【感想・ネタバレ】ガリバー旅行記のレビュー

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Posted by ブクログ

これは面白かった。

有名な、小人の島への旅行記から、いろいろな島へ辿り着き、そこで暮らすという話で、旅行記の体をとっているため、まるで本当にそんな国がどこかにあるような気がしてくる。

そして、それらの国での生活や文化を通して、人間社会の矛盾や問題が痛烈に批判されている。

最後に出てくるヤフーへの嫌悪感がそのまま自分に返ってくるところなど、とてもよく出来ている。

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

面白い本でした。先日のビブリオバトルでご紹介頂いた本。紹介されなかったら読まなかったと思います。ありがとうございました。

ガリバー旅行記は「小人の国」を描いた童話として知られていますが、実際は大人向けの4編からなる連作小説です。
小人の国のリリパット渡航記、巨人の国のブロブディンナグ渡航記、空中に浮かぶ島を持つラピュタ等の渡航記、馬が人間を支配するフウイヌム渡航記の4本。どれも「おとぎの国」とは程遠い国であり、それぞれの国でガリバーはひどい目に遭います。

作家のスウィフトが生きたイギリスは名誉革命(1688年)の直後。国王の権限が制限されて、新たな勢力争いと権謀術数が渦巻く時代です。スウィフトが書きたかったのは、そんなイギリスと空想の中で生まれた不思議な国々の比較であり、比較の中で浮かび上がったイギリスの矛盾点をガリバーを通して論じています。

例えば、

ーリリパットの政治では信賞必罰が徹底している。法律を遵守すれば褒美が貰える。一方、イギリスでは法律の違反者には刑罰が待っているのに、遵守しても褒美はない。
ーイギリスの政治制度を聞いたブロブディンナグの国王が理解したのは「ときとして無知、怠情、悪徳のみが立法府の議員たる資格」となること

18世紀初頭政治への批判者が何を考えていたのかは、もちろん興味あることですが、やはり本書は純粋に冒険譚として楽しむべき本と思います。
ーリリパットの王宮が火事になったとき巨人であるガリバーはどういう消化活動を行ったのか?
ー巨人のガリバーは何を食べたのか?
ーブロブディンナグでガリバーは授乳をどう見たのか?

小人や巨人の国での冒険譚はある程度は子ども向けに翻案できるし、実際、絵本にもあります。強い印象を受けたのは「フウイヌム渡航記」。これを視覚化するのは、かなり難しく、人間の醜さが強調される一編です。この国に滞在することにより、ガリバーは大きく変化します。
正直、ビブリオバトルの前は「ガリバー旅行記」を甘く見てました。カバー裏にある「読むたびに発見を新たにする、冒険小説の歴史的名著」は大袈裟でないと思います。

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2022年05月10日

Posted by ブクログ

1.目的
 これまで知っていた小人の世界だけじゃない旅行があることを知り、読んでみたくなった。

2.得られたこと

表紙の真ん中にLaputaって島がある。

島の中心に回転する磁石が内蔵されている飛行島だ。

なんと限られた範囲なら自由に移動ができるのだ。

ジブリの「天空の城ラピュタ」の原案だ

ガリバー旅行記がこども向けじゃない理由がよくわかった。

小人の島、巨人の島、空飛ぶ島、馬の島などの生活を通じて、人間の愚かさにフォーカスしていく。

多様性を考える上で大切なことが描かれていた。

日本も若干登場するのが興味深い。

3.アイデア

ダイバシティをテーマにするときに引用したい。

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2020年06月19日

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ジブリの中でも好きな作品、ラピュタのモデルはガリバー旅行記、と聞いて一度読んでみようと手にとった1冊。おなじみの小人の国の話だけでなく、ラピュタも、なんと日本も出てくるし、こんなにシリーズがあったのかとワクワク読みました。でも読んでみるとラピュタの原作はつまんない国だなとか、小人の国はかわいい国じゃなかったのかとか、ヤフーの由来はこの旅行記だったのかとか、いろんな発見もあった1冊でした。今の社会を外から見るとどう見えるか、という視点を与えてくれる大きな作品ですね。読めてよかったです。

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2019年06月29日

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子供の頃に絵本で読んだ「小人の国」と「巨人の国」。
その感覚でワクワクして読むと、痛い目に遭いますf^_^;
これは
オブラート1枚にしか包んでいない風刺物語です。

第4章に出てくるフウイヌム国は
「理想郷」として書かれていたワケですけれども
「理性のみが存在する世界」=「真の理想の世界」となり得るのか、
というのは、甚だ疑問。
このあたり、後世のディストピア小説に繋がる気配アリ。

ちなみに
同じく第4章では
引きこもりヤフーが出てきます。
そういう点も含めて
現代に通ずる問題提起が全編にわたって散りばめられており、
やはり、名作と言われる何かを持っているな、という印象を受ける1冊です。

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2018年10月08日

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☆☆☆間違いなく名著☆☆☆
ジョナサンスウィフトの想像力やばすぎ。極めて個性的で天才的な想像を文章に変換してこの一冊を創ってくれたことに、感謝の意を表したい。。。
フウイヌムの存在でヤフーが持つ悪徳が浮き彫りになる。傲慢、怠惰、醜さを再認識させられた。そしてまた、ヤフーの存在でフウイヌムの持つ良徳が明らかになる。「名誉、正義、誠実、節制、公共心、忍耐、貞節、友情、博愛、忠誠」を認識した(武士道に通ずるところがあるなあ)。悪徳と良徳の2つを認識させられたことが特に心に残った。

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2016年02月19日

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初めて原書の翻訳を読んだ。
巨人と小人の国、ラピュタしか知らなかったが、最終章が本書を名著たらしめていると感じた。

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2024年04月16日

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知っているようで知らなかった原作。目次に「ラピュタ」や「日本」が出てきていて俄然興味が沸きつつ、文章量に圧倒されつつ、読みました!小人と巨人の国の話しか知りませんでしたが、こんなにも風刺が効いている作品だったとは・・・・・・!!面白かったです!

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2023年07月22日

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いろんな小人、巨人、ラピュタなどの島を巡ることを通して、自分が暮らしていた世界と全く異なる世界を垣間見る。英国人の悪習は高貴で誇れるものかと思いこんでいたが野生のヤフーと本質的に変わらないことを感じ、自分の家族ですらヤフーにしか思えないと嫌悪感を覚えていく。
旅を通して、陳腐な言葉でしか表せないが、新しい価値観、哲学を生み出す。

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2022年11月10日

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ジョナサン・スウィフトが59才の頃に出版されたもののようですが、当時のイギリスへの政治や文化に対する少し皮肉の効いた批判的な姿勢という大人な観点を、お伽の国でのアドベンチャーという子供の視点を出発点として描いているのが、随分と器用な文才だと思いました。

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2022年01月30日

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ネタバレ

物語や童話で題材にされているような小人や巨人の国に流れ着いた主人公がそこで過ごし生き延びていく話でした。

かなり文の量があり1ページを読むのに時間がかかりましたがなんとか読めました。

生々しい表現があった部分はあまり楽しく読めませんでしたが、主人公の発見や機転には驚かされました。

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2021年11月07日

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子供向けのガリバー旅行記しか読んだこと無かったので色々と衝撃的だった
スウィフトは社会で生きていくのつらかったのかなとか思った
綺麗なことばかり起こればいいけどそうはいかない

自分だけが全然違う生き物として扱われる世界で暮らすことになったらどうしよう…と妄想が広がる
全然違う立場や環境から普段の自分やその周りを見るって面白い

あと、ヤフーの下りで家畜人ヤプーを読みかけで放置してるのを思い出したので近々ちゃんと読むかも

随所で読者を煩わせないために省略って言ってくるけど、別に煩わせてくれていいけど?ってなった

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2021年10月17日

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結構な文章量だが、冒険記としては世界的な傑作ということもあり楽しめた。著者の生きた時代背景(イギリス)を知っていると、より理解が深まると思う。

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2021年05月30日

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何故今になってガリバー旅行記を改めて読んでみようと思ったのか全く覚えていないのだが、絵本しか知らなかった私がそのイメージで気軽に挑んでいい本ではなかった。絵本の筋書きは本当になぞっただけで、全く子供向けではない。読み終えた今ではむしろ、なんでここだけ抜粋して絵本にした?という感じ。
旅行記と名のつくように、主人公があらゆる国(もちろん架空の国)を渡航した記録なのだが、国を巡っていくにつれて文章全体が厭世的になっていく。最初は旅行記らしく、その国の政治や風土、慣習など詳細に記しているものの、ページを捲るにつれて政治や科学への言及が多くなり、遂には人間の愚かさや醜さについての記述が対話文のまとめとして半数を占めるようになる。著者の人間嫌いや、当時の社会への批判・失望を諸々ぶちまけました!感がすごい。けれどただ闇雲に感情に任せて書き連ねたものでは勿論なく、ちゃんと物語として成立しているところが面白い。主人公の思想が段々と変化して、遂には自分の家族と触れ合えなくなるほど人間嫌いになってしまう過程は興味深いし、フウイヌムのヤフー(人間)に対する見解はこちらがハッとするほど鋭く容赦がない。読み終えてから改めて巻頭の手紙を読むと、なるほどこういうことかと納得できるようになっている仕掛けも面白かった。
ところでラピュタがガリバー旅行記に出てくるとは思わなかったので驚いたのだが、ここがきっと初出なんだろうな。日本もフレーバー程度に出てくる、ということは当時のヨーロッパ世界から見た日本はラピュタ並に得体が知れなくて空想的な国だったのかもしれない。

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2019年03月08日

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童話にも出てくる、リリパット国やラピュータの話。原作の中で語られる摩訶不思議な旅行記は、読むのも辛い人間風刺が盛りだくさん。この内容でよく出版できたなぁと思うほど強烈な風刺、批判を渡航記にしている。フウイムヌ帰国後、著者は人間に対して絶望しており、馬と話す日々となるという描写はとてもショッキングだ。

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2018年09月30日

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面白かった!子供の頃に読んだ絵本の知識とは全然違った。ガリバーは小人の国から始まり、さまざまな国へ行くのだが、そこに住む人々との考え方の違いなどから、人間の愚かさや醜さについて考えさせられた。

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2016年08月24日

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アイルランドに興味を持たなかったら、きっと手にしていなかった。小人族の住む国へたどり着いた旅行家のお話、ということで自分の中で完結するところだった。
そんな人がどれだけいるだろう?原書を読まないなんてもったいない!
人間の良い所悪い所すべてが描かれている。
理想郷を探し求めて1冊にまとまった、という感じかな。
最後のフウイヌム国が印象に残る。

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2016年04月27日

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 厭世主義的諧謔と人間への嫌悪に満ちたジョナサン・スウィフトによる空想旅行記。全四話で構成されているが、第一話のリリパット(小人の国)と第二話のブロブディンナグ(巨人の国)以外は広く知られていない。現在では児童文学と見なされることが多いが、原書ーー特に第四話のフウイヌム旅行記ーーではモキュメンタリー形式の辛辣な文体で、人間社会における政治・法律・科学・風習・堕落・欺瞞・男女・権力闘争にまつわる悪徳が告発されている。他国の者達との対話の中で登場の英国社会に蔓延する病を浮き彫りにしながら、次の章では何事もなかったかのようにガリヴァーに愛国心を語らせるのも滑稽だ。第三話に登場する過去の偉人達にまつわるエピソードにも、著者の皮肉な性格と歴史への懐疑が垣間見えて面白い。中でも、性悪説を支持したであろうスウィフトが最も手厳しく非難したのは、人間が生まれながらに兼ね備える傲慢であった。本書が出版されてから約三世紀を経ても尚、世にも愚かで醜いヤフーにすぎぬ我々が唯一地球を支配しているなどと自惚れ、未だにつまらぬ諍いを引き起こしていると知ればスウィフトは冷笑を浮かべることだろう。それにしてもガリヴァーは旅ばかりしているが、本作の登場人物で一番偉いのは十六年もほったらかしにされながら女手一つで子供を育てた彼の妻ではないだろうか? 挙げ句の果てに、ようやく長旅を終えて腰を落ち着けた夫に臭いだの醜いだのフウイヌムを見習えだの意味もわからず罵られ、同じ食卓に着くことすら許されないとは不憫すぎる。

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2015年12月14日

Posted by ブクログ

人間の負の部分をとっくりと見つめるとこのような作品が出来上がるのだろうか。作品の孕んでいる毒はかなりきつく、よくこれを子供向けにリライトするという判断を下したな、と思った。

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2013年07月13日

Posted by ブクログ

ガリバーと言えば、「小人の国に行った人」という認識しかなかった。

ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」で、パズーが、
「ガリバー旅行記でスウィフトがラピュタのこと書いてるけど、あれはただの空想なんだ」
というセリフで、もっと知りたくなったが、今になってようやく読んだ。

これは子供向けかと思いきや、思いっきり大人向けの物語だった。
スウィフトの想像力は凄過ぎて、まるでクスリでもやりながら書いているんじゃないかと思うほどだ。

内容はほとんど、人間以外の文明を比較対象としながらの人間社会の批判とも捉えられる。

4章に出てくるヤフーは、Yahoo!の由来ともなっているらしい。

とても楽しく読めたので、これから再読しよう!

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2012年05月07日

Posted by ブクログ

小人の国リリパット編が有名だが、実際は他に巨人の国ブロブディンナグ、天空の国ラピュータ、馬の国フウイヌムの四編から成る。ロビンソン・クルーソーなどの純粋な冒険物語と違い、所々で人間社会への風刺・揶揄が見られ、特にフウイヌム編は大人になった今でも楽しめる。ちなみにラピュータ編には当時の日本が登場し、「踏み絵だけは勘弁願った」などと書かれている。

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2012年02月26日

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ネタバレ

ガリバー旅行記の話は小さな頃絵本で読んだっきりだった。また、阿刀田氏の「あなたの知らないガリバー旅行記」を読んだら本当に知らないことばかりだったので、ずっときちんと読んでみたいと思っていた。新訳が出たので角川文庫で挑戦。

小さな世界に迷い込んだ第一話が有名だが、大きな世界に迷い込んだ第二話や、ラピュタの話、ヤフーの話、どれも身近に感じる話ばかりで面白く読むことができた。

1つの世界観であったキリスト教の社会を脱し、大航海時代を迎え、多様な価値観や物の見方が生まれていた頃なのだろうと察しがつく。各章が当時の政権や人々への警告を意味していることも、大人になって読む醍醐味である。

今年映画化されたガリバー旅行記だが、この本が出版された時、日本は享保11年、徳川吉宗の治世。江戸時代の本が今なお、映画にまでなって小さな子から大人まで楽しませているという例が日本にないためか、とても感慨深いものだ。

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2012年01月02日

Posted by ブクログ

主人公が訪れるそれぞれの国で失敗と教訓を学んでいるような気がしました。
それはもちろん主人公側でも訪問国側としても。

読む前までは色んな土地、場所に行ってたくさん冒険して様々な見聞が…みたいな物語を想像していましたが、読み手次第ではかなり多くのものを得られるのではないかと。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

小さい頃に、小人の国に漂着した件の童話版は読んだことがありましたが、小説としては初めて全部読みました。
巨人の国、天空の国、研究の国、魔術師の国、馬の国、等、筆者の奇想天外の冒険談には、様々な風刺が利いています。
後年に精神障害を患い、77歳で逝去した筆者が、59歳の時で発表した作品。

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2022年02月23日

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ネタバレ

思ったより長かった

当時のイギリスの状況に詳しければもう少し楽しく読めたかなと思う

フウイヌム国の話はなんだか悲しくなってしまった
自分はヤフーとは違うと思っているガリバー自身の姿が滑稽に感じた

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2021年11月23日

Posted by ブクログ

小人国、大人国、空島、馬の国の四部構成。空島までは知ってたけど、四つ目の馬が猿人(ヤーフ)を統治する国は知らなかった。今読むとすげー風刺が効いてるんだけど、ヤーフのくだりは人間の愚かさ・不気味さを完璧にさしてて、めっちゃくちゃ陰惨…大人になってから読むと、違うなあ。

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2020年11月02日

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みんな知ってるガリバー先生の遭難記。小人の国、巨人の国のあたりは風刺や政治批判も控えめだけど、中盤以降のラピュタやフウイヌムの国になるとその表現は過激になっていく。
最終的にガリバーは人間社会の醜さに絶望するわけだけど、現代的な感覚からすれば、フウイヌムってそんなにいいか?と思ってしまう。あれはあれで少々窮屈な社会に見える。それよりは、三章のラピュタの人々のがまだ魅力的なんじゃなかろうか。

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2014年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初は有名な小人と巨人の話。
段々話が進むにつれ、スウィフトの風刺も深くなる。
特に最終話のフウイヌムとヤフーについては、ガリバーがかなり影響されている。
行った国の習慣や偏見がガリバーにも根強く残り、慣れって怖いな、と思った。
有名な古典に日本が、少し載っているのは不思議な感じ。
ガリバーが歴史上の人物に幻滅するのは、スウィフトの見解かもしれない。
ガリバーがフウイヌムとヤフーにかなり影響されたことは、スウィフト自身が人間に幻滅しているかもしれない。
それぞれの国や、ガリバーも井の中の蛙大海を知らず、と言った印象だった。

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2014年07月24日

Posted by ブクログ

自分の中で世界の名作を読むシリーズ。実際に読んでみたらなかなか奥深かったガリバー旅行記。
ただ、何か物語の筋があったりとか、事件があったりという訳ではなく、それぞれの国の特徴を仔細に述べているといった内容のため、わくわくしながら読むというよりも、新たな世界についての歴史や文化、風土を学んだ感じがした。まわさに旅行記を読んでいる錯覚にとらわれ、まるでガリバーが実際にいたかのような感じすら最後はしてきた。
特に興味深かったのは4章の馬の国の話。ヤフーとして生きる我々がいかに生きるか考えさせられる。
ラピュタの攻撃の仕方もなんだか素敵。

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2013年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文体になかなか馴染めなかったけど、読み進める内に物語にどんどん引き込まれていった。

小さい人間の住む国、巨大な人間の住む国、空飛ぶ島: ラピュタ、死者と会話できる人、そしてフウイヌムとヤフー。

まさか著者がヤフーの匂いに嫌悪感を覚える程洗脳(?)されてしまうとは思っていなかったけど、フウイヌムの価値観に染まり、「ありもしないこと」のない世界で生きることができたら、それ幸せ名のではないかとも思った。

ノンフィクションではないことが残念でならない。

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2012年05月11日

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