【感想・ネタバレ】古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活のレビュー

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トラヤヌス帝治世下の紀元115年のローマの一日を、考古学の成果や史料を駆使して再現する内容。実際に当時のローマを見て回っているかのような臨場感が凄い。

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2022年05月31日

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イタリアでテレビキャスターや慣習の仕事を多々している科学ジャーナリストが紀元115年、トラヤヌス帝知性化のローマのある一日を通じて、古代ローマの庶民の生活を書いたもの。テレビの仕事をしている人が書いただけ合って、映像的な表現が多く、2000年近く前のローマの光景が目に浮かぶようである。

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2018年10月14日

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ローマ人の物語ですっかりハマった古代ローマ。
権力者ではなく、実際に普通の人々の生活ってどうなっていたのか?ということを知れる本。
ドキュメンタリーのような書き方で本当にここまで古代の生活が分かっているの?と思うほど詳細に描かれている。
約2000年前にこれほどまでに現代に通じるような生活をしていたことに驚きを禁じ得ない。

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2017年07月10日

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ローマ帝国の生活を追体験できて面白い。NHKのタイムスクープハンターのように、時代を超えてやってきたジャーナリストが人々の普段の生活を垣間見る内容だ。発掘調査、文献調査の成果をもとにした作品で、現地観光では見えない当時の人々の生活の様子が生き生きと表現されている。

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2015年02月07日

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まるで自分が古代ローマ人になったような感覚であっという間に読んじゃいました。何回でも読み直したくなあるくらい面白かったです。

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2013年06月21日

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これは面白い!

古代ローマの生活はどのようなものだったか? それをこの本では早朝から夜更けまで、ローマ市内を散策するという体裁で、疑似体験できる構造になっている。作者のアルベルト・アンジェラはテレビの教育番組に関わっていたらしく、だからこそ、このような奇抜でありながら好奇心を満足させてくれる本を書くことができたのだろう。

ローマで行われていたほぼ全てのこと、衣食住、エンターテイメント、政治、経済、建設、セックスに至るあらゆるものが題材として取り上げられている。この本を読めば、古代ローマの人々がどのような世界に生き、サービスを教授し、悩み苦しんでいたのかが良く分かる。参考資料としても一級であれば、純粋に読み物としても面白い。古代ローマについての素朴な疑問、トイレはどんなだったか、1セステルティウスは何ユーロに相当するのか、どのような料理が食べられていたのか……などなど、目配せも利いている。

一方で、時代がトラヤヌス帝のときなので、ローマ帝国の最盛期であることには注意が必要かもしれない。ローマは長い時間をかけて形作られたものであるから、この本で描かれていることが別の時代では通用しない部分もあると思う。でも、この本を読めばローマ帝国という漠然としたイメージがもっと深く理解できるはず。およそ2000年前の優れた人類文明に想いをはせることができるし、当時と今との共通点や違いを探るのも面白い。

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2013年05月10日

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文句なく星5つです!!!

西暦115年のローマの街を24時間、超優秀な歴史ガイドとタイムスリップして探索できる。

こんな贅沢な旅体験が出来ます。

久しぶりに夢中になって読み進めてしましました。

古代ローマ人の風俗、風習などがリアルに分かるのもとても楽しいのですが、なんといっても細緻にわたる建築の描写がGOOD!!

特に第42章のトラヤヌス浴場の描写が最高です。

単純素直に「古代ローマ人ってなんて贅沢なんだ、羨ましい!」と思わず唸ってしまいました。

1900年も前の世界を「今、ここ」の感覚で読めるこの本は、著者の古代ローマ世界への「愛」そのものなんだろうな。

歴史、建築好きのすべての人におすすめしたい本です。

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2013年04月15日

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平易な語り口とあいまって、古代ローマ(紀元115年)がまるで目の前に広がっていくようなヴィヴィッドな描写が素晴らしい。
映画「テルマエ・ロマエ」がもうじき公開されるが、予備知識としてこの本を読んでいると、さらに楽しめるかも。もっとも、4映画がどこまできちんと時代考証をして作られているのか、という問題はあるのだが…(笑)

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2012年04月21日

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著者が古代ローマの一員となり当時のリアルな1日を時間毎に伝えるという事で、臨場感たっぷり。
コロッセウムや浴場の話はもちろん、中心地の高層マンション事情や、衣食住、奴隷、性の事など赤裸々に記されています。興味深いのは、富裕層ばかりでなく一般市民や奴隷の暮らしぶりが知れる事。
現代と同じ、いやそれ以上に進んでいるのでは?という事もあれば、そもそも考え方の根幹が違うため理解しようとしても無駄な事もあると思える内容もあり、読み応えのある一冊でした。

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2024年04月10日

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紀元115年、トラヤヌス帝治世下における古代ローマの1日を再現し、その社会構造や人々の生活について解説。
まさに古代ローマの街中を見て回っている感じで、知的好奇心を満たしてくれる一冊だった。
人々の間の格差や都市の過密など現代社会にも通じる問題があったことや、古代ローマの社会では奴隷の存在が基盤となっていたことなど、勉強になった。なお、古代ローマでは尿で洗濯していたというのが一番驚いた。

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2022年06月29日

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古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活
(和書)2011年04月06日 19:53
アルベルト・アンジェラ 河出書房新社 2010年7月21日


柄谷行人さんの朝日新聞の書評をみて読むことにしました。

どういう社会なのか知ることができて現在の自分自身の存在すら批判ができる。ただそこにアナーキズムというか革命というか絶えずある対抗運動みたいなものは全くかかれていない。原始キリスト教のようなものとか様々あるとおもうけど、そういうものは処刑されるとか奴隷にされるとか兎に角ひどい目に遭う。そういう趣旨の本じゃないからいいけど、逆にそういう部分の姿勢が読者自身に喚起される様な気もする。

読み応えのある本でした。損はないと思う。

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2020年09月27日

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2000年前のある日ローマを訪れた観光客として、当時の人々がどのように暮らしていたのかを街歩きしながら知っていく。世界史の知識が碌に無い私でも、面白くてページをすいすい捲れた。

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2020年04月06日

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タイトル見た後に目次を見て、これは面白そうと感じる1冊。実際に面白い。古代ローマは近代的だなー、と感じる部分が多い。

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2020年01月05日

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・食事のさい、料理のくずは皿のなかではんく床にすてる
・平均的な家庭で大体10人くらいの奴隷がいた
・家の内装 壁や床の装飾は豪華。反対に家具や調度品は隠していた
・夫婦は別々に寝ることが優雅とされる
・毎朝 神棚にお供えものをしてお香をたいて神に祈る
・ファッション
トゥニカ:実用的。大きいTシャツみたいなもの
トゥーガ:正装。スーツみたいな。裕福な人は外出するときはこれ。ローマ市民のみ許可。
・靴下はない。外用の靴は帰宅すると脱ぐことが作法。うち履きのサンダルに履き替える。
・公衆浴場にいくのは昼過ぎくらい。
・朝食を一番食べる。昼は質素。
・食後は歯磨き。歯磨き粉は重曹か尿
・現代の国会議事堂。モンテチトーリオ宮殿のオベリスク 日時計。もしくは水時計。
・洗濯屋(ふっ炉にか)
尿で洗う
・インスラ:集合住宅
6~7階建て。法律で上限が決まっている(16~21メートル)
土地がないので違法建築だらけ
上階にいくほど家賃が安く貧乏人が暮らす。上階は水がでないので不衛生。料理に使った水を再利用するためトイレと台所が隣にあった

上階:貧乏人。1階に間仕切りで複数の家族が暮らしている。プライバシーはない。
中階:公務員とか
1~2階:裕福な人
・食事は日常生活ではテーブルに座って食べる。がだいに寝そべって食べるのは宴のときだけ。
・水の運び屋:奴隷の中でも最下層の仕事
・ローマは巨大なキャンプ場。ローマ全体で1軒の家
・平均労働時間は6時間くらい
・神殿でお香をたく理由
神殿を消毒する。神殿におまいりに来る人の大半が大病を抱えている。
・ローマ人の大半は小学校(青空教室)で読み書き計算を学ぶだけで働き始める
12歳以上は私立学校に通う。文系がメイン。理系は重視されない
・教師の給料は安い。副業で代筆屋。今でもインドなどで路上で代筆屋をしている人は多い。
・古代ローマは必ず右手で文字を書かないといけない
・文章は1人でも必ず声に出して読む。黙読は修道院で他の修道士の祈りの邪魔をしないために生まれた。
・街中に文字があふれていたため、識字率は高い。
・指の形で数字を表現できる。片手で百まで、両手で1万まで表現できる。

・動物を売買するさいには、公衆の面前で行う。
・平均寿命
男;41
女:29 出産は命がけ
・ローマ人は墓碑に生きた年数を刻んだ
・奴隷商人はうそばかり。
・逃亡奴隷には額に焼印”F”
・奴隷は首に首輪
・奴隷の解放制度はローマ社会の活力になっていた。社会が絶え間なく改善されていくから
・奴隷には現代のペット的な権利しかない。
・奴隷=家電製品 だから結構数が多い。古代でありながら、高度な社会が成立する理由
・ローマの巫女


・キケロ
論戦の戦術
同情をそそる、楽しませる、説き伏せる
・法廷ではさくらが使われることもめずらしくなかった。
・ローマで子供がうまれると父親が運命を決める。
抱き上げれば、一家に迎える。捨てることも自由
赤ちゃんポストあり。
父親であることを示す証としては、メダルを割ったものが一般てき
・コロッセオでは何十万人~何百万人の人間が死んだ
・剣闘士
養成所が全国にある。教官の存在。鬼軍曹
訓練は非常に厳しい
奴隷が多いが、志願するものも
生き残るものもいた。引退する剣闘士には悪夢が終わったことを示す質素な木の剣が贈られた
試合中に降参すると主催者に慈悲をこう。生死は主催者が決める
実際はあまり死ななかった。育てるのが大変だから。死なせたら主催者が賠償金を払う。
・トマト、チーズはない。ピザ、パスタはない。
・娼婦は髪を青かオレンジに染める。薄着。
裕福な女性は厚着。

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2019年01月19日

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タイム・スリップしたのは西暦115年。場所はトラヤヌス帝の治世の古代
ローマ帝国である。周辺の蛮族との闘いに次々と勝利し、繁栄真っ只中
のローマ帝国で、庶民はどんな生活を送っていたのかを記したのが本書。

言ってみれば架空の紀行文なのだが、発掘された遺跡や古文書、美術
品から綿密に当時の衣食住を描いている。

日の出前から日没後、ローマの街が眠りにつくまで。ローマのあちこち
を覗きながら話が進む。

面白いです。男性、女性、それぞれの身支度の様子。人で溢れかえる
ローマの街角の描写。奴隷を現代の電化製品に置き換えてみたら…
なんて、妙に納得。

富裕階級と貧困階級の住宅事情の相違なんて、ほとんど現代と同じ。
更新時に家賃が払えないと追い出されちゃうのだもの。

そして、最大の娯楽であるコロッセウムでの催しの数々。公開処刑
から剣闘士の闘いまで、1日中、びっしりとスケジュールが埋まって
たのね。

古代ローマの富裕層の男性が着用していたトーガの着方が載っている。
これはやってみない手はないでしょう。と、言う訳でやってみました。

本当は6mの布でやるのだけれど、そんな長い布はないのでカーテン
で代用。でも、我が家には奴隷はいない。生憎と旦那も留守。ひとりで
ああだこうだとやってみたが、実際のところ、上手には着られません
でした。

それでも「むふふ。ティベリウス帝もこうやって着てたのか」とひとりで
ニヤニヤしながら家の中を歩き回る。裾を踏んで、何度も転びそうに
なったけど。

おまけに、ローマ人の晩餐を真似てみる。左腕を支えにしてソファに
寝そべって、夕飯を食べる。ああ、なんてお行儀の悪い。いやいや、
今日の私はローマ人。これでいいのだ。

でも、ソファに食べこぼしをしそうで緊張した。しかも、ローマ人のよう
に床に食べ残しを捨てられないし。

こっそりローマ人になれる1冊だった。

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2017年08月19日

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長年の研究と生き生きした想像力で紡ぐ、2000年前のローマのある一日。へたな小説よりオモシロイ! この文明レベルって現代と遜色ないかも。すごいぜ、ローマ人。

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2015年08月08日

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ローマ帝国がその繁栄の絶頂期にあったトラヤヌス帝治世下の首都ローマの人々の一日の生活を24時間著者がレポートするといった非常に興味深い趣向の本。

当時のローマ人の生活が衣食住から始まり、裁判、教育、娯楽、果ては公衆トイレや性生活に至るまで事細かく描写されている。
それらの描写は、最新の考古学的研究の成果に基づく知識に裏打ちされており、古代ローマを題材とした小説を読むのでは得られない種類のリアリティーを感じさせる。


史料でしか知ることのできない古代ローマ人たちに血肉を与え、当時の生活の匂いまで感じられそうな程に彼らの生活を活写して見せる著者の学識とイマジネーションには驚くばかりである。

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2015年01月22日

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現代人が古代ローマ人の生活を24時間にわたり面白く、分かり易く解説するユニークな一冊。
古代ローマでの都市生活が生き生きと描写されていて、楽しく読めるコトは間違いありません。

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2013年05月08日

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ネタバレ

タイトルのとおり、古代ローマ人の一日を通して当時の生活、文化、風俗を紹介する。食事、娯楽、風呂やトイレなど、現代の生活にあるものの原型はほぼすべてあったように思える。奴隷による決闘や公開処刑が娯楽になっていたりするのが残酷で野蛮に見えるけれども、現代の戦争やテロや大量殺人などを見るとむしろ残忍さは増しているとも言える。大きな違いは機械がしている仕事を奴隷が担っていたことだろう。一見うまく回っていたような奴隷制だが、やがて文明の崩壊を招いてしまったことはもう少し研究し、他山の石にしなくてはならない。

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2013年01月05日

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トラヤヌス帝時代のローマの日常生活をまる一日ガイドツアーしてくれます。まるで映画のようにリアルにあちこちを案内してくれるので、スペックのように理解してきた古代ローマがより身近になりました。誰か、平安京や鎌倉をこんな風に案内してくれませんか?

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2012年12月14日

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テルマエロマエから古代ローマ人の生活に興味を持ち購読。これまで見てきた歴史物は確かに硬く教科書の様なものであったので、しばしば眠くなったりしたものだったけれど、本書は平易な文章と一観光者とガイドからの視点を持っていたので、ローマの世界に冒頭から引込まれた。こういう過去のものを身近に感じられる書物が他にもあれば、海外の観光ももっとミクロな見方ができ、遺跡についた傷ひとつに古代生活に思いを馳せることが可能になり何倍も楽しめるはずだ。

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2012年11月17日

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古代ローマの全盛期(トラヤヌス帝治下、紀元115年)のある一日に焦点を当て、当時のローマ人がどのような一日を送っていたかを追うドキュメンタリー調の歴史読み物。

一日の時系列を追って、起床から就寝(または深夜の活動)までを、視点や立場を巧みに変えながら、淡々と追っていく。

ローマの歴史を扱う本は多いが、多くは歴史的な偉人や大事件に焦点を当てたもの。
それに対し、ローマの一般的な人々はいったいどのような生活を送っていたのかを、細かく細か~く丁寧に再現するのが新鮮。
名もなき人々のなんでもない一日を追うことで、当時のローマの雰囲気や文化がとても分かりやすい。

若干叙述が淡々としすぎていて退屈な側面もあるが、古代ローマに興味のある人なら読んで間違いなく損はない。
きっとローマを旅したことがある人なら、具体的情景が目に浮かんでもっと楽しめるんだろうなあ。

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2014年02月20日

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 ローマ帝国、トラヤヌス帝治世下。反映の絶頂期を迎えた首都ローマの人々の一日の生活を著者が24時間密着レポート!という趣向で綴られた本書。企画の勝利、というのは簡単だが、最新の考古学的研究の成果を基にした実に綿密な考証で、今の我々が得られる最大級の古代ローマのリアルをここに出現させている。 
 衣食住はもちろんのこと、裁判、教育、娯楽、果ては公衆トイレや性生活まで、時に現代社会と照らしあわせて語られる古代ローマ人の姿は、人々の匂い、体温まで感じられそうなまでのリアリティーをもって迫ってくる。

 中でもP.207から始まる奴隷についての著述には考えさせられた。古代ローマと現代を照らしあわせて考えると、今の我々の生活も、数々の家電製品や交通機関といった奴隷によって支えられているのだ。古代ローマと同じように。その奴隷が人かモノかの違いはあるが。

 

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2012年07月14日

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ネタバレ

暇が出来た時にぼちぼち読んでいきました。古代ローマ人の生活がリアルに浮かんで来ます。映画も公開中だし今が旬ですね。

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2012年06月01日

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古代ローマにタイムスリップした感覚で当時の生活を窺い知ることができる一冊だった

1900年近く前から現代にも通じる生活の知恵や技術が垣間見られたことにとても驚いた

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2024年02月24日

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紀元115年、トラヤヌス帝治下のとある火曜日、150万都市ローマの暮らしを日の出前から午前0時過ぎまで、時間と場所を細かく見ていく。特権階級の戸建て、集合住宅の借家事情、家電代わりの奴隷たち。商店や街並み、道路の喧騒、路上の学校。コロッセウムでの公開処刑、剣闘士。浴場、饗宴。

遺跡としてではなく、リアルタイムな暮らしがあり、そしてその暮らしそのものが興味深かったです。

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2017年11月25日

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古代ローマ人っていったいどんな生活をしていた?という単純な謎に答えてくれる本。早暁から始まって、一日の流をおいながらローマの市内を探索していく感じ。楽しみながらあれこれ拾い読みできます。コラムが◎。

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2012年06月09日

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