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Posted by ブクログ
高倉健主演映画の原作ということで、読んでいてチラチラと健さんの姿が頭に浮かんだ。十四話からなる居酒屋兆治店主・藤野の物語。読んでいる間の雰囲気は、昭和三十年代くらいかと思っていたら、この作品が刊行されたのは1986年ということで、もう少し新しい年代なのかもしれない。『第十二話・遠花火』 以降が、読んでいて切なかった。
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寡黙で朴訥として居酒屋の店主。
愛想の良い女将さん、
集まってくる顔馴染み。
居酒屋として憧れのスタイルが
ここにある。
口にはしない悲しいことも、
飲み干してしまう大人の知恵と
優しさ。
笑い飛ばして、やり過ごす哀しみ。
優しい灯りの下で
美味しいモツと日本酒を
いただいたような読後感。