感情タグBEST3
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2015年購入
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久々に読んでみた
6年前に読んだ時よりも談春さんもわかるし志らくさんもわかるしで理解度が変わった気がする。
2015年にやってたドラマも見直したけど濱田岳の志らく感がめちゃくちゃ上手かった。
いつか寄席行って落語をちゃんと聞いてみたい。
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立川談春さんが談志師匠のもとで落語を学び、幕内になるまでの出来事が書かれたエッセイ。落語に関して無知であるが、興味を持たせてくれる内容であり、読みやすかった。
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耳で聞いているような文章だった。好みかというとそう言うわけでもなかった気がするのだけれど。作中に没入するとか、登場人物に共感するとか、そういうこともほぼなく。ただもうひたすら読めてしまった。「するする読める」という表現をこれほど体感した本もない。噺家ってすごいな。
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筆者の立川談春は、立川談志の弟子。本書は、談春が談志に弟子入りし、真打ちになるまでのことをエッセイにまとめたもの。
驚くほど面白い。
落語家の世界、特に天才・立川談志について書かれているので、題材として面白くない訳がないのであるが、ストーリーとしての面白さばかりではなく、談春という人は、とんでもなく文章が上手で読ませる。
また、色んな意味で、過不足のない、絶妙なバランスのエッセイだと感じた。
まず、文章の抑制の効かせ方が素晴らしい。落語家の子弟関係は簡単な関係ではない。お互いに愛憎半ばするはずであるが、師匠の談志についての記述が、これ以上書くと愚痴や悪口になるぎりぎりのところで留まっており、かつ、談春の談志に対する敬愛の念が滲み出ている。
談志についてのエピソードなら、いくらでもあるだろうに、それも、本筋に関係のないところは書かず、本筋と関係のある大事なことは全部書くという、過不足のなさを感じさせる。
落語について詳しい訳ではないが、談志と談春の落語なら、絶対に聞いて損はないのではと思えた。
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師匠と弟子の理不尽でありながら愛情あふれる関係がとても良かった。
談志に憧れ弟子となるも、破天荒な師匠の言動に反発したりする事も多々。確かに理不尽だと思うが世の中そんな事が多いよな、と妙に納得した。
志らくとの関係も面白い。立川ボーイズで仲が良いのかと思っていたが、実際は色々とお互いに切磋琢磨していたライバル。複雑な胸の内を赤裸々に語るのはすごいね。
談春は弟子に厳しそうだ。前にテレビで弟子に厳しくしていたのを見た事がある。自分なら志らくに弟子入りするな。
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夢中になって読んだ
落語に少し興味が出ました
己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬というんです
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・買った経緯
夏フェスで談春の落語をみて惚れた
・買った理由
立川流に擬似弟子入りしたかったから
・のこってる感想
この本が好きな僕を好きなってもらいたい
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好きなアーティストとの対談でそれまでは名前しか知らなかった立川談春と言う人に興味を持ち、先ずはと思い読んでみた。
噺家のプロだからと言ってしまえばそれまでだが、文章にしても頁を捲る手が止まらない感じで惹き込まれた。
師匠である立川談志という人も、テレビで見かけるバンダナを巻いた気難しいおじさんとしてしか知らなかった事を今更ながら悔やむ。
今度は是非生の寄席に行きたい。
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立川談春さんの入門から真打ち昇進までの話。いやー落語家にだけはならないと心に誓いましたw 50個も噺覚えられないでしょ。みんな頭良いんだなあと感心します。子ども向けの見に行ったことありますけど、また爆笑しに行きたいですね。
あとこの本は、師匠と弟子の関係から学ぶコーチングの本でもあります。
>後年 、酔った談志は云った 。 「あのなあ 、師匠なんてものは 、誉めてやるぐらいしか弟子にしてやれることはないのかもしれん 、と思うことがあるんだ 」この言葉にどれほど深い意味があるのか今の僕にはわからないのだが 、そうかもしれないと思い当たる節はある 。
>型ができてない者が芝居をすると型なしになる 。メチャクチャだ 。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる 。
笑いあり、学びありで、最高の一冊でした。ドラマ化もされてるんですね。
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ほとんど知らない、実はよくわからない。
立川談春という落語家は素晴らしい
エンターテイナーなのだろう。
師匠を越えるということは、弟子の成長は、
師匠を喜ばせること。なにかひとつ、
どこでもいいから、ひとつだけでも。
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立川談志テレビでのイメージ(世代ではないが)の破天荒さもありながら実は凄く繊細で弟子思いなんだなぁと感じた。ただ自分だったらこの修行生活は無理だわ...
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立川談春(1966年~)は、高校を中退して17歳で7代目(自称5代目)立川談志に入門、1988年に二ツ目、1997年に真打に昇進した、落語立川流所属の落語家。
本書は、文芸評論家の福田和也氏の勧めにより、季刊文芸誌「エンタクシー」に2005~07年に連載されたエッセイ「談春のセイシュン」を改題の上、2008年に出版されたもの(2015年文庫化)で、講談社エッセイ賞(2008年)を受賞した。また、2015年にはTBSテレビでドラマも放映された(談春役は二宮和也)。
私は、ノンフィクションやエッセイを好んで読み、今般、過去に評判になった本で未読のもの(各種のノンフィクション賞やエッセイ賞の受賞作を含む)を、新古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。
本書は、著者が、高校を中退し、新聞配達所で働きながら、斡旋された下宿から家元(談志)宅に通う修業時代、築地の魚河岸に修業に出されたときの経験、兄弟弟子の談々(故・朝寝坊のらく)、関西(故・立川文都)、志らく等との付き合い、高田文夫との交流、二ツ目昇進試験とお披露目会、志らくとの昇進に関わる相克、人間国宝・桂米朝と柳家小さんの稽古、国立演芸場で開かれた「真打トライアル」の舞台裏等が、談志の様々なエピソードとともに綴られており、落語に特段の関心があるわけではなく、落語(家)の世界についての知識もなかった私にとっても、実に面白く、あっという間に読み切った。
その面白さの理由はいくつかあると思われるが、一つは、落語(家)の世界が、武道や茶道と似た所謂「道」の世界であり(この事実には少々驚いた)、そうした理不尽さをも持つ厳しい世界で著者が味わった苦悩や葛藤が赤裸々に描かれており、知らず知らずのうちに引き込まれてしまうのである。
そして、もう一つは、著者が過去を振り返り、当時の感情を率直に綴るとともに、連載執筆時には自らが40歳前後になり、談志の弟子に対する気持ちにも想像が及ぶ、重層的な記述になっていることだろう。
立川談春の半生記にして、(厳しい)落語家の世界を描いた、ときに笑い、ときに泣けるエッセイ集である。
(2022年12月了)
Posted by ブクログ
落語家である立川談春のエッセイ。
落語はほとんどわからないが、読みやすく飽きさせない文章。
何より、師匠の立川談志とのエピソードが面白い。弟子から見た師匠の器の大きさ、優しさが所々で感じられる。師匠と弟子。落語を通し人情味に溢れてるエッセイ。
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落語と言えば、日曜日の夕方にやる「笑点」とイコールくらいの感覚でしかなかった。
それ故に全てが新鮮で、芸の深さや厳しさを知った。と同時にユーモラスな部分もあり、とにかく今は、落語を聞いてみたい衝動にかられている。「包丁」と「除夜の雪」YouTubeで検索してみよう。
この本の表紙の触感とデザインがスキ。
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立川談春さん
学生時代、ぼくはずいぶん談志さんの落語やラジオを聴いていた。どんな問題があろうとも明るく前向きに語ることがとても気持ちが良かった。談志さんのラジオは、ぼくの応援歌だった。
お前に嫉妬とは何かを教えてやる
己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんだ。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う
ぼくは、100万部の人間になるぞー
子供たちに愛を伝える小説を書くんだ!
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お前に嫉妬とは何かを教えてやる。
己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。
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ジーンと泣いちゃった。
談春さんの青春物語から。
お家元談志の生きざま…関係。
志らくさん、との、友情で、いーかな⁉︎
大きくならない金魚を赤めだかと、呼んで。
談志カレーも面白かった。
〜シチューの残りだ。これからカレーにする。〜
ラッキョと柴漬。チーズケーキ⁉︎
納豆のタレ、黒豆、トウバンジャンにオイスターソース…
競艇選手を目指し競艇場に通い⁉︎
ヒゲを描いていた少年が。
談志の芝浜を。
談志の言葉は沁みます。
包丁。聴きたい‼︎
あと、芝浜。文七元結。富久。紺屋高尾。
そして、除夜の雪。
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さすが落語家、読ませる文章を書かれる。スラスラ読めたし、いつ続きから読み始めても、すぐにその世界に入り込める。著者である談春氏も素晴らしいが、粋な談志師匠(いえもと)にも惚れてしまった。立川談志師匠の凄さは、相手の進歩に合わせながら教えるところ。この一点に尽きる。本書を読み進めるにつれ、談春氏の周りにいる方々の優しさ、粋な言葉やかっこいい世界に涙し、そう思えばほんの数行先では声を出して笑ってしまうという、終始談春氏のペースで楽しませてもらえる良書である、
談志師匠の言葉。「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬というんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬しているほうが楽だからな。現実は事実であり正解だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿という。」
談志師匠の無二の親友、毒蝮三太夫師匠の口上でお気に入りの箇所。「ここにいらっしゃる皆様方のお幸せと、いない奴等の不幸を願いまして毒蝮三太夫のご挨拶と致します。」
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きちんと落語を聞いたことがない。
当然、落語に関する知識なんてまったくない。
かろうじて2、3の落語の演目名を知っているだけだ。
落語の中身がどんな内容か、いったいどんな話なのか、聞けば何となくは思い出すだろうけれどほぼわからない。
落語をまったく知らないまま、果たしてこの本を楽しめるだろうか。
不安に思いながら読み始めた。
面白い!!
文句なく面白かった!!
結局、最後まで一気に読んでしまった。
立川談志に対してあまり良いイメージを持っていなかった。
たまに見かけた談志は、強い口調、切って捨てるように言い放つ暴言、いつでも相手を見下したような言い方、喧嘩腰の態度。
どれも苦手なものばかりで、談志が出演している番組はまともに見たことがない。
いつ亡くなったのかさえ知らない。
出演者の中に談志がいると違う番組に変えてしまっていたからだ。
この本を読んで思った。
もしも一度でも談志の落語を聞く機会があったとしたら・・・。
少しは違うイメージを持つことが出来たのかもしれない、と。
思わず笑ってしまう場面がある。
切なくてグッと胸にくる場面もある。
「赤めだか」と読むと、著者である談春が世渡り上手な人間ではないことがわかる。
それでも落語を愛する心が、師匠である談志への強く深い思いが、尊敬が、伝わってくる。
ドラマ化されると知って読んだ本だった。
けれど、読んで良かったと素直に思えた1冊となった。
Posted by ブクログ
十分ほどしゃべって、談志は云った。
「ま、こんなもんだ。今演ったものは覚えんでもいい。テープも録ってないしな。今度はきちんと一席教えてやる。プロとはこういうものだとわかればそれでいい。よく芸は盗むものだと云うがあれは嘘だ。盗む方にもキャリアが必要なんだ。最初は俺が教えた通り覚えればいい。盗めるようになりゃ一人前だ。時間がかかるんだ。教える方に論理がないからそういういいかげんなことを云うんだ」
「あのな坊や。お前は狸を演じようとして芝居をしている。それは間違っていない。正しい考え方なんだ。だが君はメロディで語ることができていない、不完全なんだ。それで動き、仕草で演じようとすると、わかりやすく云えば芝居をしようとすると、俺が見ると、見るに堪えないものができあがってしまう。型ができてない者が芝居をすると型なしになる。メチャクチャだ。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる。どうだ、わかるか? 難しすぎるか。結論を云えば型を作るには稽古しかないんだ。狸という根多程度でメロデイが崩れるということは稽古不足だ。語りと仕草が不自然でなく一致するように稽古しろ。いいか、俺はお前を否定しているわけではない。進歩は認めてやる。進歩しているからこそ、チェックするポイントが増えるんだ。もう一度、覚えなおしてこい」
現在の自分がこのエピソードを振り返って感じる立川談志の凄さは、次の一点に尽きる。
相手の進歩に合わせながら教える。
掛け算しかできない者に高等数学を教えても意味がないということに、僕は頭ではわかっていても身体が反応しない。教える側がいずれ通る道なのだから今のうちからと伝えることは、教えられる方には決して親切なこととは云いきれない、ということは僕は自分が弟子を持ってみて感じた。混乱するだけなのだ。学ぶ楽しさ、師に褒められる喜びを知ることが第一歩で、気長に待つ、自主性を重んじるなど、お題目はいくらでもつくが、それを実行できる人を名コーチと云うのだろう。
「己が努力、行動を起こさずに対象となる人物の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば自分は安定する。本来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う」
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内容(「BOOK」データベースより)
17歳で天才・立川談志に入門。「上の者が白いと云えば黒いもんでも白い」世界での前座修業が始まる。三日遅れの弟弟子は半年で廃業。なぜか築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打を開帳し、談志のお供でハワイに行けばオネーサンに追いかけられる…。様々なドタバタ、試練を乗り越え、談春は仲間とともに二ツ目昇進を目指す!笑って泣いて胸に沁みる、破天荒な名エッセイ、待望の文庫化!「今、最もチケットの取れない落語家」の異名を持つ立川談春のオリジンがここに!2008年講談社エッセイ賞受賞作品。
Posted by ブクログ
立川談志さんのお弟子の立川談春さんのおはなし
談志さんとの師弟関係、
談志さんもまたお弟子だったのだ
世の中理不尽なことおおいけど、そんな中でも談春さんは心広くやってこられたのだというところに目がいった
笑うところが多くて、さすが噺家さんの本
面白い
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興味はあってもハードルが高く中々手が出せない落語。勿論そんな人間でも"立川談志"の名前は存じている。但し、伝聞する"破天荒なおじさん"以上の情報を持ち得なかったことも事実。そのお弟子さんで現在"最もチケットが取れない落語家"の名をほしいままにする殿む…立川談春が綴るその人物像は確かに破天荒。だがそれ以上に落語と弟子を愛する非常に人間味の溢れる人だった。談春さんの弟子入り~真打昇進までの道のりを愉快に、時に人情噺よろしくホロリと綴るエッセイ。当然脚色もあるだろうが、非常に読ませる文章で最後まで楽しく読めた。