【感想・ネタバレ】ウッドストック行最終バスのレビュー

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Posted by ブクログ

数年の間隔をあけて3回くらい読んでいるが、飽きない面白さ。ヒッチハイクをした2人の女性。1人は惨殺され、1人は消えた。『やる気あるのか?』と思わせる迷走する推理を披露したり、事件関係者に恋しちゃったりするモース警部が楽しすぎる。そんな彼に振り回されるルイスを愛でる作品でもある。今度こそ、シリーズを読み進めよう!(と何十年も前から言ってる)

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2024年03月09日

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本書は、イギリスの作家、コリン・デクスターの「モース警部」シリーズの第一作。このシリーズも、私が好きなシリーズの1つだった。「モース警部」シリーズは、イギリスではTVドラマ化もされており、人気のあるキャラクターであったようだ。
筆者のコリン・デクスターは、1930年生まれ、2017年3月に86歳で亡くなられている。デビュー作である本書「ウッドストック行最終バス」は、本国では1975年に発表されているが、日本での翻訳の発行は、1988年11月であり、本国での発行から10年以上の年月を経ての翻訳となっている。
本シリーズは、本格推理小説としても高く評価されている。例えば。
■2012年の文藝春秋による、海外ミステリーオールタイムベスト100の中に、シリーズの中から「キドリントンから消えた娘」がランクインしている。
■1990年に英国推理作家協会が選出した「史上最高の推理小説100冊」の中に、シリーズから「ジェリコ街の女」がランクインしている。
■ハヤカワの海外ミステリー・ベスト100の中に、シリーズから「ウッドストック行最終バス」「キドリントンから消えた娘」がランクインしている。

モースは、ひらめき型・天才型の警部。理詰めで謎解きをするよりも、ひらめきでストーリーをつくって、そのストーリーに沿って、捜査を進めていくタイプだったと記憶している。他のシリーズにはないタイプの主人公であり、私はそこが好きだった。

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2023年02月26日

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なかなか来ないウッドストック行のバスを諦めて、ヒッチハイクをした二人の娘のうち一人が死体となって発見された。 モース警部はルイス部長刑事と共に捜査に当たるが、一緒にヒッチハイクした女性も拾った人物も誰だかわからない。 殺された娘の同僚は何かを隠しているようだが....

モース警部が活躍するシリーズの第1作。 本格ミステリの楽しさで一気に読んでしまった。 少ない判断材料から大胆な仮説を立てて真相に迫ろうとする、モース警部のアプローチが面白い。時代背景としては科学捜査も重要なはずだが、このシリーズではストーリー上あまり重視されないらしい。 重層的な謎が最後に一気に氷解する面白さを味わえる。

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2021年04月17日

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ネタバレ

新米刑事モースのドラマをずっと観ていて、興味が湧いて読んだ一冊。人間臭くて面白い。小説は部長刑事で中年のモースが主人公。惚れっぽく、行き当たりばったりに見える推理、そして最後は失恋してる。
また次作も読みたい。

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2021年01月04日

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コリン・デクスターも全部大好き。最終巻を読んだときは号泣しました。なにミステリィ読んで泣いてんの?って思った・・・。

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2009年10月04日

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オックスフォードでヒッチハイクをしていた2人の娘。1人が死体で発見され、もう1人は行方不明に…全編パズルだらけ。謎また謎のパズルミステリの傑作。モース主任警部第一作目である。モース主任警部は個性も何もなく街ですれ違っても気が付かないレベルの、主人公としてはつまらない人物。但し頭の冴えはピカイチ。単なる思考機械にしか思えないところが、話が面白いのに賛否分かれる理由なのか。

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2021年03月21日

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モース主任警部シリーズ第一作。ドラマの印象が強く、ルイス警部ともいいコンビ。出会いの場面からして思わず笑ってしまうようないい味を出しています。仕事熱心なのかそうでないのか...事件そのものより、主人公の個性に惹かれて読み続けました。

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2021年02月22日

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クロスワード好きらしい作者の謎解きミステリ。

バスが来ないというのでヒッチハイクをするつもりだったが、ちょうどやってきた赤い車に拾ってもらった。

だが、そのうちのひとりが殺された。

モース警部は聞き込みをして、パズルを解くように事件を構築し積み上げ組み直してみる。
何度か振り出しに戻ってやり直さなくてはならない羽目になるが。
何がどう繋がって犯罪が成立するのか悩みつつではあるが。
そんなこんなでもても面白かった。

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2020年02月05日

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英ミステリ作家、コリン・デクスター(1930-2017)による、モース主任警部シリーズの1作目。
モースは、「英国で最も好きな探偵」第1位に選ばれたこともあり、イギリスではシャーロック・ホームズを凌ぐ人気があるとも言われるのだそうである。
本シリーズは長編13作、短編集1冊が刊行され、モースの死によって完結している。
本編もドラマ化されているが、近年、若き日のモースを主人公としたテレビシリーズが制作され、日本でも一部が放送された(『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』(原題は"Endeavour"。モースのファーストネームで、原作の壮年モースはこれを明かしたがらず、ネタの1つになっていた))。原作者もコンサルタントとして制作に参加している。時代背景は異なるが、全体としてのテイストはかなり似ているようである。

さて本作。シリーズの他の作品同様、舞台はオックスフォードである。
2人の若い女性が、ウッドストック行のバスを待つ夕暮れ。なかなか来ないバスにしびれを切らした2人は、ヒッチハイクを始める。その夜、そのうちの1人が死体となって発見される。
2人を乗せた車はどこだ? そしてもう1人の娘はどこへ消えたのか?
モースのアクロバティックな推理が展開される。

メインストーリーの謎は謎としておもしろいのだが、読んでいて思い出すのはクロスワードパズルである。縦のカギ、横のカギが示唆する単語の謎。さまざまなヒントを元に、最終的にはすべてのピースが組み合わされる。暗号やアリバイ、状況証拠。小さな手がかりからいくつもの仮説が立てられ、取捨選択されていく。
著者はクロスワードパズルづくりの名手でもあり、その片鱗があちこちに姿を現す。博識・多読の人でもあったようで、コールリッジやダウスンの詩が散りばめられているのも味わいを増す。
全般に惜しげもなく多くの要素を詰め込み、一度ではすべてを味わいきれないほどである。再読に耐えるとする人が多いのも頷ける。

ミステリとしての味わいに加えて、オックスフォードの美しい街並み、モースの実らぬ恋、不倫や家庭の不和といった人生のままならなさもまた、本作の厚みを増している。

真犯人に至る謎解きの出来にはいささか疑問が残らないでもないが、英国パブの重厚な雰囲気を思わせる、薫り高いミステリである。

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2018年05月21日

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全編、モース警部による推理の「構築→解体」の試行錯誤であり、ラストまでもったいぶってようやく推理を開陳する一般的なスタイルとは違うところが楽しかったです。解説にもありますが、現代が舞台なのにしれっと「科学捜査」を無視しちゃう手法も面白いです。潔いw

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2016年03月06日

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ミステリの金字塔とも言える作品のひとつ。登場人物がみんないい感じに堕落してるとことか、おちゃめなモースとマジメなルイスのコンビの噛み合わないやり取りとか、トリック以外にも楽しめる要素がたくさんあった。あと意外とエロい描写も多い笑

読み終わったあとクロスワードって言われると、確かにしっくり来る。引き込まれました。

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2016年02月26日

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読書会用。
それにしても…読みにくい訳でした。
まず、文章になかなか入り込めず、右往左往。
若い女性が複数出てくるので、イメージつけにくい。
なぜ、あの彼女がモース警部にキラキラハートを抱くのかイマイチわからない・・・
パズルのピースが一枚一枚組み立てられてゆく感じはそこはかとなく感じられ中盤以降は読み進めるのが苦にならなくなりました。

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2013年09月26日

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「夕闇の迫るオックスフォード。

なかなか来ないウッドストック行きのバスに痺れを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

その晩、娘の一人が死体となって発見された。

もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出ないのか?」



ミステリー好きのイギリスの読者は、この変人モース警部とルイス巡査部長の登場をどう迎えたのでしょうか。

本格推理小説としては思いがけない展開、こんなことでいいんだろうか、あと二三作様子をみないとなんとも・・・

しかしおもしろい!

コリン・デクスターの長編ミステリーの第一作目、周到に準備されたプロットは読者に決して犯人がわからない。

モースの愛車はランチヤ、テレビドラマではジャガーになっているがそれほどの高給取りではあるまい。

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2013年06月16日

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夕闇の迫るオックスフォード。
なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、
二人の娘がヒッチハイクを始めた。
その晩、娘の一人が死体となって発見された。
もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出てこないのか?
テムズ・バレイ警察のモース主任警部は、
ルイス部長刑事とともに捜査にあたる。
多くの仮説が覆されたあと、最終的に浮かび上がった解答とは……。

現代本格の代表作家、デクスターのデビュー作。
原題「Last Bus to Woodstock」。

デクスターの名前は以前から知っていたが、手に取るのは初めて。
作風についても噂は聞いていたが、確かに噂どおりだった。

クイーンやポアロのような名探偵たちは、
物語の最後まで真相をひた隠しにして、
最後にすべて説明を行うというスタイルであるが、
デクスターの生み出したモース警部は違う。
いくつもの仮説を立てては、それを検証するのだが、
新たな証拠が出てきて仮説が覆され、
再検討を余儀なくされる――ということを繰り返して、
最終的に真相にたどり着くのである。

自分の立てた仮説が間違っていたとわかりイライラしたり、
捜査に行き詰まりを感じて悩んだりもする。
また、モースは捜査中にやたらと酒を飲むし、
事件の関係者の女性と恋に落ちてしまうし、
ルイスに八つ当たりをしたりするし、
家の壁の穴をふさごうとして脚立から落ちて骨折してしまったりする。
このように人間味のある人物造形になっている点がユニークである。

そのような形で物語が進行するので、真相が明かされる直前まで、
我々読者も五里霧中といった感覚でいることになり、
結末に対していささかの不安をも感じてしまうのだが、
その不安を見事に晴らしてくれる結末が用意されているのでご安心を。
しかも、ちゃんと伏線も張られていたこともわかって、
思わず冒頭のあたりを読み返してしまったりもする。
そして、構造のしっかりしたミステリであることを認識し、
改めて感心させられることになるのである。

人物造形が魅力的であり、意外な真相が用意されている。
ミステリとしてはこれだけで充分だろう。
ミステリ好きには迷いなくオススメできる。

ところで、表紙の画像は新装版のものなのかな?

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2012年05月07日

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10月ミステリー月間のしめ。

この本は普通のミステリー本とちょっと書き方が違って、
一人の刑事さんの推論を何度も展開します。

最初のほうはちょっと退屈なところもあったけど

後半のスピード感はとても面白い。

最後の種明かしも納得です。

ちょっと不明な点もあるし
また読み返したいと思ってます。


Oct 2009

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2010年08月13日

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やはり、ケータイもパソコンもない時代、ギリ電話があるかもぐらいの時代の推理小説は楽しい。
(こんなに堂々と飲酒運転が描かれるなんて)

モースの次々繰り出される推理についていくので精一杯。今まで読んだことのないタイプの刑事さん。それにしても、この時代、男女ともかなり奔放笑

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2023年11月24日

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20世紀中ごろのイギリスのミステリー小説。

あまり時代背景を描くことには力入れておらず、最新の機器が無く、タイプライターや手紙が登場することを除けば、いつの時代でも解釈は可能。

モース警部の想像力は逞しく観察眼は鋭いが、怒鳴るし会話は成り立たないし、「勤務中だから」って部下にはアルコールを与えずにじぶんだけ飲んだり、聞き込みを理由に好きな女性のところへ行ったりと、結構自分勝手で嫌なやつ。
その上、推理は間違ってたり、偶然ヒントを手に入れたり、キャラクターとしてはなかなか興味深い人。

この人あってのミステリーと言える。

まさに、テレビドラマの主役ですね。
(「主任警部モース」「刑事モース(モースの若い時)」が、実際にシリーズ化された)

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2023年10月17日

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ネタバレ

何故ジェニファーは警察に嘘を並べてまでスウを庇うのか。腑に落ちなかった。


展開が目まぐるしく変わったり、新しいヒントが出てくるわけでもない。モースの仮説→検証というのが終始徹底されていて新鮮だった。(あまりこういうタイプのを読んだことがない)

バーナードとマーガレットはお互いを疑っているからそれぞれ犯人じゃないという発想は面白かった。
たまたま逢引き予定の相手をヒッチハイクというのも良い。

スウは本当にモースに恋をしたのだろうな。海外の人の恋愛観はよくわからない笑

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2022年12月21日

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ネタバレ

解説によると、何度も読み返すことができる精密な論理ということだけれど、あれだけ心理描写の多いスウの場面で真相につながる関係をスウが思い浮かべないのは不自然に思う。ちゃんと読めば辻褄あうようになっているのだろうか。

二股だったところに第三の男、モースが現れて、モースのことしか思い浮かべないなんてことあるだろうか。

モースは誉れ高いのでとりあえず次作も読んでみよう。ただ、ホームズを超える人気とは思えないのだけれど。

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2021年10月20日

Posted by ブクログ

モースの若かりし頃をドラマ化したエンデバーを観て、もともとはどういう話だったんだろうと思って購入。この本筋の主任警部モースの方のドラマも見てみたいけど。

それにしてもエンデバーで観られるモースとこのモースはすごく違う風に思えて結びつけられない。
エンデバーではおとなしい感じに見えるし(突飛な発想はあるけど)、ビターはともかくタバコと女性?うーん。。。

ドラマは楽しく観られるんだけどなあ。
やはり主任警部になったモースのドラマを見てみたいな。

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2018年03月18日

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人気テレビドラマの原作と言うことで、期待して読んでみたが、主人公の若干の偏屈ぶりが特徴といったくらい。他の名探偵たちと比較して失敗が多い点で、人間臭さがある……とも感じられなかった。もう少しシリーズを読んで主人公のキャラクターを考えてみたい。

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2018年02月26日

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ウッドストック行きのバスを待ちきれなかった若い女性2人はヒッチハイクをするが、そのうちの1人が死体で発見される。
モース警部とルイス主任刑事が捜査を担当する。

多分70年代、イギリスのオックスフォード。
科学捜査的な部分はほとんど無く、天才モースの刑事の直感がメイン。それも割と雑(に感じる)。

あんまり納得できない解決でしたが、シリーズ最初なので、もう何冊か読んでもいいかな。

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2016年09月02日

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幅広いミステリのジャンルの中でも「本格」と呼ばれる分野に、それ程の興味は無い。といっても、私がミステリ愛好家となったきっかけは、多分に漏れずエラリイ・クイーン「Yの悲劇」の絢爛たるロジックの世界に文字通り感動したからなのだが。要は物語としての強度があるか否かだ。驚天動地のトリックや〝どんでん返し〟が幾ら仕掛けられていようと、納得できるストーリー展開や登場人物、文章に魅力がなければ、「本格」についてはシノプシスを知るだけで事足りる。

本作は、シリーズとしては既に完結しているモース主任警部登場の第1作。殺人事件自体はいたってシンプルなものだが、モースがさまざまな仮説を立てながら、中途で明かとなる新事実に基づいて再構築していくアクロバティックな謎解きが一番の読みどころなのだろう。探偵自体がミスディレクションの役割を担っているため、当人に興味のない証拠類は読者に提示されない。現場検証もおざなりで、部下に対するモースの指示も真意を隠す場合が多い。後に伏線と分かるが、事件関係者である女に一目惚れし、何故か成就しかけるというサイドストーリーも挿入する。
モースの個性は、いかにも「本格派」の探偵役にいそうなタイプで新鮮味は無い。肝心の推理については、終盤の〝どんでん返し〟直前までは面白い。真犯人の動機が理解できない私には、デクスターはきっと「高尚」過ぎるのだろう。

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2016年08月09日

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ふなっしーと、モース警部の推理は誰にも止められない。

クロスワードパズルのように、小さなヒントから事件の全貌を大胆に推理するモース警部。しかし特徴的なのは、その推理がひんぱんに間違っているところ。相方のルイス部長刑事同様、読者もまた彼の〝暴走〟や〝迷走〟につきあわされる。

最初読んだときはいまひとつピンと来ず、繰り返し読んでがぜん面白くなった。トリックはややこしいが、人を食ったようなモース警部のおとぼけキャラは魅力的。

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2014年01月13日

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深夜、停留所で二人の女性がウッドストック行きの最終バスを待っていた。しかし翌朝二人のうちの一人が死体となって発見される。誰が殺害したのか?目的は?もう一人の女性の正体は?謎が謎を呼ぶ、わけではなく最初に提示された謎三つの謎を解くことに終始する話です。
しかしこの作品の見どころは推理ではないでしょう。
モース主任警部の人間臭さがこの作品を他の推理小説とこの作品を差別化していると言えます。推理小説における探偵最強の風潮に反旗を翻すかのように、彼は推理を間違い、容疑者の女性に恋をし、挫折し、鬱状態に陥ります。最終的には冷徹に論理的な推理を披露したものの、モースの思考は私たちに近いものがあり、この小説が推理小説のみに分類されない幅広いエンターテインメント性を内包していることがうかがえます。モースの葛藤は作者の計算に基づいているとも判断できます。
誰もが認める大傑作とは違います。でも人間を描くことに関してこの作者は秀でた才能を持っているとおもいます。

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2011年09月22日

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名探偵でない、試行錯誤型の推理もの。ワタシはもっと派手なお話が好きだなぁ。あと、モースの魅力がいまいちわからなかった。

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2010年08月04日

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好きな作家が絶賛してたのを見て、初めてこの作家の作品を読んでみる。
今まで読んだミステリーと比べて、探偵役が人間くさかった。
推理が悩みながら2転3転するし(今までの探偵は最初から感づていながら思わせ振りな態度を取りつつ、最後に一気に真相披露…って感じ)、恋多き魅力的な人物に書かれてるし(今まではそんなもの興味ありませんよって感じ)。
地味だけど(だから?)洗練されてる小説。
その分前半はやや退屈だったけど、後半事件が急展開するところは普通にお話としておもしろかった。
気が向いたら別の作品も読んでみよう。

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2010年01月16日

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『 Life is just a series of ” If ” 』

このどこかで見たことがある、独特の話の運び。某作家の場合もそうだと思うけど、台詞にキレがあるからこそ、このスタイルが活きているのだろう。キャラも、風景描写も、なぜか、惹きこまれてしまう、不思議な温かさがある。もちろん、ミステリーとしても一級品。

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2010年01月10日

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 夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。「明日の朝には笑い話になるわ」と言いながら。―その晩、ウッドストツクの酒場の中庭で、ヒッチハイクをした娘の一人が死体となって発見された。もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ乗名り出ないのか?次々と生じる謎にとりくむテレズ・バレイ警察のモース主任警部の推理が導き出した解答とは…。魅力的な謎、天才肌の探偵、論理のアクロバットが華麗な謎解きの世界を構築する、現代本格ミステリの最高傑作。 <「BOOK」データベースより>
 クロスワードパズルの鍵作りチャンピオンというふれこみの作者だが、謎が散りばめられているこの事件はまさにクロスワードパズルのよう。仮説を立てては壊しという推理スタイルのモース警部は、名探偵がズバッと事件を解決するような鮮やかさはないが、どこかハードボイルドな匂いがします。

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2010年05月14日

Posted by ブクログ

ミステリとしては謎解きがしっかりしているわけではない。捜査展開も少々つかみ所が無く、最後の解決もとってつけたような感じがする。しかし、二転三転というより右往左往するストーリー展開や、真相へ食らいつこうとするモース警部のキャラクターに引き込まれてしまう。オックスフォードの描写もリアリティがある。これがイギリスミステリの魅力なのだろう。

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2011年04月26日

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