【感想・ネタバレ】高学歴社員が組織を滅ぼす 「脆弱なマネジメント」と「暴走する現場」の失敗の法則のレビュー

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脆弱なマネジメントに対して

・「脆弱なマネジメント」による優柔不断な経営は、常に現場の頑張りによって支えられている。しかし、負担に耐えかねた現場は反乱を頻繁に起こし、場合によっては暴走が止まらなくなることもある。これは組織における永久運動みたいなものだろう。
・転職とは、「ただ新しい組織に移ること」であって、「組織を抜ける」ことにはならない。
・資格取得も、スキル獲得も、結局は脆弱なマネジメント組織から逃れることにはならない。
準拠する法律や、監督官庁、資格ホルダーたちの組織(ギルド)のしがらみから逃れられない。どんな仕事も、何らかの形でどこかの組織のお世話になっているからだ。
・「世捨て人」として生きられるかどうかは、「無収入生存月数」によって決まる。
無収入生存月数=純資産÷人間的な生活を送れる最低限の月収
ここで算出された月数をこえると、ホームレスとして、生きることを余儀なくされる。
・独立とは、会社の「外注業者」になることである。守ってくれる組織がない分、約束を守ること、相手に迷惑をかけないことなどについて、一層気を使うこととなる。
・組織に残って改革するなら、問題は「自分が誰か」である。「正論」を通すためには、まずは現状の枠組みの中で成果を出し、マネジメントに実力を認めさせないといけない。
・脆弱なマネジメントが完全に機能不全に陥ったとき、現場の反乱がきっかけとなって大きな改革が始まることもある。
・デフレ不況では、正しいことをやっている人ですら潰れてしまう。
マクロ経済の好転は、組織に残って改革を進める人に勇気を与える。
より多くの転職先があるということで、自身の行動をバックアップする。
辞表を胸に、改革に取り組める。
成功するまで続けることができる。
・業界自体、既に終わっていると確信したのなら、早々と見切りをつけ、多業種に転職した方が良い。




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2022年09月30日

Posted by ブクログ

上念司の経済論的な主張を正しいと思っているので、多少荒さはあるものの、会社論的な中身も素直に腹落ち。というよりも、大企業勤務経験がある人なら、あるあると共感できるような事例が満載。調整が上手い人が評価されるのは分からないでもないが、調整上手だけだと、結局、事業の体をなさなくなる。テスト対策でもするように資料を作り、突っ込まれないように根回しを完璧にした所で、増益に寄与しない仕事が評価されるのはおかしいでしょう。読むと、世の中どこも同じだよなーという、ある種のストレス解消にもなります。

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2019年12月22日

Posted by ブクログ

高学歴社員がいる企業に勤めていますが、本社に書いていること(現状維持行動)が日常的に見られます。
振り返ると自分自身もそんな現状維持行動をとってしまいがちです。
「予想できるリスクに対応するビジネスで消耗するのではなく、真の不確実性に立ち向かって市場を創る人になりたい」
そう思いました。

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2016年05月18日

Posted by ブクログ

前半は著者の感情論の記述が目立つが、後半は会社組織のこう高学歴の人達の行動パターンに身につまされる。どこの会社でも同じような状況の中でみんな苦しんでいる。ただ、何か変えようと思わなければ何も変わらない。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

日本の組織が持つ根深い問題は、中の人にとっての仕事は安定した生活の手段でしかなく、国家目標や企業の成長より、リスクをとらないことが徹底して優先されること。

リスクを取らず大きなリターン、というのは、誰もが望む夢であるだけに、制度設計は難しそうです。

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2015年08月29日

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