【感想・ネタバレ】THE ROSWELL 封印された異星人の遺言 上のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ三作目の上巻。
これまでの二作でもノアの箱舟やミダス王の手など、伝説とされているものをテーマとして物語が展開されていたが、本作では宇宙人とロズウェル事件がテーマとなっている。しかし、そこはタイラー・ロックシリーズで、いわゆるグレイが登場するのはごく一部の回想シーンにとどまる。
登場人物も魅力的で、タイラーとグラントの二人に加え、タイラーの大学時代の恋人ジェシカとその祖母のフェイ、ロシア人工作員のコルチェフなど、一筋縄でいかない人物が多い。
物語はニュージーランドでフェイの依頼を受けるかどうかという場面から始まる。が、いきなり謎の男たちに襲われ、カーチェイスからボートチェイスまで繰り広げる羽目になる。この、いきなりの展開で物語にグッと引き込まれていく。
宇宙人の存在自体が未だ未確認な中でどうやって宇宙人やロズウェル事件に迫っていくのか、興味は尽きないが、それにも増して物語はそんな狭い範囲にとどまらず、アメリカとロシアの覇権争いを含む壮大な展開を見せていく。
前二作に勝るとも劣らない面白さである。下巻も楽しみだ。

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2015年10月16日

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