【感想・ネタバレ】ムハマド・ユヌス自伝(上)のレビュー

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Posted by ブクログ

バングラデッシュの女性の地位の低さ、貧困から抜け出せない国民も構造、それをマイクロクレジットにて解決しようとするユヌスの活動がよく分かる本であった。現状をどう変えていくのか考え方の上でも参考になる。朝から晩まで働いても悲惨な極貧状態、施しは金を受け取る者の尊厳を奪う、人口の75%が読み書きできない、貧困とは人々の周りを高い壁で取り囲む。日本でも貧富の格差は大きい。マイクロクレジットの制度を導入したらどうだろうか? 貧しい人に対して施しを与えるのが良いのではなくきちんとお金を貸して仕事をして返してもらうのが良い。日本はバングラデシュに援助をしているがそのお金は政治家にいっているだけで本当に貧しい人には届いていない。だからこのようなマイクロクレジットが適していると思う。困難な仕事が何らかの変化をもたらしている、クレジットによって生活を変える機会が与えられる、底辺にいる25%の人口の生活の質をいかに向上させるか、貧困のない世界等ユヌスの生き方は我々に勇気を与えてくれるという意味で素晴らしい生き方だ。

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2020年11月21日

Posted by ブクログ

将来、本当に「貧困博物館」ができるのかもしれない。

「昔は貧困が世界に存在した」と学校で教えられ、
子供が「そんなことはないだろう」と信じられない反応をする世の中が。


2006年、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス。
彼を知らないのは恥と言っていいだろう。

私が彼に初めて会ったのは、大学での講演会の実施だった。
(ユヌス氏の講演会にもかかわらず、100名足らずの部屋を
 使った事務局を恨みたい。立ち見で聞いた)


ユヌス氏の信念の強さに驚かされた。

彼は裕福な立場でありながら、あるがゆえに
貧しい人々を助けている。
その仕組みは世間からは馬鹿にされたかもしれないが、
信じてつづけた彼の偉業「グラミン銀行」を自伝により知ってほしい。

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2019年01月27日

Posted by ブクログ

ビジネスモデルなどの本に例として載っている。ただ結果しか記載されていない各種教科書とは違って、紆余曲折あり今のグラミンは存在する。少し深く知ることができた。自伝なのでさらっと読める。

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2016年10月29日

Posted by ブクログ

最貧国バングラデシュで男尊女卑の伝統下で虐げられ苦しむ貧困層の女性に少額無担保ローンを提供するグラミン銀行を創設し驚異の返済率98%を誇る大銀行に育てた天才の自伝。「元手を借り、小商売を成立させ返済し、信用を得て事業を拡大、資金調達へ」
このサイクルをカースト制度と男尊女卑の二重差別下で社会的な無能扱いされ続けてた女性自身の力で回す。
自力で社会に働きかけ生活の糧を得る事で千年踏み潰された魂を再生し自信と誇りの火を灯す。
ただ貸すだけで無く徹底的に借り手に寄り添い、仕組み作りに叱咤激励にと悪戦苦闘する現代の聖者の独白録。
しょぼい富裕層のライトな自己啓発書より、かなり高カロリーな書です。

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2021年12月05日

Posted by ブクログ

ユヌス氏の真摯で行動的な人物像、常識にとらわれず、自らが直面した問題を切り拓こうとする情熱が伝わってくる。貧困層を対象とした融資の仕組みを築くのはさまざまな困難や試行錯誤があっただろう。保守的な社会において、主に女性を対象とした支援を進めたことがすばらしい。

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2019年06月05日

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