【感想・ネタバレ】最後のひと葉―O・ヘンリー傑作選II―のレビュー

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Posted by ブクログ

優しくもほろ苦く、時に苦い気持ちにもなるO・ヘンリーの短編集第二弾。
表題作含め、1冊目よりビターなお話が揃っている印象を受けた。

特に好きなお話
「金銭の神・恋の天使」石鹸会社で巨万の富を築いた男と、その息子が恋する相手とのなれそめのお話。粋なオチが最高!!好きだぁぁぁ!
「心と手」オチが最高。読み返したらニヤニヤしちゃう。
「更生の再生」(旧訳「よみがえった改心」)ジミーも好きだし、ベンー!!ルパン味があって最高。→
今回はハピエンじゃないお話も多くて、物語としては面白いんだけどなかなかビターな感じ。
「ブラックジャックの契約人」や「ある都市のレポート」あたりは、仕方ないんだけど、やるせないなぁ……って思いながら読んでた。
「最後のひと葉」もだよね。誰かが犠牲にならなきゃならない辛さ、みたいな

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

賢者の贈り物をちゃんと読んだこと無かったので、
今更ながらオー・ヘンリー読んでみた。

翻訳書や古い本って、どうも読みにくくて疲れると思ったけど
これは読み易かった。
たまにオチが解らなくてネット検索したりしたけど…。
どれも面白い、人生の教訓みたいな短編で
時代や国が違っても、理解できるし共感できる。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

「最後の一葉」「騎士の道」「金銭の神、恋の天使」「ブラックジャックの契約人」「芝居は人生だ」「心と手」「高らかな響き」「ピミエンタのパンケーキ」「探偵探知機」「ユーモリストの告白」「感謝祭の二人の紳士」「ある都市のレポート」「金のかかる恋人」「更正の再生」を収録。

訳者のあとがきでは、訳者がどうO・ヘンリーを読んだか、また、訳に当たっての苦労などがつづられており、面白い。

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2020年12月17日

Posted by ブクログ

スーとジョンジーが絵のスタジオを持っていた。……八番街の「デルモニコズ」で定食の出る時間に知り合い、芸術、チコリサラダ、ビショップ袖の趣味がピタリと一致していたので、共同のスタジオを構えることになった。


スーが肺炎になり、医者が何でもいいから心残りになってくれるものは?たとえば男とか
の問いに

「男?」スーは口琴をくわえて弾いたような声を出した。「男なんてものはーあ、いえ、
先生、そういうことはありません」
(小川高義 訳)


「恋人ですか?」スーがあいまいな口調で答えた。「恋人なんて、そんなばかばかし……
あ、いえ、いません」
(金原瑞人 訳)


「恋人?」スーの声には軽蔑するような響きがあった。「それほどの価値のある男なんて……、いえ、それはともかく、彼女には恋人なんていません」
(千葉茂樹 訳)                    
                         

スーは、ジョンシーが好きよね。
子供の時には分からなかったけど、確かに、
スーは、ジョンシーが好きよね。





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2022年07月10日

Posted by ブクログ

何十年ぶりかに再読してビックリしたのは「最後のひと葉」の記憶が違っていたこと。しかも肝心な陰の立役者の存在がすっぽり抜けており、恋人同士だけで構成されたお話だと思ってました。実はこんなにも素敵なお話だったとは!就寝前にホロリとしちゃいました。他には「心と手」「更生と再生」が印象的。世の中まだまだ人間捨てたもんじゃないな〜と思わせてくれます。引き続き3冊目を読みます〜。

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2016年04月14日

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