【感想・ネタバレ】あなたが、いなかった、あなたのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2/3
文学の限界を超える。
三重の構造になっていたり(「『フェカンにて』」)、同じ言動をする人物の背景だけ変えてみたり(「母と子」)。

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2010年02月03日

Posted by ブクログ

短編集だが、色々な手法を凝らしている。
これまでに味わったことのない短編集。

「鏡」「女の部屋」「母と子」は特に驚いた。

文学には程遠い自分が一番気に入ったのが「フェカンにて」
この短編の主役は、平野啓一郎先生ごい本人にとても近い。
私はご本人であろうと思い込んで読んでいた。

先生の作品である「葬送」にも触れられ、
私が先日読んで、どう読むべきか酷く迷っていたドフトエフスキーの
罪と罰にも触れていた。とても興味深い。
当たり前だが、私の軟弱な「あぁ面白かった。」という感想とは
かけ離れている。
読み方のレベルが違いすぎて溜息しか出てこない・・・。

この本を読んで、何故かもう一度平野啓一郎先生の「決壊」を読まなくては!と思った。そろそろ再読してもいい頃なのかもしれない。

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2016年05月29日

Posted by ブクログ

短編が全部実験ぽくて、筆致も違ってるし、作家さんが楽しんで書いてるんだろうなという感じがします。ただし実験がすご過ぎて物理的に読めない作品?もあります

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2011年02月26日

Posted by ブクログ

『フェカンにて』
小説ってこういう構造にもなりうるって知らなかった。
さらっと読めるものではなかったのでやや時間かかったけど、そういう残響みたいのが、好き

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2010年10月25日

Posted by ブクログ

作者の作品を読むのは、「決壊」に続いて二作目。難しい、難解。。読みやすいのは、「義足」と「慈善」くらいか。(「義足」は、あの後藤健二さんの著作を参考にしてるそう。)

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2019年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な技法で小説、文章というか、本というメディアを
分解、再構成している、そんな短編集。

老いのために少しずつ体が崩れる世界の青年。
ただ、その小説のページ下部には短いエッセイが
挿絵の代わりについている作品。
一文だけの作品。
親子の人生をインタビュー形式で作り上げる作品 等々

だが、この短編で最もコアなのは主人公が自殺する小説を
書こうとしている小説家の作品だろう。
おそらくは著者自身(平野)が投影された「大野」が
主人公だが、その「大野」が、さらに自分の小説の
主人公をみつめるため、実に不思議な感覚に陥る。
さらにテーマは死である。
死とは何か。小説にとっての。自分にとっての。
小説とは何か。「大野」にとっての。実際の著者にとっての。
多次元に見つめ表現しようとする。

色々と興味深いが、面白いかと言えば、人それぞれだろう

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2018年10月13日

Posted by ブクログ

初平野啓一郎作品。これを最初に読んだのは間違いだった。実験的な作品は、最初に読むものではないな。やりたいことはなんとなく分かったのだけど。

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2010年11月13日

Posted by ブクログ

かなり実験的な作品が並ぶ短編集

これは小説なのか?・・・・・と少し考えてしまった。


“日蝕”を読んだ時に(文章表現の難解で独特な事を除いても)

「おっ、この人やるな」と思ったが

今回もまた違う意味で同じ感想を持った


この作品は

おもしろいか、そうでないかよりも
おもしろがれるか、そうでないかなんではないだろうか

私がどっちだったかは・・・・・

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2009年11月29日

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