【感想・ネタバレ】ナノレンジャー 2のレビュー

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Posted by ブクログ

惜しくも、この2巻で完結
ただ、強引に終わらせた感じはせず、計画的に幕が引かれているように思える
何だかんだで、渡辺先生は地力の高い四コマ漫画家なんだろう。ちょい選ぶテーマが一般的にウケるものからズレてる感はあるっちゃあるが、面白いのだから問題ない
若干、仮面ライダーフォーゼの主人公・如月弦太朗めいた事を言ってしまうが、青春ってのは形も色も大きさも違う個性をぶつけあって、友情と言う名前の宝物を作っていく期間だ
親に期待を籠められて付けられた名前で決めつけられる、周りからの勝手なイメージに振り回され、自分を変えようって足掻くのも、また青春らしく、青春にしか出来ない事だ
身も蓋も無い言い方をすれば、キラキラネームに限らず、他の事も、社会人になってみると、自分はどうして、あんな事でクヨクヨうじうじ悩んでいたのか、と思うようになる。その時間をもっと有意義に使うべきだったんじゃないか、と後悔すら迫ってくる
けど、そんな無駄を浪費したからこそ、今の自分があるのだ
自分に自信を持ちたい人は、周りからのアドバイスを鵜呑みにして、手当たり次第に動くのではなく、まず、自分の個性から肯定すべきだ。自分を自分で好きになってやらなきゃ、誰かに好かれるのは難しい
青春ってのは、いくらでも無駄な事をしていいのだ。きっと、それは社会人になった時、自分の糧になっている。まぁ、なっていないのなら、それは本当に無駄だったって事。時間はどうしたって巻き戻せないので、そん時は自分の失敗を笑い飛ばして、今だからこそ出来るコトに集中すべきだろう
話の軸を友情に留めたままで、ストーリーの支流の一つをさりげなく、ラブコメに変えていった点も、渡辺先生、さすが、と思える点
ラブコメと言っても、慈島先生の脳内で展開している不動×姫野ではなく、ごくごく普通な、不動×七星である
新キャラ・山田太郎も、このうっとうしさとひねくれっぷりが、逆に好感を持てる。青春には、やっぱ、こういうキャラがいないと面白くない
不動ら生徒らの個性が、それぞれ違う、でも、イイ光り方をしているのは、各々にあった成長の仕方を押し付けるのでなく、さりげなく、自分で気付けるように促す、正しい意味での教育が出来る慈島先生がいたからだろう
もっと、面々の生き方を見たかったってのも本音だが、輝蘭里とサチちゃんの間にあった壁が完全に壊れた、とまでは行かないにしろ、言葉が届くくらいの薄さになったのを見たら、スッキリした
次回作、楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、特にグッと来たからだ。腐った目線で生徒らを愛でていても、やっぱ、先生だなぁ、この人。ヒメ、いや、牙王は相当、男を磨かないと、この人の横にゃ立てないな。でも、輝蘭里と一緒なら、どこまでも行けるコイツなら、やり遂げるか

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2016年08月15日

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