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耳嚢から取った奇談の現代語訳というかなんというか。
京極夏彦さんらしく切り取って補完した怪談?集というべきものかな。
今どきの怪談より、不思議や不条理に原因も何も求めていない。そのあたり、余韻が残って良い。
歯切れ良く語られるお話の1つ1つが、とても不思議で面白い。原文も掲載されている。
江戸時代の不思議話、ちょっと怖くて、とても面白い。
今このときに旧にエアコンが内部清掃なんか始めるから、いつもよりビビった。
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江戸時代の随筆「耳嚢」から取った怪談風の話をリライトした作品集。怖い話というのはあまり無いのだけど、併記されている原文を読むと当時の社会情報まで伝わってくるようで面白かった。
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話しは1つ1つが短めで「なんで?」と思う終わり方が多かったけれど、それもまた味なんだろうな。
昔のものを京極さんが現代語訳しているだけから地名などはそのままなのに、人物名はAさんJさんといったアルファベット表記なのがじわじわ面白かった。
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「旧談」は江戸時代の怪談本「耳嚢」をベースに京極夏彦さんが現代語にわかりやすく書き換えたもの。
「耳嚢」は当時の随筆又は備忘録であるという。なので正確には怪談本ではなく、作者がつれづれに面白い話・奇妙な話・町の噂話などを集めたもの。
その中から特に不思議な話・怪しい話などを集めたのがこの怪談本「旧談」ということらしい。
説明のつかない話や、不思議だなーなんでかなー?というくらいの話でも読みかたによっては怪談に受け取れないこともない。
江戸時代のことでもあるので、科学的な説明もあるわけはなく全て伝承のお話である。どこまでが本当でどこからが尾ヒレがついた噂話かもわからない。
各話よくわからない怪異現象としてあっさりと話が進み、解決もせず話をほうりだされる事が多いが、想像力が働いて結構怖い。
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江戸時代の随筆である「耳嚢」を京極風味の現代版にリニューアルしたもの。
「耳嚢」を読んだのずいぶんと前になりますが、改めて読み返したくて本棚から発掘しましたww
日本人は怪談というよりも不思議な話が好きなのだなと、思う一冊ですね。
巻末の宮部みゆきさんの対談も興味深く、久しぶりに楽しみ読書時間を味合わせていただきました。
こちらを読んだ後はぜひ原本に触れる機会を作ってくれたらいいな、思う京極さんの気持ちが伝わってくるような一冊でした。
あー、面白かった!!
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江戸時代の旗本が聞き集めた随筆集「耳嚢」の中から選んだ話を京極夏彦が読みやすく書き改めた怪談集。現代でも通じる話もあればその時代では当たり前でも今だと分かりにくい話もありで短編集だけれど読み応えは抜群。気に入ったのは「プライド」「正直者」「血は出たけれど」かな。