感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
一人の男性の死と、係る5人の女性の物語である。5人共、生き方や境遇が違うし、すべての人達が繋がっている訳じゃない。自由奔放に生きた男性の魅力や、家庭にとらわれない生き方をする。5人の女性の感性により、恋愛とは他人が解決できるものじゃないと実感した。
Posted by ブクログ
真以子
協子
じゅん子
七恵
佑美
5人の登場人物は誰が作者の分身なのだろう。
解説を 温水ゆかり が書いている。
「鏡に映った自分の醜い姿を見せられた気になったことを、ここで告白しなければならない」
作家にこれだけのことを言わせる作家もすごいが、それを素直に表現できる解説者も、きっとすごいのだろう。
作家が書いている解説は、その作家の本を読ませたくなるところがすごいかも。
5人の中に、いろいろな作家の影響が反映しているのだろうか。
Posted by ブクログ
結婚することでの家庭を作っていく責任は負いたくないけど、彼を手放したくない真以子。
仕事はできるが世間知らずで、ひとりで子どもを産み育てるかを決めきれない脇子。
結婚している時、夫婦の間に常に秋生を感じていた七恵。
何も望まず、ただ秋生と暮らしていた佑美。
外見のコンプレックスが行動原理になってしまっているじゅん子。
誰にも共感できない。
だけど、誰の中にも私を感じる。
ずるさ、弱さ、卑屈さ、鈍さなど、私の中にもある。
ただ、私は恋愛体質ではないので、秋生に囚われるということがどうにもわからない。
自由で奔放な生き方といえば聞こえがいいが、秋生の生き方はゆっくりと死んでいくようなものだ。
何にもとらわれず、というよりも、何にも興味がないのかもしれない。
秋生の瞳は何を映していたのだろう。
全くの漆黒のような気がして、私は怖いと思った。
Posted by ブクログ
これは好きです。
普通の小説とは違い、主役級の男性が「亡くなった」と云う設定で5人の女性の人生が描かれています。
少し引きこもり気味な女性、バツイチの女性、キャリアウーマン、主婦、その男性に先立たれた女性。
やはり、人は出逢うべき人にちゃんと出逢えてるんだと思う。
そしてその出逢いを活かすも、殺すも、自分次第なんだと思う作品。
Posted by ブクログ
いろんな人がでてくるので最初はしんどい。
もうひとつの人生もあったのかもしれない などなど、 30代の女性の悩みを代弁している。
系統としては すーちゃんまいちゃんさわこさん と似ているかな。
表現方法は違うけど。
この本を20代そこそこで恋愛経験が浅いうちによんでいたら ふうん で終わっていたかもしれないが、いまはところどころで立ち止まってよんでしまう。もう少ししてから読んだらもっとちがう捉え方ができるかもしれない。