【感想・ネタバレ】愛には少し足りないのレビュー

唯川恵作品の中でも、ストーリー展開にこれほどまでに引き込まれて読み進めていってしまうほど、面白い作品です。将来設計を考え始めなければいけない年頃の女性心理や行動は、自身の中にある本質的な欲望を知った時に変わっていく…。読み始めは、いつもの唯川作品らしく柔らかですが、終盤に近付くにつれ読む速度が速くなってしまうくらい話の先が気になります。結末まで読んで余韻に浸りながら、自分は主人公と同じ選択をできるだろうか。と考えてたり、自身の中になる本質的な欲望を受け入れたとき、自分自身はどうなっていくのだろうと考えてしまう、女性にとっては、自分自身に置き換えて楽しめる作品です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。
集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。

芝木卓之から結婚を申し込まれた早映の物語。
小綺麗なワンルームのマンション、会社の自分専用のデスクやキャビネットは、結局は自分のものではなく、借り物にしか過ぎないという記述と、結末の非日常的な状況との格差が多いい。

自己実現のあり方を描写しようとしているととるか、自分には関係のない話だととるかで、面白さが変わるかもしれません。
自己実現しようと思えば思うほど、他者の自己実現を受け入れなくてはならないところに追い込まれていく。それを了とできるかどうか。

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2011年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幸せになるためには結婚すべきと決めつけているサエちゃん、そう決めつけるのもどうなのよと思うけど正直自分もそう思ってる節あるよね。。。優子とタクユキの関係もこわい。。。でも結局結婚しちゃうのね、サエちゃん。わかる気がするよ。でもその方が平和な人生。平和な人生がいいのかはわからないけどね。愛には少し足りない、というタイトルがぐっとくるぜ。

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々に唯川さんの作品を読みました。
現実離れはしています。
早映という一人の女性に焦点を当て、恋愛、結婚という、花道を何の苦難もなく歩むのかと思えば、まさかのどんでん返し。
いくらお金がかかる結婚式でも、いくら周りの人に迷惑がかかるとしても、いくら後ろ指を指されようとも、果たして現実の女性は結婚を選ぶのか。
愛には、少しばかり、足りないことが分かるのです。

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2015年08月15日

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