感情タグBEST3
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この怖い表紙の本を電車で読んでたのはテロだったかもしれない。
でもね。この本、見返しの方が怖いんですよ。夜中にふと開いてギョッとしました。
「もくちゃん」あたりから、この不条理で、不愉快で、気味が悪いのにどこか懐かしいような世界の虜になってしまった。
少しの違和感が怪異になり、どんどん増殖していって、最後には酷く粘性のある湯にどっぷり浸かったように、登場人物が異常な世界で身動きが出来なくなっているこの感じ、クセになる。
それにしても厭な怪のこのディティールの細かさよ。
中庭の池にたまに湧くぺらっぺらな「半紙を人の型に切り抜いたようなもの」や、誰もいないのに鏡の中に映る「くねくねと蠢」く中年の女や、縁の下で地べたに腹這いになった「真っ赤な女の人」にほんとに遭ったことあるのかい、京極先生。
「もくちゃん」「シリミズさん」「杜鵑乃湯」が特に好き。
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再読。現代怪談シリーズ短編集。普通の日常とそこにぽっかりと口を開けた非日常が奇妙に混じった話が多い。最初は普通なのに、気付けば異界に足を踏み入れているか浸食されている。その眩暈のような感覚がたまらなく心地良くもあり、心底震えるような恐怖感もある。特に気に入った話は「歪み観音」「けしに坂」かな。
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怪談をベースにした物語の短編集。
百鬼夜行シリーズ「姑獲鳥の夏」以来の京極作品を読んでみましたが、ホラー的なものがあまり好きでないからか、ピンときませんでした。長編の方が面白いかな。
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怖いのかと思ったら、ただただ変なはなし。
「杜鵑乃湯」昔よく見た夢を思い出した。すごく広い家のなかをさまよっていて、どうしても外に出られない夢。
「けしに坂」忘れてたこと思い出してうわーってなるパターン好きだけど、これは忘れすぎ。
「むかし塚」埋めてお話にしたい思い出。
お話は、消えない。思い出は薄れていくけれど、物語は永遠だ。
辛いし苦しいけど、忘れられないし忘れたくない思い出。
大切に永遠に持っていたい思い出。
お話にするには時間がかかるけれど。
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今回は判りにくいお話ばかり。
「もくちゃん」というお話は
なるほど京極さん良いこと言うなと感心させられた。
昔はどこの町にも少々困った人というのが1人くらいは居たものだなと。
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短編集。
日常の中に潜む気味悪さ、後味の悪いものを描いたもの。
話の中には所謂霊的なものが人間に危害を加える、というようなものはない。
むしろ、題材はすべて日常生活。日頃、怖いと感じるもの、気味悪がっていたものに姿や形、そして現象を与えることで、それらが具現化しているような。そんな気持ち悪さと怖さを感じた。
ただ、私くらいの年齢(20代)がギリギリかなぁ、と思った。ボットントイレの気味悪さ、見世物小屋の存在等、体験したり聞いたことがなければ、その気味悪さがピンと来ないのかもしれない。
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不思議なちょっと気持ち悪い話の短篇集
京極の短編だけど、本当に短編(笑)
今までの幽談、冥談と同様にわけのわからぬものについて、いつもの京極らしく主人公の独白で綴られる
ま、京極好きだから最後まで読んだけど、他の人には薦められないなぁ
Posted by ブクログ
情景描写か自問自答か。
淡々とした描写の中に、おかしなものを見つけるのも怖いし、些細なきっかけから、どもまでも考えてしまう思考も怖かったです。