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抑圧するものを突き破るかの様なエネルギーに満ちた詩篇。奔放でエキセントリックで、あまりにストレートに怒りと侮蔑をぶちまけるのが痛快。鈴木創士の猛烈に圧縮された文章が大好きだが、原文のビートニックなリズムをできるだけ再現しようとしたと云う。俗語も多用されており中也訳などとは大分趣が異なる。“ある地獄の季節”から書簡選まで充実のボリューム。
Posted by ブクログ
すでに小林秀雄、堀口大學、中原中也、金子光晴、篠沢秀夫、粟津則雄、清岡卓行、宇佐美斉など錚々たる面々による訳があり、どれがすぐれているかより、どれが好きかでしか語れない領域の厄介な仕事に、『中島らも烈伝』の著者で、らも作品にたびたび登場する「エス」こと鈴木創士が挑む。
文庫の帯には「突き抜けた訳」とあって、エスのもっとやんちゃな訳を期待したのですが、“Une saison en enfer”を『ある地獄の季節』と訳すところだけみても本人が語るとおり案外原文に忠実かもしれません。
個人的には鈴村和成訳が好きです。太陽にとろける海さ。