【感想・ネタバレ】「機械式時計」という名のラグジュアリー戦略のレビュー

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Posted by ブクログ

スウォッチグループの歴史と共にスイス時計産業の勃興とそのブランド戦略の変遷を解説する。
学問的な見地から詳細に説明されており、出典やデータなどは非常に細かく正確だが、読み物としては少々煩雑に思われる。

1960年代のスイス時計産業の構造的な問題は比較的小規模な事業者が多角的なラインナップを揃えようとして非効率な経営をしていた。そこに日本企業の機械式時計の輸出とクォーツショックにより壊滅的打撃を受けた。復興に向けてニコラス・ハイエックは多数の企業をまとめて再編し効率化を図り、低価格帯ブランドのスウォッチによりシェアを取り戻した。更にブランドのラグジュアリー戦略としてオメガのプロモーションを行い、ブレゲ、ブランパン、グラスヒュッテなどを買収し再興した。スウォッチグループは全ての価格帯の腕時計を販売する唯一無二のグループとなっている。

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2018年11月23日

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