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ああ、わたしはこれ大好きだ。これデビュー作らしい。最初の出だしがちょっと読みづらい。何回か読み直してしまった。でも、やっぱり美しい。お話以前にこの作家さんの文体が大好きだな~。生徒X先生はいくつか読んだことあるけど、先生X生徒は初めてだ。ところどころ、よくよく考えるとツッコミどころもあるんだけど、志緒ちゃんがかわいすぐるから許す。他の方のレビューにもあったんだけど、志緒ちゃんが桂先生を好きになるまでの過程の描写が少なくて、えっ??いきなり?っもう告っちゃうの??て雰囲気が否めなかった。でも全体的にきゅぅぅんとなるような真っ直ぐな恋のお話。『好きだから、好きでいる。いることもいないことも関係ない』ってセリフの潔さ。誰かをこんなふうに好きになれるっていいね。
匿名
BLは好きだけど、激しいのは苦手なので、普通の繊細な恋愛の感じが読みやすく、文章も綺麗でとても良かった。若干、話が前のページから続いているのか、少し経った後なのか分かりづらいところがあったけど、おすすめです。
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甘酸っぱくて素敵なお話でした。高校生の純粋さとか、悩みとか好きなものに真っ直ぐ突き進む心とか、こういうの自分も持っていたのかな、と思い返すきっかけになりました。恋人のことになるとちょっと口が悪くなる先生がかわいらしい。
一穂ミチ先生の作品が好きでデビュー作なんですね。さすが。bookliveのセールでたまたま購入しましたが当たりでした。桂先生のトラウマの内容が痛くて、でも志緒ちゃんという存在に出会えたことが良かった。
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イエスかノーか半分かを読んで、一穂ミチの世界にハマった。
初作品の「雪よ~」も、1.2を争うくらい好きな話だった。
志緒が可愛くて、りかもいい子で…
そして桂は、いい加減そうででもそうじゃなくて、過去があってだからこそ今がある。
桂も志緒に会えてよかった。志緒も桂に会えてよかった。
栫だけは、どうも納得がいかないけど、彼の心も知りたい。
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一穂ミチさんデビュー作再読
15年程前の作品ですが何というか…
美しい言葉、流れる空気感…既に一穂ミチという世界が出来上がってるって感じです。
毎回思うのですけど、タイトルが素晴らしいな〜と。
各章につけられるタイトルも同様。
無知なわたしが知らない美しい言葉。
主人公である桂が高校の国語の先生なので
作中にも素敵な文章がいっぱいです(^ ^)
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一穂ミチさんのデビュー作。ずっと積んでた!やっと読んだ!
高校入学後の出会いと、高校卒業までの二篇。+先生の過去の精算のお話。
本当に最初の頃の志緒はとんがっていて、思春期反抗期真っ只中、といった雰囲気だったけど、恋をして、色々な気持ちを経験して、自分に素直で良い子になったな、と思う。純粋に真っ直ぐに先生を好きになる志緒。誰にも流されないし、触れさせない。無敵の若さと強さが眩しい。
妹を愛してくれて、よかった。
桂は、モテるのわかる。こんな先生、いないけどね!そこが、先生×生徒の良いところ。
一穂さんお得意の、過去の辛さを上塗りするような飄々さ。その影に惹かれてしまうのよ。
それぞれに恋に落ちる瞬間が、ちょっと抜けちゃってる感じかしたし、桂に15才の男の子に惹かれてしまう葛藤があったら、とも思ったけど(好きになった理由はわかる)。けど、その後、2人が本当に想いあっていて狂おしいです。
先生の過去も癒されて、今後の2人は幸せになっていくんでしょう。短編集を読むのが楽しみだー。
りかちゃん、いいこ。栫が本当に怖かった…。
雪解け水のように澄んでいる
一穂ミチ先生の作品は好きで色々と読んでいくうちに、いつも高評価で紹介されていてすごく気になっていました。読んでよかった。続編も全ておすすめです。出会いが印象的。子ども以上大人未満の多感な時期の高校生と抱えるものの大きさに潰れそうになっている大人。お互いに凍った心を温めあって、雪解けを迎えていくようなお話でした。作中に出てくる本もとってもいいアクセント。思わず読み返しました。
透明感あふれてます。
予想より良かったです。なんというか透明感あふれて、青春そのものという感じというか、文章も、ストーリーも実に美しくて、可愛くて、清涼飲料を飲んだような感じでした。
Posted by ブクログ
瑞々しくて柔らかできらきら。流れるような清らかな文章と会話のテンポにぐんぐん引き込まれました。
志緒の10代特有の思い込みの激しさ、純粋さ、どうにもコントロール出来ない焦燥感や苛立ちにハラハラしたり、きゅっとなったり。
良くも悪くも浅はかでナイーブで純粋な志緒だからこそ、ぽっかりと空白を抱えて生きる桂の感情を掬い上げ、寄り添えたんだろうなーと。
純粋で真っ直ぐで清冽な子供達と、ずるさや脆さを抱えた大人たちの対比がとても鮮烈。
一穂さんは人間観察が本当に上手い人だなぁと思わされる作品でした。
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先生×生徒がとても好きで、その中でもとてもよい作品でした。全体の雰囲気もとてもきれいだったし、志緒ちゃんはとてもかわいかった。
口が減らなくてひねくれものだけど大切なものはきちんと大切にしようとする志緒ちゃんは本当によい子でかわいい。
最初はいろんな意図を込めて「結城」と呼んでいた先生が、その意図をあきらかにしたあとはずっと「志緒ちゃん」って呼んでるところとか、志緒ちゃんは一貫して先生を「先生」と呼んでいるところが個人的にはとてもよかったです。先生×生徒ものは生徒にずっと「先生」と呼んでほしい!
「どうやって好きになったのかも分かんないから、好きじゃなくなる方法も分かんない」というまっすぐな幼さとか、台風の日に「好きになったりして、ごめん」って謝る健気さがいとおしい志緒ちゃん。
個人的にはお互いがお互いを好きになるタイミングなんていくらでもあったんじゃないかな?とおもいます。
一生、恋人は作らないと言い切っていた先生が、最後に志緒ちゃんのかわいさを話すところとか、「幸せにして」っていうことばを志緒ちゃんがきちんと叶えようとおもってるところがとても泣けました。
この方のお話はもっと読みたいです。
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先生と生徒
お互いに心に傷を持っていて、本心を隠しながら生きてる
思春期に持つ潔癖な心が、すごくリアルに表現されてるかな…
その歪んでいるような真っ直ぐなような、相反する気持ちが
どうにもいきづまった、攻め様の心を解かし動かしていく様がジワっとくるのね
この物語、同人誌で番外編が沢山出ているので、それも纏まるといいな
Posted by ブクログ
先生×生徒。
デビュー作をやっと手に取ってみました。
自分では晒せないけどでも気付いてほしい心の奥底の闇を
気付いてくれてその上、理解してくれて包んでくれたら
それは自ずと特別な存在になってしまうだろうなーと読んでて感じました。
文章も透明感があり、雰囲気が読める人は好きかも。
エロや書き込まれた文章が好きな人には物足りないと思います。
この作家さんは秋や冬の空気が澄んでいる季節に読むのが合ってそう。
Posted by ブクログ
繊細で柔らかな文章とストーリーが本当に素敵で、あと人物が魅力的でじたばたするほど萌えた。わたしが読んだ先生×生徒もので最も好きな作品。この人の描く世界は優しくて美しくて少し切なくて、大好きです。
Posted by ブクログ
ここんとこ、一穂さんの作品を2冊ほど読み、デビュー作が気になって
入手。これお初・・・すごいな。
カップルが男同士だから、間違いなくBL小説ではあるけれど、繊細で
透明感があって、先生×生徒の正統派恋愛小説。青春小説でも良いかも。
先生が国語教師ってこともあり、会話の中にちょこちょこ文学の一文の
引用があったり、2人の言葉の行き交う様がなめらかだったりと
元文学少女(笑)としては、素直にときめいて読み終えました。
Hだったりキスだったりの場面は少ないんだけれど、萌えた・・・
というよりも、何度もきゅんと切なくさせられた。
主人公カップルの今後も覗いてみたいけど、何よりカケイくんの
過去が知りたいデス。どうなったらああ育つんだかw。
Posted by ブクログ
きゅんときた。先生…!
教師×生徒だけど、ちゃんと対等な立場に立っている感じ。
文章が綺麗で、とてもタイトルと内容の雰囲気が合った小説でした。
素敵です。
Posted by ブクログ
せんせい……!(´д`*)
先生の過去の話の切なさと大人っぷりに惚れました。
あとBLにしては女性キャラの描写がしっかりしてていいなーと思いました。
ものすごくオススメ。
青春だなぁ
先生と生徒の話なんだけど、
いやらしさは感じなくて、純愛でキレイな印象を受けました。桂先生…良いです。志緒が好きになる気持ちに共感し、一気に読んでしまいました。
匿名
高校教師×生徒。
桂は過去の過ちから二度と人を愛さないと心に深く重く決めていたのに、なぜに志緒にはそれを凌ぐ思いが生じたのかそこのところは分かりづらかった。言葉に表せないそれが恋といってしまえばそれまでだけれど。
ただ情景描写も切なさや淡い雰囲気などタイトルと合致していてまさに言葉の一つ一つが「動かない言葉」で、会話のテンポも絶妙に良い。
栫がなぜそんな正確になってしまったのかとても気になる。
好きな
作者さんです。
心理描写がとても丁寧で感情移入しやすいです。どうにもならない事、でも好きな気持ち…リアルな表現で好きです。
ただ、両思いになる過程がちょっと早すぎて、あれ?となりました。しおの複雑な家庭環境とゆうのもちょっと弱かったです。
Posted by ブクログ
なんだろう、一穂さんの文章はリアルじゃないのにリアル。
普段なら「文章の中の出来事」って読んでるんだけれど、
登場人物が動き、情景が浮かんじゃうんだな。
しかも感情移入し過ぎて泣いたりイライラしたり。
ま、それだけ自分が「入れ込んで」しまったってことなんだろうけれどwww
この本は、先生と生徒の話~(ザックリすぎる?w)
なんか静かに寄り添っていく二人の心にキュンと来ちゃいました。
Posted by ブクログ
しっとりとした読後感だったかな。
その後で、ドラマCDのキャストを見て噴いた。ありえないわぁ。ゆっちはきっと期待以上の演技をしてくれるだろうけど、あっちはない。原作がよかったので聞いてみたいなと思ったけど、ない。
Posted by ブクログ
期待の新鋭というだけあって、近年デビューされた作家さんにはない、
キラリが見えた方。文章がもの凄く綺麗で、流れるようです。
内容も、高校時代の青い春をそのままくりぬいた感じ。
あぁー…そういえば、そんなくだらない事で悩んでたよなぁ…みたいな。
社会人になった今、そんな悩みなんて悩みのうちに入らないような事
なのに、あの時代は息をするのもしんどいみたいな、そんな気持ち。
甘酢っぱい時代の、甘酸っぱい戀を、もの凄く真面目に書いた作品です。
難点をあげるなら、主人公達の心の動きが突然すぎ。
どこでどう心が動いて、なぜ好きになったのか。
突然、あ、俺先生が好きだ、ってなっちゃうのに読者がついてけない。
人を好きになるのに確かに理由はいらないけれど、このふたりの場合は
『一目惚れ』でないのだから、理由付けがないと読む方はモヤっとします。
Posted by ブクログ
好きだから、好きでいる。言葉の重みを感じられました。
生徒と教師イコール禁断の恋っていう、それだけの理由じゃなくて、切ないのが上手いなあ、と思ってしまう。
数ある切ない系でも、一味ちがうものを味わった気分です。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒。今は、来年編入試験を受けるため、じりじりする気持ちを抱えながら勉強漬けの毎日を過ごしている。五月雨の降るある日、志緒は早朝の図書室で、いつも飄々としている担任・桂の涙を見てしまった。あまりにも透明な涙は、志緒の心にさざなみを立て―。静かに降り積もるスノーホワイト・ロマンス。期待の新鋭・一穂ミチのデビュー文庫。
【感想】
初めて読んだ一穂さんの本。瑞々しいです。
Posted by ブクログ
先生×生徒
超ありきたりじゃんとか思いきや…ストーリー設定と攻め受け二人の相性萌えで全然飽きさせない内容!台詞がいちいち萌える。
今後に超期待の大型新人さんです。こんなに緻密に柔らかくBLを書ける作家さんは珍しいので今後もこの雰囲気を大切にしてほしい。
Posted by ブクログ
一穂ミチさんデビュー作。
ストーリーも文章も初々しくて、こちらが林檎になってしまいそう。ぽっ。
一作目のタイトルは、
君かへす 朝の舗石さくさくと
雪よ林檎の香のごとくふれ
北原白秋 の短歌からです。さくさくは、足音と林檎の食感の重複ですね。
不倫相手を見送る雪の朝の心情です。
タイトルだけでなく、ストーリーにも重複するものがあります。
2作目は、雪よ〜のその後になります。
「手のひらに きみの気配が満ちてきて
明るい夜の底をゆくときも」
伊津野重美 さんの短歌からのイメージとのこと。
手のひらにお互いの暖かさが感じあえるような仕上がりです。
15年以上前の作品です。これからも楽しみです。
初の本
って初単行本ってことでしょうか?いきなりのハイグレードさに一穂さんの筆力ってやっぱ凄いすねと感嘆。基本的に人間観察に長けてらっしゃるのと人の機微に敏いですよね、だから一文一文に説得力がある。どこにでもいそうな青い高校生とまたどこにでもいそうな苦い経験持ちの高校教諭、組み合わせも至って平凡(笑)なのになにこのパンチ力。地味で淡々としてそーに見せかけて其の実凄いドラマチックで愛情がひしひしと伝わってきて破壊力がある。ピンクレベルは低いものの初期作なら秀逸な読み応えなんじゃないでしょうか。
Posted by ブクログ
一穂さんの作品の中ではかなり評価が高いこれ。でもごめんなさい、私は萌えられませんでした。年上攻めも先生と生徒も好きシチュなんだけど、どうして二人が恋に落ちたのかするっとスルーされたように感じてしまい、いい話なんだけど…で終わってしまいました。
でもこれ、NLだと恋に落ちても全然おかしくない展開なんだよね。うーん、私の感覚が変なのか。
Posted by ブクログ
デビュー作だそうですが、引き込まれる文章力と、相当な文学への博識に惚れ惚れ。期待して購入です。
ですが、小説としてはすばらしいこの作品、BL的にはどうでしょう?と思います。男女でもよかったよ、先生と生徒。そのほうが話としてまとまっていたかもしれないです。
先生と生徒という禁忌だけならそれでも面白かったと思います。
そして、ここキモなんですが、互いが惹かれあう理由がまるで納得できませんでした。桂って、ノンケなんだよね?過去に女の年上のそれも教師と関係して子供までできてるんだから。
で、そんな桂をどうして好きになった志緒ちゃん??潜在的に性癖があったのかな…なんで?
ゲイじゃない先生とゲイじゃない生徒がわざわざ体までつなげようとするには、もっと説得力がないと。淋しいだけじゃ、そうはならないでしょうから。
それとも文学的にあっさり理解できないつくりになっているんでしょうか。きっと、読解力の無い者にはわからないのか…
でも、二人の会話自体はタメ口でくだけた仕上がりで、今どきなんだけど。違和感ありました。
そういうちぐはぐさや、やたら高尚なところが気になって気になって、萌えなんてかんじるスキがありませんでした。あったかどうかも、うやむやで。
あっさり素直に書き飛ばしてくれたほうが、むしろ清冽なこの小説の世界観に浸れたような気がします。心理描写がもっと欲しかったです。ちょっと期待はずれではあったけれど、ストーリーは面白かったので、次回作に期待です。
Posted by ブクログ
うーん、なんだろう、これ……。とても素敵なお話だと思う、言葉の選び方が巧みで、林檎の香とかのイメージが綺麗……。なんだけどもなんだけども。「完成度の高い小説か?」と聞かれたら文句なしに「イエス」、「萌えるBLか?」と聞かれたら私的には残念ながら「ノー」って感じだった。まあ、こういうのは好きな人は好きなんだろうと思う。
Posted by ブクログ
サクサク読んだけども…内容はいいと思うのに、扱っている禁断の関係が嘘くさく感じて。感情の上げ下げがほとんど来なかった…。表現方法が綺麗に収まり過ぎていて…ドロドロ好きの私には物足りないだけなのか…。かなり残念…勿体無い。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入しました。
志緒ちゃんが男前過ぎる!「俺の男」発言に眩暈が・・・(笑)
先生も志緒ちゃんも存分に幸せになるがよい!
ふと思い出しては読み返してしまう、そういう風に長く愛していきたいお話です。
Posted by ブクログ
[高校教師×高校生]
評価が凄く高い作品らしかったので
読んでみました。
題材は凄くいいというか、
深いもの感じたし、書き手はかなり大人かなと思った。
でも、なんか中途半端というか、
ストーリーは凄くいいのに表現が残念だった。と思う。
もっと分かりやすく、
極端に言うなら、全て攻め目線で書かれた方が良かった。
そうすれば最後のくだりもいらないし、もっと感情移入できたと思います。
でも少しだけ泣けました。
いい話なのは間違いないです。
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☆あらすじ☆
中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒。
今は、来年編入試験を受けるため、じりじりする気持ちを抱えながら勉強漬けの毎日を過ごしている。
五月雨の降るある日、志緒は早朝の図書室で、いつも飄々としている担任・桂の涙を見てしまった。
あまりにも透明な涙は、志緒の心にさざなみを立て―。