感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1行バカ売れ
著:川上 徹也
紙版
角川新書 K-39
良書。言葉の力というのは、ほんとうにすごいものだと感じます。
インターネットとソーシャルメディアという、巨大な空間の中で、拡散されていく多くの言葉。
その中で、まさに、売らんとしている商品を、ただひと言で表す言葉は、千人の営業に勝るといってよいかと感じました。
気になったのは以下です。
ネット社会になり、情報が飛躍的に増加した現在では、最初の1行で人をひきつけることができなければ、なかなか中身まで読んではもらえません。
まずは、タイトル、商品名、見出し、キャッチコピーなど短く的確な1行で、相手の心をつかむ必要があります。
■名前を変えて価値を変える
台風で被害をうけた傷ついた青森のリンゴ ⇒ 落ちないリンゴ
北見の閑散とした水族館 ⇒ 世界初!凍る水槽
低迷する早慶戦 ⇒ ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん/ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶應さん
■言葉を強くする2つの方法
①常套句を避ける
②言葉の組み合わせを考える
■スルーされないための大原則
それは、受け手に「自分と関係がある」とおもってもらう こと
キャッチコピーとは 「受け手の心をつかむ言葉を見つけ、短く的確に言い表す能力」
①言葉を見つける What to say
②短く的確に言い表す How to say
⇒ 渋谷のスクランブルで人を立ち止まらせるのが、よいコピー
■どうすれば自分ごととしてもらえるか
①ニュースを知らせる、好奇心
②得をすること
③欲望を刺激する
④恐怖と不安でやさしく脅す
⑤信用を売りにつなげる
■ニュースを知らせる
現金安売り掛け値なし
ニュース new → news 新しい情報
ニュース三カ条
①年月日曜日の要素をいれる
②ついに、とうとう、いよいよ、待ちにまった
③発表、公開、宣言 から始める
本日、土用の丑の日
年に1度、女性から男性への告白を!
■得をすること
自分に得があれば、人は関心を寄せる
味は料理店並み、手間はインスタント並み
いつかはクラウン
誰もが欲しがる 安・楽・短
ベネフィット~儲け話になぜ人は騙されるのか
■欲望を刺激する
売りにつながる10の欲望
①健康
②セックス
③飲食
④安全安心
⑤気持ちいい、刺激
⑥美しくありたい
⑦愛されたい、愛したい
⑧金持ちになり、豊かな暮らしがしたい
⑨社会的に認められたい
⑩自己達成
香りは男の武器になる
英語に強くなる本~教室では学べない秘法の公開
私、一カ月でかわいくなれますか
■恐怖と不安でやさしく脅す
人は容姿や性格にコンプレックスをもっている、みっともない、かっこわるい
得したい、より、損したくない、が強い
あなたの口臭がわかる方法
芸能人は歯が命
大きな胸を小さく見せるブラ
OATH(オース)の法則
O:無知 問題を認識していない
A:無関心 認識しているが関心がない
T:思考中 問題を考えている状態
H:苦痛 今すぐ苦痛から解放されたい
■信用を売りにつなげる
なぜ信用が大切なのか ⇒損失回避、損失嫌悪 ⇒誰から買うのかを重視
信用とは、約束を守る、結果を出す、嘘をつかない、専門知識がある、実績がある、が当たり前にある
売り手が自分の弱み、実感を見せると、人は共感してしまう
もっと若い時に読んでいれば…、そう思わずにいられませんでした
キャルディーニ、影響の武器から
①返報性
②コミットメントと一貫性
③社会的証明
④好意
⑤権威
⑥希少性
■キャッチコピー、10の型
①ターゲットを限定
②問いかけ
③圧縮して言い切る
④対比&本歌取り
⑤誇張をエンタメ化
⑥重要な情報を隠す
⑦数字、ランキンク
⑧比喩
⑨常識の逆
⑩本気でお願いする
女性だけの30分フィットネス
同情するならカネをくれ
たぶん世界一濃厚なプリン
■おわりに
言葉とともに、物語を紡ぐ
「言葉」と「物語」は、物を売ることの、両輪
目次
はじめに
序章 バカ売れ1行のための大前提―「自分に関係ある」と思ってもらう
第1章 なぜ人は新しい情報が好きなのか?―ニュースを知らせる
第2章 あの掃除機が売っているモノ―得することを提示する
第3章 いくつになってもモテたいのは、なぜ?―欲望を刺激する
第4章 悩みやコンプレックスの経済効果―恐怖と不安でやさしく脅す
第5章 なぜデメリットを言われると買いたくなるのか?―信用を売りにつなげる
第6章 思わず反応してしまうキャッチコピー10の型
おわりに
参考図書・サイト
ISBN:9784041027523
出版社:KADOKAWA
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:800円(本体)
発売日:2015年08月10日初版
発売日:2015年09月25日3版
Posted by ブクログ
キャッチコピー力があれば、商品を売ることもできるし、企画を通すこともできる。人とお金を集める最大の武器がキャッチコピー力。
物語で売るときに、重要なのがキャッチコピー力。ピーチかぶという商品名を生み出したキャッチコピー力があったからこそ大ヒット商品になった。
よくPOPに書かれているような手垢がついた常套句的な表現では、お客様のこころを刺し共感を呼ぶことはできなかった。
何かを相手に伝えたい時には、まずはその情報が自分に関係あると思ってもらうことが何よりも大切。物を売る時も同じ。
自分ごとにしてもらうための5W
まず一番シンプルなのがニュースを知らせるというもの。人を人たらしめているのは、好奇心です。新しいニュースは好奇心を満たすので人は興味を示す。
二番目は得することを提示する。
三番目は欲望を刺激する。
四番目が恐怖と不安でやさしく脅す。
五番目が信用を売りにつなげる。
人間の脳には、新しい情報を快感と受け取る性質があるから。
ニュースになる鉄板三カ条
1、年月日時曜日などの要素を入れる
2、ついに、とうとう、いよいよ、待ちに待ったなどの言葉を入れる
3、発表、公開、宣言などの言葉から始める
お客様は機能やスペックではなく、その商品を買ったら自分の生活にどんないいことがあるかに興味がある。
ベネフィットは、大きく分けると機能的ベネフィット、感情的ベネフィットに区別することができる。
機能的ベネフィットとは、その商品が持つ機能によって得られる価値や効用のことを言う。その商品を使うことによって得られる具体的ハッピーです。重要視されるのは性能、スペック、原材料など。
感情的ベネフィットとは、その商品を手に入れることによって得られる感情的な価値のことを言う。その商品を手に入れることによって得られる形のないハッピー。重要視されるのはデザイン、質感、物語、ブランドなど。
売りに繋がる10の欲望
1.健康、長生きしたい
2.セックス欲
3.食べたい飲みたい
4.安全安心安泰でいたい
5.気持ちいい刺激が欲しい
6.美しくありたい、カッコよくありたい
7.愛されたい愛したい
8.お金持ちになり豊かな暮らしがしたい
9.社会的に認められたい
10.自己達成したい
これらの感情が刺激され心が動くと、人はその商品に興味を持つ。感情がたかぶったところに、商品の、クオリティやベネフィットの部分をきちんと訴求すれば、その商品を買ってくれる可能性は大幅に高まる
なぜ人はモテたいか
モテるという事象の中に、D10の中の色々な欲望を満たしてくれる可能性を感じるので、人は男女問わずいくつになってもモテたいと思うのです。
あなたが何か売ろうとする時、それを使えばモテることをイメージされられないか考えてみましょう。うまくイメージをつなげることができれば、その商品に興味を持ってもらえるはずです。人間が持っている根源的な欲望を刺激しているから、結果として売れる確率が高まる。
消費を引っ張る女性の欲望を肯定するために、女性誌を読む!
得したいより、損したくない。
恐怖や不安で売るためには、受け手に問題意識を持ってもらうところから始める必要がある。
人間の悩みはいろいろですが、大きく以下の3つに集約されると考えます。
1.外見、健康など身体に関する悩み
2.お金に関する悩み
3.対人関係に関する悩み
Posted by ブクログ
宣伝したい「商品」自体ではなく、その商品によって消費者に「何をもたらすのか」「どんな利益があるのか」で文章を構築すればいいというのは目から鱗でした。
Posted by ブクログ
この本を読んでもバカ売れするわけではないけど、このタイトルには人をひきつける力はあると思う。言葉だけで売れるわけはないが、言葉も大事な要素だなと感じる。何かしらのキャッチフレーズを考えなきゃいけないときにもう一度読みたい。
Posted by ブクログ
☆自分ごとにしてもらえるための5W
①新しいことを知らせる
②得することを提示する
③欲望を刺激する
④恐怖と不安でやさしく脅す
⑤信用を売りにつなげる
☆1行バカ売れのための10H
①ターゲットを限定する
②問いかける
③圧縮して言い切る
④対比&本歌取り
⑤誇張をエンタメ化
⑥重要な情報を隠す
⑦数字やランキングを使う
⑧比喩で惹きつける
⑨常識の逆を言う
⑩本気でお願いする
Posted by ブクログ
人は商品そのものをかうのではなく
その先にある自分のハッピーを買う。
そのためには
自分と関係があると思ってもらう。
人間は舌で食べているのではなく
頭でも食べている。
Posted by ブクログ
言葉のもつパワーといえば、流行語大賞を思い出す。インパクトのある一言が人を人気者へと押し上げ、人気者の一言は、さらにインパクトを生む。モノが売れるのも、全く同じ理屈。
Posted by ブクログ
20150915
キャッチコピーひとつで売れなかった商品がバカ売れするという、言葉の持つ可能性を実感。
自分ごとにしてもらうための5W
・ニュースを知らせる
・得することを提示する
・欲望を刺激する
・恐怖と不安で優しく脅す
・信用を売りにつなげる
立ち止まってもらうための10H
・ターゲットを限定する
・問いかける
・圧縮して言い切る
・対比&本歌取り
・誇張をエンタメ化
・重要な情報を隠す
・数字やランキングを使う
・比喩で惹きつける
・常識の逆を言う
・本気でお願いする