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博覧強記の二人による世界史論。現在の地政学的リスクが順に挙げられ、その状況に至った理由の部分を、各歴史に絡めて語られる。これは分かりやすくて良い。
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①なぜ、いま、大世界史か
歴史は現代と関連づけて理解することで、初めて生きた知になる。読書や歴史を学ぶことで得た代理経験は、いわば世の中の理不尽さを経験すること。だからこそ社会や他人を理解し、共に生きるための感覚を養ってくれる。例えば「今は新帝国主義の時代である」というキーワードによって世界の動きがかなりはっきり見えてくる。それだけで説明できないものも残る。
②中東こそ大転換の震源地
これまでアラブ人といえばスンニ派だった。しかし、イラクの現政権を実効支配しているのは「シーア派アラブ人」であり、新しい民族が生まれつつある。こういう混乱した状況になると、最終的には思想が人を動かす。だから過去にどういう思想の鋳型があったのかを調べることが重要だ。「イスラム国」の狙いは、アッラーが唯一であることに対応して、地上においてもシャリーア(イスラム法)のみが適応される単一のカリフ帝国を建設すること。暴力やテロに訴えることを辞さない。既存の国際秩序、人権など普遍的価値を一切認めていない。
③オスマン帝国の逆襲
イランは「ペルシャ帝国」、トルコのエルドアン大統領は「オスマン帝国」よ再びという動きを見せている。かつてのオスマン帝国の境界地帯で現在さまざまな紛争が生じているが、オスマン帝国の統治下では平和的に共存していた。エルドアンは専制君主ではあるが、帝国的な寛容は望むべくもない。
④習近平の中国は明王朝
国には、膨張志向の国と収縮志向の国がある。アラブも日本もアメリカ、ロシアも収縮の国。今の中国は膨張する国。それを象徴するものは「AIIB(アジアインフラ投資銀行)」と「南シナ海への海洋進出」である。明は漢民族中心の帝国主義の国で、習近平は「かつて鄭和の時代に南シナ海を開拓し、平和の海にした。それ以来、中国の領地なのだ」と言う。かつて、「海はみんなのもの」としたほうが海洋帝国であるだいえいていこくに有利であった。だから、領海の拡大は、本来、反帝国的な動きである。中国は、とにかく資源が欲しくて場当たり的に動いている。韓国の歴史教科書は「テロリスト史観」で日本にとって脅威。
⑤ドイツ帝国の復活が問題だ
ギリシャ問題に関しては、そもそもギリシャをヨーロッパと考えるのが間違い。現在のギリシャは、ロシア帝国と大英帝国のグレートゲームになかで恣意的につくられた仇花である。オスマン帝国を解体するために西側の出店としてつくった国家だから、いわばそこに存在すること自体がギリシャ人の仕事になっている。ギリシャ人の働き方は、ロシアと一緒で生産性は低い。それに対して、ドイツ人は勤勉で生産性が高く、これがドイツの強さの根源である。ドイツ人のライフスタイルは質素で内需の拡大は期待できないので、産業は輸出に頼るしかない。新たなパートナーは誰か。パートナーたちは、経済と国家の安全保障を結び付けて考える。さあ、EUの行き詰まりをどうしていけばよいのか。
⑥「アメリカvs.ロシア」の地政学
ロシアは、自国国境の周辺に自由に動ける緩衝地帯や衛星国がないと安心できない。だから、ウクライナ問題に対しては強硬姿勢である。ウクライナは、フィンランド化していくだろう。
オバマの弱いアメリカは、世界から軽んじられている。ネオコン的なヒラリーが大統領になれば、オバマ民主党路線との違いを見せた外交になって、戦争が起きやすくなるだろう。大統領選で鍵を握るのは、非白人人口の中の特にラティーノ、南部諸州、リバタリアン(自由至上主義者)たちである。
⑦「右」も「左」も沖縄を知らない
沖縄では、日本からの分離の動きの下地ができている。安保賛成というと辺野古への新基地建設を強要されるのはおかしい。自分の頭で日米同盟はどうすれば維持できるか考えなければならない。
⑧「イスラム国」が核を持つ日
冷戦下で相互抑止体制を築き、なんとか核戦争は先送りされた。それがここにきて、相当の数の国が核を保有しながら併存する時代にとつにゅうしつつある。しかし、本当に併存が可能か誰も分からない。
⑨ウェストファリア条約から始まる
宗教戦争を終結させる、宗教のために戦うのをやめるというのは、神よりも重要な価値を認めるということであり、その意味で、ウェストファリア条約とコペルニクス革命は、同じパラダイムにある。これをきっかけとして、「人権」という概念が出てきた。それに対して、「イスラム国」などのイスラム過激派は、今日においても「神の主権」を主張している。間違いを起こす人間が法律をつくるなどとんでもない。民主主義はだめだ、神なら間違えない、ということでシャリーア(イスラム法)を絶対視する。イスラムは、キリスト教と違って、現在意識にない楽観的人間観であり、神が命じれば、聖戦の名の下にいかなる暴力も許されてしまう。
⑩ビリギャルの世界史的意義
イスラム、アフリカの人口増加、これが歴史を動かしていくのかもしれない。豊かな経済基盤によって移民を呼び寄せられる国が、「帝国」になりうる。
そして、教育も重要である。しかし、日本のエリート教育は、ビリギャルが話題になるぐらいの受験刑務所で酷いものである。今こそ真の教養教育が行わなければならない。今日において教養となにか。「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」の7つのリベラルアーツを学ぶことによって、偏見や束縛から逃れて、自由な発想や思考を展開できるのだ。実証性や客観性を軽視して自分が欲するように世界を理解する反知性主義は、極めて危険だ。
⑪最強の世界史勉強法
自分を知るために歴史を学ぶ!
1~11章まで、自分自身がひっかかった言葉を中心にまとめてみた。このまとめ方に、私自身の考えが出ている。私のような歳になっても教養を付けようとするのは、まだまだ遅くないように思う。
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世界と日本という視点で繰り広げられるが、非常に面白い。この2人の知識量とそこに至るポリシーと示唆が興味深い。
現代の問題は歴史のなかで既に上がっている部分も多いと感じる。
歴史を含めたリベラルアーツは大事だと再認識。
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『新・戦争論』(2014年11月刊行)の続き。世界情勢の現状に、そこに至る世界史の動きをプラスして論じている。特に興味深いのは、10章「ビリギャルの世界史的意義」と、それにつづく最終章「最強の世界史勉強法」。日本の教育が、これほどヤバい状況に追い込まれているとは知らなんだ。歴史を学ぶ意味の深さ・大きさを痛感。
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ギリシャが西側の都合で人工的に作られたこと、トルコ語はアラビア文字を強制的にアルファベットに変えたこと、フィンランド、イスラム世界のこと、いろいろ知っておかなきゃならないことがあった。
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お二人の対談本第2弾。
とてもわかりやすく、世界情勢に興味を持つことができる。
第3弾「新リーダー論」も是非読みたい。
学生時代にお二人の本に出会ってたら、世界史がもっと楽しく学べただろうな〜。
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2015年に書かれた世界の時事問題を歴史的背景を紐解いて解説してくれる論説本。
2015年なんて最近のように感じていたが、もう9年も経っていると流石に時事問題は古く感じる。2015年はトランプ大統領もバイデン大統領も知らない。イスラム国の衰退も。勿論コロナ禍、米国議会襲撃、アフガン撤退とタリバン政権樹立、中国の国家安全維持法の成立、安倍元総理襲撃事件、ブレグジット、ウクライナ戦争もイスラエルとハマスの紛争も知らない。他にも枚挙にいとまがない。
思えばこの9年、世界史的に重要な出来事が幾つもあったものだと気付かされた。
でもそれはおそらく2015〜2024年に限ったことではなく、どの9年を取っても変わらないことだろうけど。
時事問題も9年くらい時間を置いてから“歴史として”学ぶ方が分かることが多いのかもしれない。そんなことを読みながら感じた。
内容以外のことを言えば、佐藤さんと池上さんの知識量やスタンスにあまり差が見られなかったので、対談という形式で無くても良かったのかなという気はした。読みやすくはあったけど。
それにしても「トランプが大統領に選ばれることはあり得ない」と言い切っていたので、やはり予想が難しかった出来事だったのだなと改めて感じた。
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知識の宝庫、博覧強記の二人の会話形式の本なので、聞いているだけで(読んでいるだけで)勉強になる。何を話題に扱ったか、どう語っているか、今と過去がどう繋がるか。時々、佐藤優が持論をぶっ込んできて、それに対する論拠が分からないからモヤっとするが、オリジナリティがあって、それはそれで面白い。ファクトベースを逸脱しない池上彰と相性が良いとも言える。
苦手分野というか、実体験が無いからこの手の本を読んでも中々記憶が難しい点も幾つかある。それでも、何度もこの手の本を読み、薄ら点と点を繋ぎ、キーワードを頭に定着させる。
例えば難民の話。アフリカのナイジェリアやマリでの紛争から逃れた難民は、最終的にフランスを経由してイギリスへ。イギリスでは定住権と当座の生活費が支給される。フランスのカレー海岸がイギリスに入るため、難民たちの溜まり場になっている。シリア難民は、最終的にドイツへ。
中東も理解が難しくて弱い。4つの勢力図を分かりやすく整理してくれている。1.サウジアラビア、湾岸諸国、ヨルダンなど、アラビア語を使うスンニ派のアラブ諸国 2.ペルシャ語を話すシーア派のイラン 3.アラビア語を話すシーア派のアラブ人 4.トルコ語を話すスンニ派のトルコ 。イラン対サウジアラビアの直接対決がイェメンで起きていて、シーア派とスンニ派の宗教戦争に拡大する危険性が高いのだと。この辺が佐藤優の見立て。
インドネシア、パキスタン、バングラデシュもスンニ派のイスラム教徒が多い。キリスト教の世界観を理解するのも難しいが、イスラム教は更にハードルが高い。しかし、そうした切り口で世界を読み解くというのは、重要な事なのだろう。
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「世界史は自分との関わり、現代との関わりを意識して学ぶ」という言葉はその通りだなと思った。
ビジネス書などで出てくる国がどこにあって今何をしているのかを学ぶ延長線上にその国の歴史があるので、めんどくさがらずに気になる国については歴史から勉強してみようと思った。
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池上彰氏と佐藤優氏のを互いの強みを補った世界の歴史書。今の自分の自己認識を深めるための教養本として楽しく読めた。
「歴史を知るとは生きていくために自分を知るということ」
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p.229「宗教やイデオロギーという集団的な価値観がなくなると、エリート層は、個人の利益増大だけに関心を集中させる」
現代で哲学を学ぶ大切さを熱く説いているところがよい(私も教えられるようにならなくては!)。
実学重視の大学改革の危うさ(「近代的に見えるが、中世の職人教育と親和的」)がしみじみ感じられる本。
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先日読んだ、池上さんの「知の越境」が面白かったので、積読になっていた本書を引っ張り出して読みました。お二人の視野の広さにあらためて感じ入りました。特に池上さんは、ますます広く深く知識を蓄積されていて、それなのに相変わらずお話がわかりやすい。
中東、ロシア、アメリカ、中国、韓国。今起きていることを、少し歴史を遡って歴史を確認したうえで、あらためて眺めてみると、きれいに補助線が引かれることが多いですね。日常目にしているマスコミの論調も、その意味では近視眼的なものも多いのではないかと感じました。
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タイトルは大げさだが、世界史視点で説く読みやすい対談本
おふたりが持論を断定口調(鵜呑みは要注意)で述べているところが分かりやすく面白い(佐藤氏がやや過激)。
類似本で中心となる「中国」「沖縄」の章が霞んでしまうほどである。
「イスラムとは付き合うな」→身もふたもない結論で面白い。
「ドイツ人は、家具や食器に入れ込むだけの超低欲望社会」
→外需頼みの経済。日本の上を行く構造なので注目。
「アメリカでは戦争は公共事業」→まさにそうですねw
「共和党の議員は大半がパスポートを持っていない」
「共和党支持層の多い、米南部ではUFOを信じている人が多い」
→もう、共和党から大統領は出ることはなく、二大政党制でなくなる。
歴史学習の重要性も説いており、テキスト紹介まであるのは頭が下がる。
(楽天とドワンゴのあの人たちは嫌いなので、大賛成)
佐藤氏の
「反知性主義」(安部さん、橋下さん)と「実利至上主義」(文系学部パッシング)への危機感など興味深い件もある。
なお、直近ではあまり聞かなくなった「新自由主義」というワードが、負の側面(トランプ支持者)で登場する。現状最新の用法はこちらなのだろう。
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対談形式だからか、読みやすかったです。
これを読んでから、興味を持った部分を掘り下げていくといいかもしれません。
中東・イスラム教について、難しく複雑でなかなか飲み込めなかったのですが、私の中で少し理解が進んだかなと思います。
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今を知るためには歴史を知らねばならんと強く思ってます。
日本史、世界史も受験のためではなく、今を知るために学ばねばならんですな。
しかし、中共が簡体字を取り入れたのが、過去の共産党支配前の文献を読めなくして、とかの都市伝説的な話もあながち本当かもしれんね。
ビリギャルのような話がもてはやされているような日本の教育には大きな問題がありますね。小論文と英語の一発勝負で結果方や合格)できただけであり、教養や知識は身についたのか?と疑問を持たざるを得ないですね。頑張れたことはすごいのですが。
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ほぼ2年前の本ですが、さすがお二人は外さないもんですね。佐藤優さんのインテリジェンスのすごさは正直実感としてはよく分からないのだけど、何かすごそうと思ってしまう。。
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知の巨人の御二方の本の感想としては薄っすい内容で申し訳無いですが‥‥
以下感想というより、覚え書。
中東らへんのトークは、案の定、自分の無知さ故ついて行けず。
ていうか、私もイランがアラブではなくペルシャだということ知らなかったし、トルコってずっと親日派の国で宗教色も濃くないイメージだけしか持っていなかったので、エルドアン政権になってからオスマン帝国よもう一度とか、そんな独裁的な国になっていたとは。もう少し勉強して出直してきまっす。
ギリシャ危機についても、ギリシャのあの開き直りとも取れる強気姿勢の理由がやっとわかった。国も甘やかされて成長しちゃうとこうなっちゃうのね。この本読むと、中東やトルコにしろギリシャにしろ、いかにオスマン帝国が偉大で、後々まで多大な影響を及ぼしてるか、よくわかる。
そしてメルケル首相の謎…。あんな牧歌的な顔して…謎過ぎる。
あーやはり、トランプが大統領になるとは、この時はお二人も予想だにしてなかったわけか… 云々
さて、最終章にて、日本の教育の危うさについて話されてるが、ビリギャルがベストセラーになった当時の自分の違和感はコレだったんだなぁ。昨今の東大生の考えたクイズ番組とかで、コレがわかればI.Qがどうのとか賢いとかわーきゃー言ってる場合では無いのだな。東大理三に三兄弟入学させたビックママは確かに偉大だけど、それに追従しちゃいかんよ。それはそれ。それぞれの教育方法があって良いのだから。「すぐに役に立つ知識はすぐに役に立たなくなる」って、しみる名言。日本のエリート、危うし!今、同時に世に棲む日日読んでるんだが、松下村塾的な教育機関、現代にも必要だなぁ。いや、高杉晋作やら久坂玄瑞みたいなのが生まれてもそれはそれで危険か?
他、名言集
「(韓国という国の成り立ちは)棚からぼた餅みたい」
「ギリシャは存在することが仕事」には思わず笑った。
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世界史というより、現代社会を歴史の視点から理解しようという内容。
アラブの春によって、イスラムと民主主義はなじまないことがはっきりした。アラブの分裂に乗じて、イランとトルコが帝国として自らの影響力を拡大するチャンスと考え、拡張主義的政策をとっている。
1979年のソ連によるアフガン侵攻の際、アフガニスタン人の難民キャンプにパキスタンはイスラム神学校をつくり、子どもたちに極端な原理主義を叩き込んだ。その学生たちに資金と武器を与えてアフガニスタンに戻らせたのがタリバンの由来。
モンゴルは、13世紀に帝国を築いた時にチベット仏教に帰依した。「ダライ・ラマ」の称号は、16世紀にモンゴル諸部族の指導者からチベットに贈られたもの。
中国共産党が画数の少ない簡体字を導入したのは、国民をそれ以前の知識から遠ざけ、共産党支配以降に認められた言説だけを流通させるためだった。ロシア革命の後にも、文字を4つ消して革命前の宗教書や反共的な文書は読めなくなった。ナチスドイツがひげ文字のアルファベットから英語と同じアルファベットに変更したのも同様の理由。
反知性主義とは、ピルグリム・ファーザーズ(ピューリタン)がアメリカに上陸したときにつくった、神学的知識を持ったエリートの共同体に反発して出てきたもの。佐藤は、これは特定の時代に一定の意味があったにすぎないとし、実証性や客観性を軽視・無視して、自分が欲するように世界を理解する態度と定義し、政治エリートに反知性主義者がいるのは危険だという観点で論ずべきという。池上は、国際的スタンダードの反知性主義者として、安倍や橋下を名指ししている。
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面白かった。佐藤優のマニアックさを池上彰が上手く受け止めて噛み砕いてくれているのはこの本の企画のいいところ。しかし中東もヨーロッパも奥が深い。歴史に学ぶ姿勢がそれこそ過去に何度も見られた。同じことはもう繰り返さない、という決意・姿勢、そしてなるべく長期的に物事を考える、という習慣。世界史の勉強と沖縄の歴史の勉強をしたいと思った。
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やっぱりこの2人の解説は分かりやすい!最初の中東の所は背景知識が無くて結構難しかったけど、あとはスラスラ読めた。
習近平が明王朝を目指してるってのはなかなか面白い考え方だと思った。今の世界のパワーバランスはアメリカを除くと、あの頃の勢力図に戻っていってる感じするね。
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内容は少し難しかったが、読みやすくて勉強になった。
10のチャプターで構成され、それぞれのテーマで対談する形を持っている。
どのチャプターも有識者である2人の意見がとても参考になります。
全てに共通して言えるのはタイトルにもなっている世界史の重要性。現在の自分を取り巻く環境は歴史が関係しているという事。そこも理論的に説明してくれているので納得の内容です。
特に気になったワードは「反知性主義」。
その手の本があったら詳しく読んでみたいと思いました。
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歴史感覚の欠如は本当に自分がそのとおりで、今更ながら歴史を勉強しはじめたところです。感想からそれますが、ポッドキャストのコテンラジオは本当に楽しく歴史を学べるので、おすすめです。ひととおり歴史を勉強したあとに、再度この本を読むと見え方が随分変わりそうな気がします。また戻ってきたいと思います。
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明王朝の拡大と、今日の中国のAIIBが重ねられてるのが面白い。ビリギャルの話を例に、小論文と英語だけで大学に入れる日本の教育制度が間違ってる、らしい…
私みたいに歴史が苦手な人は、世界の現状を歴史と関連づけて学べる点ではいいかも。たまに「?」ってなるけど。
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・「へぇ〜」というのが多い。ギリシャが作られた国家というのは初めて知った。
【目次】
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世界史の細かい解説というより、大きな流れの中で、世界の各地域が現在どうなっているのかを解説している。難しいところも多々あり、すでにある程度の知識が頭に入っている人向けか。冒頭からイスラム世界の解説。本書でも言及されているが、中東は地理的にも文字通り世界の中心に存在し、世界三大宗教の聖地であり、石油というエネルギー資源の生産地でもある。イスラムが国際情勢に大きな影響を与えているのだが、私も含め、日本人は中東について知らないことが多い。
佐藤氏が中心に語り、池上さんはわかりやすく補足説明をしつつ聞き役に回っている感じ。佐藤氏、哲学者だなあと思いながら読んでいたが、大学院で神学を学んでるのか。なるほど。
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世界史は受験科目ではなかったので早々に勉強する事を放棄した。その結果として、世の中の動きの背景が全くわからない。特に中東の事とかは何を聞いてもよくわからず、パレスチナ問題などはなんとなく聞いたことがある程度で特に何かを語れるレベルにはない。そんな知識ゼロの私が読んだ結果として、やはり、中東、トルコあたりの話は難しいと感じた。世界史大転換のしんげんちとして、人類史が始まって以来大きな影響を与え続けている中東。現状のボイントは4つ。1、イラク情勢の変化→アメリカの弱体化。2、アラブの春以降の社会構造の変化。3、過激なイスラム主義の急速な台頭。4、イスラム国やアルカイダなどとは異なるテロ組織の急増。とのこと。そして、中長期的観点で俯瞰すると中東は1、サウジアラビア、湾岸諸国、ヨルダンなどのアラビア語を使うスンニ派のアラブ諸国、2、ペルシャ語を話すシーア派のイラン、3、アラビア語を話すシーア派のアラブ人、4、スンニ派だがトルコ語を話し民族意識も強いトルコ、の4つの勢力に分かれるらしい。もう、この時点で全然わからない。中東地域の事をあらためて何かで学ぼうと思う。
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池上彰とインテリジェンス佐藤優の対談形式の書籍。
世界史をさっと復習したくて選択したけど、どちらかというと近現代の情勢からちょっと過去を探る感じの一冊。
まあ今の世界情勢がどうなっているかをさっと把握するには良い一冊かもしれません。