感情タグBEST3
結局泣いてしまった
今、歌川たいじ氏の本をあちこち順不同で読んでいます。
この作品はジュニア向けテキストと言う事でした。本編のダイジェスト版かな、くらいの気持ちで読み始めたのですが、結局泣いてしまいました。本編では描かれなかったエピソードが散りばめてあり、欠けていたピースが埋まっていった感じです。
読んでいるだけで心が冷えていくような辛い体験をした作者が、他人との関わり合いの中で光を得て乗り越えていく様を「奇跡」と表現されています。しかし、これは奇跡ではなく、作者本人の力だったのではないかと感じました。
はあ〜花粉症の季節に泣いた泣いた。目が腫れて大変ですよ。白目の部分まで浮腫んでしまいましたよ。
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虐待の幼少期。
親をかばう気持ちが
痛々しくてツラい
ゲラゲラ笑いで
追い詰められたような気持ちになり
破壊して、そのあと自滅したいという
衝動が体を貫いた
と、あり。
まさにキレるって
こういう事なんだと
子供の頃の記憶から
オトナになっても
逃れられない
母親と同じ事を
他人にしてしまう
著者は変わろうとしたから
変われたのだと
より良く変わろうとする力が
生きる事なのかもしれない
Posted by ブクログ
おばあちゃんとのシーンは愛に溢れていて本当に素晴らしかった。私もこんな愛情たっぷりな人間になりたい。
「楽しい思い出がいっぱいある人は、簡単に人生に絶望したりしない。」
過酷な状況を経験したあとでも、おばあちゃんから受けた愛情や友達との楽しい時間を心の中で大事にしている著者の姿勢はすごいと思った。
Posted by ブクログ
幼少の頃からの母親からの虐待、唯一自信をかばってくれた血の繋がりのないおばあちゃんとの出会いと別れ、家を飛び出して友達との出会い、仕事での成功、そして母親との再会。
母親もその生い立ちから、精神的に病んでいたんだと後になって明かされるのだが、やっぱりこんな目に遭わされたら許せない気持ちが大きくなってしまう。でも著者は冷静に母親との関係を再び築いていく。「愛情は移ろいやすい」「理解することは見えなくなった愛情を照らし出すサーチライト」という言葉が素敵だなと思いました。それはとても難しいことなんだけれど。
最近も親による虐待では亡くなる子供のニュースをいくつか見たのだが、親と子を離すことも大事なんだろうと思った。お互いのストレスを軽減しないと悲惨なことになってしまう。どちらかが相手の命を奪うことになってしまう。そういう意味でも歌川さんが家を出たことは本当に救いだったと思ったなあ。読んでいる自分も救われたような気分になった。
出版社の都合で(?)著者のセクシャリティのことには本書では触れられていないのだが、その辺も読みたかった。
Posted by ブクログ
親から虐待されている子、されていた子、そして虐待されていない子も、
こういう現実があるということを知って欲しいと思いました。
私が小学生の時、毎日同じ服装の女子や毎朝職員室で担任の先生が持参したおにぎりを食べる男子が同じクラスに居ました。
当時はどうしてなのか分からなかったけど、虐待されていたのだと思う。
著者と同世代なのですが、確かに当時は虐待されている子は、見て見ぬふりをされていました。
Posted by ブクログ
ブロガーのカータンさんが紹介されていた
歌川たいじさんの手記
美しい母親、そして工場経営に忙しい父親。下町のどこにでもありそうな家族だったが実は母親に虐待され、ネグレクトを受けていたという著者。子供の頃、そしてその中で救いとなったばあちゃんの存在、そして大人になって再会した母親との話を書かれています。
泣く…
何がって、うたちゃんの優しさと強さに胸が痛くなった
どんなことをされたとしても子供が一番愛情が欲しい人は母親
母親にどんなにひどい仕打ちをされても自分自身でそれを受け止めようとするけなげさ
そしてばあちゃんの優しさ!
親友のキミツ、生涯の友となった夫婦
人に優しくすることはその人をきちんと受け止めることができる人
嘘やごまかしをしないこと
つらいことを乗り越えたうたちゃんだからこそ
人の痛みやつらさが分かるんだと思う
うたちゃん(会ったことないですが)
あなたは本当にすごい人です!
Posted by ブクログ
漫画家で人気ブロガーだという著者の手記。元々コミックエッセイだったものを手記にまとめ直したものらしい。
脚本を書いたり小説を書いたり、文筆活動もかなりされているようだ。コミックエッセイの方は全く読んでいないのでよくわからないが、手記にあたって敢えて触れていないこともあるとのこと。文章を書くことが好きとご本人も仰っている割には、あまりこなれた感じもしない。そのせいなのか、重い経歴であるはずの著者の本当の核心部分は、なんとなくスルーされているような、うまくけむに巻かれたような、もやもやした感じがぬぐえない。手記の対象が若い世代向けだから、とかなんとか言われているのをどこかで見た気もするが。
とにかく、虐待を生き延びてそれなりに自分らしい人生を掴んだ人は皆、やっぱりそのさなかに、自分を受け止めてくれる人に出会っている。人は信じるに足るものだということを学べずに育つと、社会で生きていく力を持つことは難しい。それは逆に、自分をそのまま受け入れてくれる人や場所があれば、どんな苦しい状況であっても、社会で真っ当に生きていくことができるということでもある。いかに生育環境がその後の人格形成に大きな影響を及ぼすかを考えると、この国の子どもを守る法律、制度が不備だらけに思えて仕方がない。