【感想・ネタバレ】おとなの小論文教室。のレビュー

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Posted by ブクログ

小論文のテクニックを学ぶというより、文章で自分を表現することの難しさ、もどかしさを再認識したり、共感する一冊だった。

「一人称がいない」の章は特に、心理学や人類学の領域に及ぶ踏み込んだ意見があり、とても興味深い内容だった。
自身もフリーズ現象に身に覚えがあり、言語化され、筆者によって解きほぐされていくことで、当時の自分は透明になりたかったのかもしれない、と思わぬところから答えを貰った気がした。

筆者の経験談もさることながら、読者からのメールに気付かされる事も多く、読んで良かったと感じた。

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2023年03月08日

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文章を書くということを通して、その奥にある、心の部分について、逃げずに向き合って、考えて考えて考え抜いている、自己啓発本の類のよう。でも、〜すべき、〜しよう、などと提示する風ではなく、一緒に悩んで寄り添ってくれて、考える力とヒントをくれる。
自分に思い当たる節があると、自分の器の小ささとか、弱さを、面と向かって、グサっと、指摘されているようで、苦しくて、涙が出る。でも、著者のズーニーさんも、その声に応えている他の読者の方々も、似たような気持ちを経験していて、皆それぞれ、向き合っているのだ。そうか、わたしも踏み出さなきゃ、と思う。
別に、答えが見つかるわけではない。というか、答えというものがあるかもわからないし、あったとして、人それぞれ違うだろう。カズレーザーが、“成功者と同じ道を歩んで成功することはできない”というような事を言っていたと記憶する。それを大前提として、ズーニーさんは、自分で考える大切さを、ここで解いているように思う。

自分のやりたい事を探している人、人間関係に悩んでいる人に読んで欲しい。

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2022年10月08日

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ほぼ日で連載している「おとなの小論文。」ふと読んでみたらおもしろかったので、文庫になっていることを知り読んでみる。

私は人になにかを伝えるのが下手で、とにかく場数を踏むしかないのだと思った。

一人称がいない③の鬼瓦権助さんのメールはとてもよかった。人に言われたことに対して時間差で怒りが込み上げてくることがあるが、これは言われたときに自分が傷付けられたと認識していない、つまり「自分の大切な部分」がよく分かっていないということなんだな。

それから一人称がいない⑤の自分をとりまく関係性について。もやもやしたときに、こういう状況把握の仕方があるんだなぁ。

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2021年08月25日

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自分の考えを伝えるということ。
私はそれが苦手だ。
この本を読んで、アウトプットの大切さや、コミュニケーションの大切さなどさまざまなことを学んだ。
とりあえず、下手でもいいから、書いて書いて書こう。
そう思った。

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2019年04月14日

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読んでいて色々考えたり、思い出したりすることもあり、毎週コラムで読んでいたにもかかわらず、電車で涙ぐんでしまった。第2弾も出して欲しい。

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2018年06月05日

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自分の考えていることをまとめたり、文章を書いたりしたくなる本でした。
今私が漠然と考えていることを、すっきりとまとめられるんじゃないかと思わせてくれる内容です。

第3章の「一人称がいない」はとても興味深かったです。
何となく、後輩や実習にくる学生などに「フリーズ」する人が増えている気がしており、前半ふむふむと読んでいました。
そして、ある大学生のコメントである、「○分の1」現象に凄く心当たりがあった私は、自分も1人称のない一人だったのではないかと不安になってしまいました。
個性のないただの「生徒」となり、ランダム性で身を守る――。
今の職場でも、誰かが引き受けなければならない係を決める際には、皆がそうなっている気もしてきました。

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2017年12月07日

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正直この本に出会えて良かったと思います。
考えること、表現すること。
新しい自分が発見できました。
今年も楽しくなりそうです。

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2015年01月17日

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要約。聞き上手だねっていわれるけど今までそんなこと気にしてなかった。ただ、相手が言いたいことをスポンジのように吸収してあげることが役割だと。でも、話の筋から何がいいたいのか察する力ってとっても大切。察して相手に質問をなげる。会話は、?質問で成り立ってるから。

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2013年11月24日

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ネタバレ

自分の才能はどこにある?の章にあった以外の文。

“「才能は自分の中になく、社会の中にある」
「才能は自分の中になく、他者の中にある」

自分の個性は、人に出会って、関わって、自分の価値を認めた相手の中にあると考えてみる。

私の本を読んで、何か活かしてくださる読者がいたとする。
この社会にそんな読者の方々がいたとする。

書くという具体的な作業を通して、才能は人や社会の中にあった。ということになる。”

そうであったら、嬉しい。
そういう仕事をしていきたい。
と、すごく思いました。

もしも自分の才能が、他者や、社会の中で育っていくのであれば、それは一番ドキドキワクワクすることだなと。

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2013年10月22日

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『ほぼ日刊イトイ新聞』の連載「おとなの小論文教室。」二〇〇〇年六月八日から二〇〇五年三月二日までの中から二十六本を選択し、加筆修正した一冊。書店にいた時、著者の山田ズーニーさんが北海道入りしたと聞き、記念で購入しました。勝手に。高所からの語ではなく、時に対話のように、時に寄り添いながら、時に著者と読者と自分が渾然一体となるような読書体験。書くことについては勿論、話すこと、自分を表現すること全般についての多大なヒントが紹介されています。

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2013年08月31日

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ネタバレ

 著者の山田ズーニーさんは、ベネッセコーポレーションの小論文編集長として高校生の考える力・書く力の育成にご尽力され、2000年独立し、全国各地にて表現教育のワークショップ・大学講義・企業研修・講演・執筆活動を通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍されている方です。

 もう、この本は「おとなの小論文教室。」なんてスケールの小さなものではありません。ハーバード白熱教室 サンデル教授の哲学の講義に匹敵します。

 過去の偉大な哲学者が確立した概念を研究した大学教授の講義とは異なり、山田ズーニーさんご自身が、自分自身や周囲の人たちを観察し、自分自身で必死で考え、交わった人たちに真摯に接することによって確立した哲学がここにあります。素晴らしすぎます。山田ズーニーさんの今後のご活躍を期待します。

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2013年05月26日

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 結局、自分の考えや思いがないと周りと気持ちよく関わることはできないことを実感。他者をただ迎合するのではなく、相手の世界を正確に理解し、自分の思いを乗せることで、「つながった!」と実感できるコミュニケーションができる。コミュニケーションは安易な技術でできるようになるものではないなあ。

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2012年06月12日

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ネタバレ

小論文の基礎的な文法や知識やルールというより、
テーマや問いなど
自分自身の目線や角度、姿勢などについて描いています。

文章や言葉にすることで、
自分の考えや価値観を客観的に見ることができます。

「目には見えないけど、あなたの中に、
 感情があり、想いがあり、意志がある。」

「想いは、どうしてこんなに言葉にならないんでしょう?
 どうしてこんなに、伝えたい人に伝わらないんでしょう?」

今までの自分を振り返ると
思い当たる場面が多々。
そしてそれは、
年齢を重ねる毎に増えている気がします。

学生時代は、
自分が不安だったり未熟だったり
それが何だかわからないまま、
ほんとう揺れていたけど、
すごく正直に素直だった気がします。

一年一年と年を重ねるごとに
ああ言ったらこう思われるかなとか
こう言ったら傷つけたり
微妙な空気になるかなとか考えすぎて、
自分の考えも
それこそ他者も
何もアクションを起こせなくなっていたりします。
最低限のアクションですら、
自分の都合というか保守のためだったり。
それぐらいしか出来なかった。

「自己像を歪めれば、世界観も歪む。」

「人の意見を、
 聞く・読む・理解する、というのは、
 外界との接触の第一歩のような気がします。」

気持ちや世界が閉じたままだと、
何もできない。
怖くても苦しくても、
ひらいて見ること触れること。
そこで自分の妄想と現実のズレを知ること。

問いかけとバックグラウンドと根拠と、自己表現としての答え。

読者のメールも載せられており、
参加型な一冊です。

「空っぽの頭と空っぽの心で、 観て、感じて、さわってほしい。」


「私は、あなたの声が聞きたい。」


ありふれたものに当てはめて、ムズムズして
なんか違うんだよなあとグルグルするより、
アンテナと取捨選択をもっとしていきたい。
そして私の中の語彙や表現を広げていきたいなあ。

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2012年06月10日

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何かの本に紹介されているのをみて読んでみました。

大人にも大人なりの悩みがあって、
ひょっとすると、似たようなことをみんな考えているのかもしれない。

前半は特に、質問が投げかけられるので
一緒に考えながら読んでいきました。
新しい考え方の発見がありました。

読む人それぞれで、きっと気になる部分は違うんだろうけど
私がぐっときたひとつがこの部分です。
「人との関わりを放棄し、思いやることもできずに
 自分のしたいことなんて例えあったとしても、
 それがなんなんでしょう」

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2017年09月05日

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ネタバレ

「Y先輩の話」が印象に残る。
 本当ににやりたいことなんて、やってみないことにはわからない。
 学生の頃はやりたい仕事を関心や適性を考えて選んだが、働いてわかったことは、やりたいであろう記号を選んでいたに過ぎないこと。そして、職業という記号は選べても、仕事は選べないこと。仕事にはやりたくない仕事や適性のない仕事もある。本当にやりたいことは、ほしい商品を選ぶものではなく、内面から浮かび上がるものなんだろう。『やりたいことっていうのは、自分の内側の、自分が求める世界観を形にしたいっていう思いでしかない』に共感する。
 どうすれば浮かび上がるのだろうと考えてみると、仕事でもなんでもひたむきに取り組むことなんだと思う。そうすると能力があがり、できることが増え、世界観が広がるとともに深くなる。「こうしてみたい」「こうすれば達成できるはず」それが本当にやりたいことなのだろう。

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2023年08月22日

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ネタバレ

「勇気を出す。失敗を経験して恐れへの耐性をつくる。」、「便利で手軽には手に入らないものを、リスクをとって手に入れる習慣を養う。」、「心の火種をどうやって発見するか?消さないか?」、「要約おかん」、「外を見る、要約する、動機を創る」、「コンビニの商売敵は冷蔵庫」、「志」、「表現したいという気持ちは、生きたいという気持ちによく似ている」、「自分と違うものに、違う、ではなく優しさを、間違っているものに、批判、ではなく優しさを」、「限界突破」

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2022年06月01日

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自分の考えを伝えること
相手の考えを受け取ること

の、大切さを教えてもらった。
誰も、私と同じではない。
だから言葉をつかってコミュニケーションする。

一人称がいないシリーズの
関係把握力についてに考えさせられた。

俯瞰してモノゴト見れるようにしていこう。

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2020年08月01日

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表現の自由って本当の意味で自由ではないんだなと思った本。
私は日々人にどう伝えたらいいのだろう?もっと明確に伝わる言葉や表現があるのではないだろうか?と悩むことが多い。
語彙力があったとしても気持ちが空回りしてしまう。
相手の気持ちを考えすぎると言葉を選んでしまい本当の気持ちは伝わりにくい。しかし言葉を選ばなければ相手に勘違いや不快感を与えしまう。
そんなジレンマがある中で自分を表現することはとても難しいと思った。
この本の中にある
・自分に問いを投げかける
・要約して自分の気持ちの根幹を見つける
これらは実践していこうと思う。

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2020年08月01日

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この本を読みたいと思った私自身も本の中で言及されている、21世紀の情報の海に溺れている一人です。この本を通して、自分の言葉で表現するよりも受信することの方が圧倒的に多い日々を過ごしていると、周りの人や社会とのリンクを張れず、一人称がない状態に陥りやすいことを認識することができました。出来合いのありきたりな言葉ではなく、五感を使って自分の言葉で表現したい、と感じている方に是非読んでいただきたいです。

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2018年08月08日

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平易な表現で難解な物事を説明するという理想の形の一つを提示しているような本。筆者の経験が読者に伝わってくる。
再読リスト入り。

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2018年01月28日

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職場の休憩室、電車の中で、勝手に涙が出てくるので、疲れて読むのに5ヶ月位かかってしまった。
とても熱い、濃い素晴らしい1冊でした。
高校生の頃の自分に読ませてあげたかった…こんな私でも大人になれたから良かった。
アウトプットが大事。今をちゃんと生きていきたい。

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2017年11月06日

Posted by ブクログ

・妙にリアル。ちょっとドロドロした心の奥までしっかり入って向き合って、人として「書く事」「表現する事」の意義を問う。

・「伝わる・揺さぶる!文章を書く」のエッセンスをエッセイ的に書かれている一面も。

・前半はスラスラ行けたが、後半は同じ部分をぐるぐる回っている感覚でややバテた。総じて、いい本。

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2014年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は学生をはじめ、小論文や表現そのものに悩む人たちとたくさん触れ合ってきたようです。

その中で、表現力を身につけるためにどんな戦いをしてきたのか?
そして表現力を身につけるにはどうしたらよいのか?

コミュニケーションが苦手な若者は必見の一冊。


以下、気に入ったポイント。


「自分を表現する」というレッスンを、実は、私たちは受けていません。
想いと言葉が通じるには「考える力」がいる。

17歳のバスジャックやサカキバラ事件
殺人は表現なのか?
<爆笑問題太田氏>
意味が分かるつまらないものより、意味はわからないが面白いものを目指すようになった。伝えたいメッセージが一言で言えるような単純なことではなく、複雑感覚で、それを誰にでも解るような具体的な「見えるもの」に変える作業が芸だと思っている。
少年たちは意味もなく人を殺すことを刺激的な表現だと思っている。人間の複雑な感覚や思いは、単純な表現方法では、人に伝えることはできない。少年たちは「表現する」ということを甘く見ているために、何も伝えられずにいる。

好きな人のことは、好みから、生い立ちから、ものの考え方までよく調べるが、相手は自分の存在をしらなければ相手にされない。好きな人に「好き」と伝えるより、「自分はどんな存在か」を伝えることが先だ。表現されない自己は無いに等しい。

好きなものに忠実でいる勇気
やりたいことという心の火種を奪うもの。求心力があり自分の未来を託せるような上司、予期せぬビッグチャンス、思わぬ大金、そういったものに出くわしたとき「自分がやりたかったのは、もしかしてこれだったかも」「ちょっと違うような気がするけど、こっちの方が確かかも?」というすり替えが起きてしまう。

考えるためには「問いをみつけること」が必要。
例えば「進路を決める」
いきなり「進路をどうするか?」と大きな問いにしてしまうと考えるのがおっくうになる。具体的で小さな問いをとにかくたくさん出す。
・いまの進路は?どう考えて決めた?
・ぼーっとしてるときについ考えてしまうことは?
・なににワクワクする?それのどういうところが楽しいの?
・どんなときがイキイキしてる?なぜ?
・いまの世の中をどう思う?

小論文が伸びる人とは、
・書きたいことがある
・ものごとをありのままに観る
ありのままに観る障害になるもの
・権威(学歴、ブランド、有名)
・打算(感動しよう、いい自分になろう、エゴ)
・無知
・自分の中の引き受けられない欠点
・先入観(尊敬する人からのインプット、イヤなことがあった人を拒絶したり)
・恩、義理、利害
・自意識(人よりも秀でていたい、よく思われたい)
・恋するような、何かにかぶれること

「要約」は、長い文章を一言で表すこと。
表にあらわれる言葉は氷山の一角のようなもので、水面下にはその人の思想・価値観が横たわっている。いい要約かどうかのチェックポイントは「筆者という一人の人間に出逢っているか?」「もとの文章を読んでない人にも伝わるか?」

才能は自分の中になく、社会(他者)の中にある。
能力は一人で自分の中を探してもない。具体的な作業を通じて人や社会の中にあらわれる。では、やりたいことはどこにあるのか?

やりたいことは、自分の中の、自分の求める世界観を形にしたいという思い。
医者になろうが、編集者になろうが、それは与えられた記号でしかなく、その中で自分の世界観を形にできなければやりたいことができたと満足はしない。
やりたかった職業についても、自分の中の世界観と現実の仕事が違うとき、「なってみたけどなにか違う」となる。自分の中の理想は小さなもので、他者・社会の求めるものの方が圧倒的に大きい。他者と向き合い、自分が思い描く世界と外側に繋がっている世界をつないでいくことにしか生きている意味はない。

「動機はひとつだけ、それも不純でないもの」は間違い。清濁合わせていくつもの動機があった方が良い。
子どもが勉強に向かう6つの動機
・学習自体が楽しい
・他者につられて
・知力を鍛えるため(訓練志向)
・プライドや競争心から
・仕事や生活に活かす
・報酬を得る手段として

やりたいことをどう見つけるか?
自分はこうやりたい!自分は認められたい!自分の思う通りにやりたい!!自分が!自分が!!ではうまくいかない。
人との関わりを放棄し、思いやることもできずに、自分のしたいことなんて、たとえあったとしても、それがなんなんでしょう。人に対して、他者に対して、自分をひらくことが必要。

表現力を身に付けることは「自由を勝ち取るための戦い」
自分の思いを表現できない、相手の顔が見られない、声が小さく届かない、言葉に実感が伴わない。そんな状態の若者は就職活動に苦労するだけでなく、就職活動そのものをやめてしまう。内面には良いものを持っているし、ひたむきで努力家でもある学生が自己表現において不自由している。アウトプットの場数が少ないためだ。いつまでもスケートのビデオを見て滑りかたを勉強していてもダメだ。

いま、若者の表現力が危機的状況にある。
アナウンサーのように上手に話せと言うわけではない。初対面の大人と会話ができる、順番が来たときに逃げ出さず自分の思うことを話すことができる。そういった当たり前の表現力がない人が多い。
できる人もいる。部活のキャプテンとして仲間に自分の思いや考えを伝えようとしてきた人や、店番をさせられていた人や、大人の出入りが多く嫌でも会話の多かった人などは表現への抵抗を減らす機会があったため表現力がある。
作家やミュージシャンなど表現する仕事に就きたいという人も多いが、その表現と、いま隣にいるおばさんと話してみる「表現」や人前でちょっと自分の思ったことを話してみる「表現」とは違うのだろうか?

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2013年02月01日

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ほぼ日の呼び名で有名な、ほぼ日刊イトイ新聞の連載コラム。
その連載記事を書籍化・文庫本化した? のがこの本。

知識や経験等のインプットを、いかに小論文やスピーチという
アウトプットに転換するかを述べている。
しかし、実際にはアウトプットの情報や情報へ転換する技術よりも、
アウトプットをする人間という媒体そのものについて述べた本だと思う。

どうすれば、自分の言葉や文章を自在に表現できるのか?
どうすれば、自分の耳で聞いたこと、自分の目で見たこと、自分の肌で感じたことを
自分の頭で考えられるのか?
どうすれば、社会において、自分を自分として立脚できるのか?

そして、そんな自分はどうすれば、
他人や自分自身にさえ、自分の考えや言葉を述べられるのか?

そんな疑問を疑問として理解したとき、そして迷いに迷ったときに、
多少のアドバイスとして、この本が役立つと思う。次作もぜひ読みたくなった。

ただし、あまり答えのない悩みに根を詰めず、
かといって、残酷で遠い答えを求めるべく考え過ぎずに、
リラックスして読みたい本でもある。

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2012年12月17日

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いろいろと考えさせらた。
沖縄でこの本に出逢って、やっぱりそういう空気の中に
いたんでもあると思う。

一読の価値あり

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2012年11月09日

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ネタバレ

「自分を表現すること」への著者の想いと、表現するための考え方まとめ方を紹介しています。「自分の想いをきちんと言葉にして人に伝えられるようになることは自由になることだ」と信じて、コラム読者からのメールや著者の経験を深く熱く掘り下げていきます。温度を感じる本でした。こういう本も良いと思います。「考えるとは、いい疑問文を発見すること」というのに納得し、「表現力の差は、センスや文才や理系文系等の違いではなく、アウトプットの場数の違い」というのには希望が持てました。

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2012年05月19日

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オンでもオフでもコミュニケーションを良好にするには、表現力が重要。
それを高めるためには「読む→考える→書く」の実践が良い。
読書をした後は、感想を書くようにしよう。

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2019年04月14日

Posted by ブクログ

「表現」は生きることそのもの。
やっぱり面白いことなのだと思った。
真摯であればあるほど、情熱があればあるほど、その分辛さも難しさも苦しさも同じだけやってくる。
向き合うことは山ほど。
それが生きている実感となる。

書かれているテーマの一つ一つが、深く考えさせられることばかりだった。
「理解という愛が欲しい」を先に読んでしまったのだが、これら二冊は、迷った時、行き詰まった時にまた手に取るだろう。

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2018年03月23日

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「小論文を書く」手法ではなく「小論文を書くために、いかに考えるか」を優しく説く内容。
全編、興味深く読んだ。特に「Lesson12」。才能は他者のなかにある。
「Lesson5」の「ぼくはおはぎが好きだ!」のコピー、さすが糸井重里氏、力強すぎた。

MVP:なし

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2011年12月05日

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小論文が伸びる人>書きたいことがある。ものごとをありのままに観る

「私はこれからどこへ行けばいいの?」「それはどこへ行きたいかでちがうさ」不思議の国のアリス

自分の想いを言葉で表現できるようにするには、とにも、かくにも、アウトプットだ

「表現」を、生活と切り離されたユートピアのように仰ぐ人は、「センス」に望み、「どうしたらなれるか」と勉強法にも熱心だ。「いつかその気になれば」と「いつか」を仰ぎ、結局、「いま」を逃しつづけている。結局、何も自分を表現できずにいる。

批判的に観ることは自体は、やさしい。まるい円のようなものを想像して、相手に足りないものを指摘すればよいのだ。

「優しさ」を示そうとすれば、かなり、高度な発想力が求められると思う。

自分を生かす判断をするためには、やっぱり、相手に関する情報は多いほどいいし、そのためには、コミュニケーションをとるしかない。私は、そういうときは、無理やりにでも顔をあげて、まず、相手を「見る」。

ものすごい量の、ものすごい難しい本を読むのだけれど、ずっこけるほど、仕事ができない。

読んだ本から得た、ものすごい量の人の考えや、知恵や、情報は、いったいどこへいくのだろう?その人は、本から得たお宝を、目の前の仕事に関係づけることができなかった。できなかったのか?しなかったのか?

限界状態にある人に、人はざらつくのだ。「教育効果」ということを言えば、どんな場面のどんな人であろうと、限界状態にあるただそれだけで、人をかき立てる、強いメッセージを発している。

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2011年10月05日

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