【感想・ネタバレ】大人のアスペルガーがわかる 他人の気持ちを想像できない人たちのレビュー

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Posted by ブクログ

アスペルガーの人はその特性ゆえに周りとの衝突が多いが、何か秀でた才能を持っていることも多いという。アスペルガーの人を理解して適応できるよう支援して環境を整えることで、社会の水準が高まるという。アスペルガーについての理解は深まったが、一人で支援するには限界がある。本人が病識が持つことと、周囲の理解が広まることが大事だと感じた。

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2019年12月02日

Posted by ブクログ

特殊能力があるかは分からなけれど、アスペルガーっぽい人に対しての理解は少しできた。対人スキルが鍛えても無理。どうやったらその個人に伝わるか、周りが観察して考えてサポートしてあげて欲しい。という趣旨。忙しい現実社会の中でどうしろと…!周りも生きにくいよ!という心の声は一先ず置いて、構造化、見える化はしていかなければならないんだろうと思う。


職場におけるアスペルガーの課題
・上司や同僚の言ったことが理解できない
・相手に上手く伝えることができない
・好ましくない言語表現を行い、相手に不快な思いをさせてしまう
・ファジー[曖昧)な言動が理解できない
・相手の気持ちを無視して自分の好きなことだけを喋り続ける
・自分勝手な行動をして周りから嫌われる
・感情的になりやすく、かんしゃくを起こす
・場の空気が読めない為、雰囲気を悪くする
・職場のチームプレーに支障をきたす

★仕事の与え方として仕事がクルクル変わると混乱を起こしやすいので、長期間ルーティン化した仕事に従事してもらう配慮がいる。

それぞれの子供の個別の興味、関心、能力などをしっかり観察して見出す(アセスメント)

TEACCH自閉症とそれに関係するコミュニケーション障害児の治療と教育→構造化
・視覚優位→話しかけても反応が遅い。視覚情報の氾濫から混乱がおこる
・視覚的構造化は音に対しても有効
ボイスメーター(あなたの声の大きさは赤いレベル→耳を塞いでいる絵)
・体温管理(22度以下になったらセーターを着てる絵を描く)暑さ寒さを感じにくく、風邪を引きやすい
・時間と空間を見える化
スケジュール表の様に時間を時系列に整理して文字にする。1日の行動、1つの作業を順を追って時間を区切り表示。「◯時◯分に〇〇をする」いつ何を行うか細かく指示。行うべき活動と時間を文字や絵にして見える事で安心して仕事ができる。

★どの様に苦手を洗い出すか10個
どんな支援が必要かアセスメント(評価)する
①自己認識スキル→自分の「出来る」「出来ない」を知る
②共感スキル→感情、立場、気持ちを理解
③効果的コミュニケーションスキル→自分達の文化や状況に合った方法で言葉、表情により意見や要望を表現する
④対人関係スキル→人同士の関係を適切に保つ
⑤意思決定スキル→複数の選択肢から優先順位をつける
⑥問題解決スキル→問題を的確に発見し対処する最適な方法を選択し実行に移す
⑦想像的思考スキル→様々な情報を組合せる。思考の応用、一般化
⑧批判的思考スキル→物事を客観的に見て判断する
⑨感情対処スキル→不安や喜怒哀楽をコントロール
⑩ストレス対処スキル→ストレスの源を理解

★この中から①すでに出来る事②完全ではないが指導すれば出来る事③どうしても獲得できない事、に分ける。
★アスペルガーの人も頑張った事を褒められると嬉しい。
★定型発達の人を液体とするとアスペルガーの人は固体。液体であれば容器によって形を変えられるけど、固体は変えられない。無理やり入れると壊れる。だから形に合う容器を探したり作り出したりして欲しい。
★行動が変われば自閉症が治ったと思われるのはおかしい。内面の葛藤も理解して欲しい。

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

内容は以前読んだ備瀬哲弘『大人の発達障害』(集英社文庫)とおおよそ同じように感じた(どちらも、専門的な話を分かりやすく説くというコンセプトなので、重複するのも致し方無し)。第9章「学校教育の遅れ」の中に、教師が言ってはいけないNG事例の表が記されているのだが、そこに書かれていること全て、私が上司に言われたことだったので苦笑してしまった。ぜったい許さねえぞアイツ。

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2018年08月07日

Posted by ブクログ

アスペルガー。ここ数年、家庭内でも職場でもよく聞かれるようになった言葉のひとつ。一度整理しておきたくて読んだのがこの本だ。本人にも症状として自覚してもらい、周りがサポートしていくのが大事だという。この症状の方はいわゆる勉強ができる人も多いので、支援する人を〝見下す〟例もあるというのは少々面倒な感もする。
仕事自体は一途にやってくれるが、周りを束ねるとなると途端にできなくなったり、曖昧な指示で協調性を求められるのも苦手だそうである。明確な指示を順序立てるのが肝要だとか。
この本は事例が豊富。著者は現時点での〝決定版〟を作ろうとしたのではと思われる。ウチの会社、このような症状を持つ人の雇用対策ができているのかな。

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2015年03月25日

Posted by ブクログ

発達障害には、自閉症、限局的学習症、注意欠如多動性などがあり、アスペルガー症候群は、自閉症の一種で知的障害を伴わないケース。精神疾患ではあるが、日本においては大学の医学部では教えていないということもあり、精神科医にさえ十分な理解が進んでいない。社会からはじき出され、病気であることも知らされず、一人で悩みを抱えもがき苦しんでいる。定型発達の人を液体とすると、アスペルガー症候群の人は固体。液体は容器によって形を変えることができるが、固体にはできない。しかし、この人たちは生きやすい環境に置かれることで類いまれなる能力を発揮する。うまく社会に適合すれば大きな社会資本になる。周囲がほんのちょっとの理解を持てば、社会の扉は大きく開くのだ。アスペルガー症候群の人が生きやすい社会は誰にとっても優しく生きやすい社会。共生社会の実現に向け些少なりとも心を尽くしたい。

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2015年10月21日

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