毒死寸前
海軍条約文書事件
ワトソン旧友パーシーフェルプス、重要書類、写し、ベル、小使
最後の事件
モリアーティ、ライヘンバッハ
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シャーロックホームズシリーズにおいて重要な事件と人物が登場する短編集。
コナン・ドイルがワトソン博士の視点からホームズの活躍を伝記の如く書いているのは今までのシリーズもと同じであるが、あたかも実在したかのような強いリアリティを感じる。
シャーロッキンアンと呼べるほどでは無いが、熱中してしまうことがよくわかる。
映画を観て、モリアーティ教授なるホームズ負けず劣らずの知力を有するキャラクターがいることは承知していた。
映画は映画の面白さ、小説は小説の面白さを感じられる1話であり、文芸の面白みを理解させられるストーリーになった。
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ホームズが探偵になるきっかけとなる事件となった「グロリア・スコット号」やホームズとモリアーティ教授のライヘンバッハの滝での最終決戦など10編からなる短編集。どの作品も面白く楽しむことができたが、ホームズの推理が外れた「黄いろい顔」や最初にも書いたが、ホームズの探偵を始めるときっかけとなった「グロリア・スコット号」そして中でも有名な「モリアーティの破滅が約束されるのであれば、僕は公共の利益のためにホームズ自身が破滅することも喜んで受け入れよう」というかっこいいセリフを聞くことができてよかった。
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ホームズ界でも話題の「最後の事件」、
ちゃんと読んだことはなかったので
この短編集で諸々の事件の後、初めて読んだが
騒がれるのも納得の内容だった…
「え、嘘…!」と衝撃で検索をかけて
コナン・ドイルの思惑や悩みだったり
その後の展開について先に知ることに。
流石に寂しかったので少し安心。笑
でも綺麗な終わりだったし
これで物語が終わったとしても
違和感は無かったんじゃないかなあ、とも。
某反逆のアニメ然り
ストーリーの終焉以上に
キャラクターの最期が一番心にくるので
復活を望んだ心理も酷く理解出来るモヤモヤ…笑
あまりに衝撃だった「最後の事件」を除けば
「グロリア・スコット号の事件」が一番好き。
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シャーロック・ホームズの思い出
は、読みたい短編が入っていたので、購入しました。
「最後の事件」
今まで読んだことがなくて、読みたいなと思っていました。
ただ、すべて飛ばして読むのもな、と思い、最初のお話から順番に読んでいきました。
この本の中で、心に残っている話も、何本かあります。
「白銀号事件」
名馬の奇怪なる失踪と、その調教師が惨殺された事件。
「マスグレーヴ家の儀式」
ホームズが学生時代の同級生の依頼で調べることになる失踪事件。
「入院患者」
この話は人が亡くならないミステリー。
そして、
「最後の事件」
ご存じの通り、シャーロック。ホームズ最後の事件。
短編集なので、思った以上にゆっくりと読み進めてしまい、すべて読み切るのに、大分時間がかかってしまいました。
が、そうすると心に残る話と残らない話が出てきます。
残る話は、映像になって脳の中で思い出されます。
自分の好みの話は、やっぱり心に残りますね。
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シャーロック・ホームズ短編集の第二巻です。
探偵としての初仕事から、(ドイルにとっての)最後の事件が収録された一冊です。
他作品と同様に、小さなものから大きなものまで、ホームズは自身が面白いと感じた事件を手掛けていきます。
ライヘンバッハの滝の顛末を考えると、普通ならばタイトル通り最後なのだと思えるのです。
シャーロックホームズを終わらせたいという著者の強い意思を感じます。
読者の激烈な反対によって話は続くことになり、それによって面白い作品も世に出ることとなります。
しかし個人の意見としては、「最後の事件」はホームズにとってモリアティとの一世一代の大勝負ですので、ホームズという生きている人間の感情としても最高の終わり方だったのではないでしょうか。
このように、フィクションと知っていながらも深みに陥る問題作です。
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Memoirs of Sherlock Holmes(1894年、英)
ホームズ・シリーズ、短編集。ホームズが初めて扱った事件「グロリア・スコット号」、旧家の家宝をめぐる陰惨な悲劇「マスグレーヴ家の儀式」、宿敵モリアティ教授との対決「最後の事件」など。
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ひとつの物語が30分程度で読み終えることが出来、読みやすかった。
特に好きだったのは、海軍条約文書事件。
ホームズシリーズでは登場人物が少なく犯人が検討つけられることが多いが、この話は怪しい人物が数人登場するため最後まで楽しく読めた。
ギリシャ語通訳、黄いろい顔もお気に入りである。
特にギリシャ語通訳はあまり無いシチュエーションで緊張感もあり、また二作品とも比較的読みやすかった。
この短編集にはホームズの兄、友人、ワトスンの友人など近辺の人物の登場も多く面白かった。
最後の事件は、以前から知っているストーリーではあったが、ホームズとワトスンの友情が感じられるいい終わり方だったと個人的には思う。
(批判殺到するほど酷いストーリーでは無かったが、それだけホームズが愛されていたということが感じられて嬉しくもある)
ここからどのようにホームズが再登場するのか楽しみである。
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他の作品より読むのに時間がかかってしまったためあまり記憶がないが、なんとなくトリックや犯人が手近で簡単で物足りない印象
私が短編集が好きでないのもあるがあまり驚きのない話が多かった
ただワトソンがホームズを真似て推理ができるようになっていたり、最後の事件ではかなり信頼している様子で仲の良さが深まっていると感じてよかった
突然きた滝壺に落ちたんだと分かるシーンは驚いた
あまりに突然でショック
モリアーティもそんなに手強い悪人だったとは
次はバスカヴィル家の犬を読みます
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ホロヴィッツの『モリアーティ』を読む前に取り急ぎ「最後の事件」を。
何度となくドラマなどでシャーロックホームズのあれそれは知っていたものの、原作でのライヘンバッハは初めて読みました。
悲しみに打ちひしがれるワトソンの記述が痛々しく、他話での2人のやり取りなんかを知っているだけに読んでいて辛くなるほどでした。
地面の描写なんかがとってもリアル。
しかし今回の目的はモリアーティなのでごめんね。
いつかまた収録の他話もじっくり読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
個人的には『白銀号事件』が一番好き。
それ以外は正直あまり楽しめなかったが、探偵小説の基礎を築いたという点で歴史的価値はとても高いんだろうなと感じる。
〈収録作〉
白銀号事件
黄いろい顔
株式仲買店員
グロリア・スコット号事件
マスグレーヴ家の儀式
背の曲がった男
入院患者
ギリシャ語通訳
海軍条約文書事件
最後の事件
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ホームズにお兄さんいたの!
しかもホームズより凄い?
でも、行動力は無いのね…
「最後の事件」のモリアティとホームズの知恵比べはもっと見たかったですね。
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「シャーロック・ホームズには兄ちゃんがいて、英国政府の重要な仕事をしているらしい」というのをどこかで読んで(例によってどこだったかは忘れた)、ふと興味を引かれたので、当該本を読んでみた。
ホームズ物の2冊目の短編集とのこと。
読み始めてみると、あれ、オレってホームズ物をまともに読むのは初めてかも、と思い当たる(児童文学とかでしか読んだことがなかったかも)。
大人向けの(?)ホームズの人となりが描写されているが、事件に関わっていない時はほとんど引き篭もりであるとか、その割に拳闘を能くするとか、カン高い声でまくしたてるとか、時にはコカインなんか嗜んじゃったりするとか、これまで抱いていた一本調子なホームズ像には、若干の軌道修正が必要になった。ワトスン君との隠微な関係(?)なんかにも想像が行かないではいられません(笑)。
舞台も翻訳も古っぽくて大時代的(それもそのはず、発表は1890年代。この新潮文庫版も昭和28年発行、平成25年6月現在で113刷)なんだけど、その推理のロジックや解決の満足感なんかはほぼ色あせていないように感じる。例の「モリアティ教授との最後の闘い」なんかもこの短編集でのできごとだったし、意外に面白く読めた。
ところでシャーロックの兄ちゃんはマイクロフトといって、推論力はシャーロックより上で、行動力は下で、体がデカイ(というより肥満)らしいデス。