【感想・ネタバレ】雨ときどきボーちゃんのレビュー

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Posted by ブクログ

主人公の松葉雨はアパートの管理人。小さい頃母親に存在否定をされて、児童施設で育ち、生きているモノすべてに対して不信感を持っている青年。愛情を注いでも自分は愛されないと思っている。そんな雨の日、ボーちゃん(犬)に出会う。ボーちゃんが彼の頭に乗っかると、人の心の声が聴こえる。目の前の人間が表に出している行動の裏に抱いている心の声、そんな声を雨に聴かせるボーちゃんの存在はどうして雨の前に現れたのか、どこから来たのか、人の心の声を聴くことで、雨の中にある母親に対するトラウマが一つずつほどけていく…と言う物語。失くしたモノを取り戻す物語。愛を信じられなくなっていても、純粋さを封じ込めているだけで荒まない心の持ち主で居続けられるかどうかは、その人間が持つ性根にかかっている。
私は猫派なのだが、犬派には別の意味でタマラン作品だろうなぁ、ボーちゃん(チワワ、かな?)萌えな作品でもある。

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2015年05月18日

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