感情タグBEST3
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どんなに頑張っても過去を変えることはできないし、自分以外の人を変えることもできない。それならば、自分を見つめ未来を見つめて生きていく方がいい。まっすぐで誠実に毎日を過ごす魅力的な登場人物たちに、とても刺激をもらうことができた。
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シングルマザーと息子、トライアウトの取材中に出会った落ち目のプロ野球選手。
頑張るとは何か。人の目を気にせず、とは口で言うのは簡単だが実践するのは難しい。
それを爽やかに乗り越えていく物語。
藤岡陽子さんの本はどれも面白い。
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すごい、すごい、何度も言ってしまいたいほど感動しました。
野球好きな私としても、トライアウトがいかにたいへんな事だと、ますます確信しました。
こんなにたくさんの大好きセリフが出てくる小説は初めてです。
ぜひ一読の価値ありです!
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思い通りにならない人生も、
どうしようもない躓きも、
失敗も、後悔も…。
深い愛情と、
確かな言葉があれば、
のりきれるのではないだろうか。
そんな勇気と、喜びを
与えてくれる小説。
大切にしたい言葉に
たくさん会えた。
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人が頑張れる理由は、ゴールという終わりがあるから。この言葉が響きました。
ゴールを目指して頑張りたい、ゴールを気持ちよく終われるように生きていきたいと、思ました。
人の死というゴールまで、いくつも小さな目標とゴールを作ってたくさん自分の納得のいくゴールを作り続けたいな、
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終わりがあるから全力で生きられる。でも、終わりを決めるのは自分自身。生きることはなんで厳しい戦いなのかと。
可能性を信じてあげること、そのための努力をできること。叶うならば、自分の大切な人達にその努力を認めてもらうこと。
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「読んで良かった。」と、まずは一言。
プロのスポーツが関係する物語で、その中でもプロ野球となると実在する球団名が使えないからか、架空の球団名で俄然非現実的になってしまうのが難点。
しかしながらそれに関しては読み手を物語の世界に引き込む著者の手腕はかなりのものです。主人公をとりまく登場人物も丁寧に描かれていて、とりわけ主人公の息子の孝太くんのエピソードがとても素晴らしいし、そこまで持っていく伏線が見事でかなり感情移入してしまいました。
シングルマザーの行末は?物語の落とし所は??と、考えながら読みましたが、最初から想定されてた結末ではない気がします。描きながら物語の時間軸の中で結末が決まった感があり、それはそれは違和感なく藤岡マジックで納得の結末でした。
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女手ひとつで育てようと決めたからこそ、負けられない毎日。
ずっと走り続けてたんだろうな。
違う意味合いで、ずっと走り続けるもう1人の人と知り合い、彼女は変わっていく。
家族の形が変わる波の中で、戸惑いながらも、拠り所になる人と出会えてよかった。
これからの3人に、大きな応援のかけ声をしてあけたくなるラスト。
しかし、孝太くん、めちゃくちゃ良い子に育っている。
祖父母の人柄と、育て方がとても良かったんだろうな。。
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息子が球拾いであることを母親には黙っている健気さと、置かれた立場で一生懸命その仕事に向き合う姿、それを知らなかった母親の心情を知る場面が一番グッと来た。
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がんばるなぁ、お母さん。力が入り過ぎのような気もするけど、負けたくないという気持ちなんだろうな。素を出せる人と出会え力が抜け、いい方向に進めそう。
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シングルマザーの新聞記者・久平可南子は心に決めていた。息子のために仕事は辞めない。父親の名は誰にも明かさない。取材の折、彼女を見つめる戦力外通告を受けたプロ野球選手・深澤翔介。ふと気にかかり、インタビューを試みると、彼には可南子の秘密を知る素振りがあって…。仕事、育児、生きがい。今、前を向くことのリアルを、ひたむきな再起の物語に込める。
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『頑張る』ということは時に自分を追い込んでしまうことでもあるけれど、
『自分は頑張っている』という気持ちが自分を強く生きさせてくれる。だから自分のために頑張れ。
という主人公の言葉は、ほんとにそうだよなと思った。
その場所で頑張り続けることと、こだわりを捨てて新しい場所に行くこと、どちらも大切で、その判断が人生そのものなんだよなぁと改めて思えた本だった。
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藤岡陽子さんの本にはまっている。今年は既刊分すべて読破するぞと静かに燃えている。
心に疼く傷が癒えずに息子の父親を誰にも明かすことが出来ないままでいるシングルマザーの新聞記者と、戦力外通告を受けたプロ野球選手がトライアウトの場で出会う。
故郷で祖父母と暮らす8歳の息子。
娘の生き方に同感出来ない父親。
姉の唯一の理解者でありながらも優等生の姉とは対照的で自由に生きる妹。
聴覚障害がありながらもひたむきに仕事を頑張るアルバイトの竹内君。
精神の発達が遅れていても清らかな心で周囲を癒す妹の婚約者。
不器用で時に世の中のはみ出し者となりえる境遇でも、ひたすらに信じるものを疑わない姿は美しくて尊い。
複雑な事情のもとに生まれながらも、温かい愛情を受けて素直に成長し
野球をひたすらに愛する息子の存在がこの家族に光を与えていることがひしひしと感じられる。
母親の貢献度が低いせいでチームの監督から疎んじられて球拾い要員であることも周囲に明かさずただ盲目的に頑張る姿。
同級生に親の八百長疑惑をからかわれて事故の加害者とされても、頑なに親を守ろうとする姿。「子供をばかにしちゃいけない。子供なりに正義を持ち、正義をふまえた人の見方をするのだ。謝罪しないなら、あなたは明日から卑怯者になる。」
ここ、涙、涙。つい世間体を優先して、子供の気持ちをおざなりししてしまいがちな自分、孫を守る頑固爺さんの姿勢にうん、うん、と頭が下がりまくり。
藤岡さんの言葉は温かくて優しいのに背中を正させるものがあるなあ。。。
担任の先生の教育者としての心根も胸に沁みた。
「月曜日の朝、ぼくはいつも感じるんです。子供たちは十分にタイヤの空気を入れてもらったかなと。幸せな土曜日曜を過ごした子供たちは、体中に元気をみなぎらせて、それこそ自転車のタイヤが空気に満ちて張り切っているようにして登校してくるんです。」
嫌な奴も出てくるけど、真人間が辛いときにぐっと踏ん張って、前を向いて道を切り開く逞しさ、に素直に学びを得る。
「辛いときはその場でぐっと頑張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。
チャンスが来ない人は辛いときに逃げる人なんだ。」
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医療関係者が登場しない藤岡さんの本。プロ野球選手にそこまでしてもらえて、美人は得ですね。小学校2年生ながら年齢不詳に大人びている考太くんには頑張ってもらいたいけど、その年齢で将来性がそこまで分かるのかな?なかなかツッコミどころ満載の本でしたが、やっぱり読んで良かった本でした。
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「自分の頑張りに星をくれる人がいる。それだけで人は生きられるのかもしれない。」の『満天のゴール』でファンになりました。
『トライアウト』は二冊目です。どちらも感動をくれました。
新聞記者の平久可南子、息子の考太を取り巻くほとんどの人(一部ずるい人はいますが)が善良で温かい。特に担任の先生の台詞は、ちょっと素敵でした。
シングルマザーとして不器用なほど懸命に生きてきた可南子は、妹・柚奈に「人生を楽しまないと」と励まされ、また、崖っぷちのプロ野球選手・深澤翔介との出逢いにより、人生を大きく動かされてく、魅力的なストーリーです。そして、読後は
希望が湧き、爽やかです。
「ひとは気持ちのある限り、どこまでも強く挑めるのだという想いが伝わってきたからだ。そうした想いは周囲の人間をもまた強くする。」
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思いがけないことが我が身に降りかかったら、どうする?
主人公可南子は新聞社の記者。野球選手と不倫をして、別れた後に妊娠が分かる。しかも、不倫相手ではない人が不倫相手だと思われ、その人が野球の八百長で世間を騒がせてしまう。
そんな状況になっても、彼女は子どもの父親が誰かを誰にも言わない。仕事も辞めない。でも、シングルマザーで勤務時間の不規則な状況で子どもを育てることはできない。だから、息子を仙台で新聞店を営む両親に預ける。
可南子は自分を守るために肩肘を張って、依怙地になって、子どもを犠牲にしているように見えた。どうしてそこまで頑ななのか。そんな可南子が初めは好きになれなかった。何を甘えているのかと。子どもを放っておいていいのかと。
そんな可南子が、戦力外通告を受けても、現役でプレーすることに挑戦し続けている深澤と出会い、また、息子のこと、父親の急逝で、可南子は変わっていく。
読み終わって、思い返していて、深澤と出逢えたこと、彼女自身が逃げなかったことが、可南子が変われたポイントでもあるのかなと思った。回り道をしすぎたかもしれないけれど。
息子の孝太は小学二年生ながらとてもできた息子。その孝太がこんなことを言っている。
野球の実力はあるけれど、監督に好かれていないから、試合にあまり出してもらえない。でも、みんなが自分のことを認めてくれているから、そんなの我慢できると言った後に、
「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスがこない人は辛い時に逃げている人なんだ。」
この「辛い時にぐっと踏ん張って逃げなかった」から、そして、本当に大切にしなければいけないのが何かがわかった。だから、可南子は変われた。
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佳作を連発しているアベレージヒッター。どれもこれも外れが無くもれなく面白いです。
そしてアベレージヒッターつながりで野球を題材にした小説です。
シングルマザー、親子の確執、愛情。あきらめない、あきらめられない心。誰にでもある過去の傷、自分だけではないという気づき。いつまでも小さい子供ではない、成長していつか自分を追い抜いて行くという寂しさと喜び。
色々な要素が内包されていてとても奥深い本だと思いました。
主人公の父がとても頑固なおやじなのですが、孫との信頼関係が見ていてとてもうらやましかった。自分はほぼ祖父の記憶ありませんが、かなりのダメ男だったようなので頼りになる男が周囲に皆無だったので、こういう関係はとても萌えます。
そして野球少年と落ち目の野球選手との邂逅。自分も少年の目線になれるし、この歳になると野球選手の目線も想像が出来てしみじみいいなあ・・・。
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今年も11月13日に合同トライアウト開催、その前に元報知新聞記者藤岡陽子さんの小説を読んでみました。野球人生のやりきった感はとても厳しいようです。
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最初の数頁で読むこと決めたのに、なかなか読み進めず、途中でやめようかと思ったのですが、中盤からは一気に読みました。
考太の「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスが来ない人は辛い溶きに逃げる人なんだ」との言葉に涙が止まらなかった。
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戦力外を通告されたプロ野球選手が、来季以降の現役続行を賭けて、12球団合同でおこなわれる入団テストに臨む「トライアウト」。毎年トライアウトに参加した選手のその後に密着したテレビ番組も制作されています。そんなタイトルが付いているので、主役はプロ野球選手だと思って読み始めたら、選手に取材することになった新聞記者が主人公でした。人生のトライアウトです。
可南子は東京の大手新聞社の勤務するシングルマザー。8年前、不倫相手と別れた直後に妊娠が判明。相手の名前は誰にも打ち明けることなく出産し、宮城に住む両親と妹の協力を得て、息子の孝太を育てている。孝太の妊娠がわかったころ、八百長疑惑で捕まった野球選手と一緒にいるところを写真週刊誌に激写されたため、世間からは孝太の父親がその選手だと思われているが、実はちがう。孝太を育てるためになんとか耐えたが、冷たい目にさらされてきた。言い訳はせずにただ黙々と仕事をこなすことしか、自分にはできない。ある日突然、校閲部から運動部への異動を言い渡される。トライアウトの取材を命じられて行ってみると、そこにどうも気になる選手がいる。それは深澤翔介という、高校時代に甲子園を湧かせたこともある選手で……。
嫌なことを思い出してしまうから、できるだけ野球を避けてきたのに、トライアウトの取材はさせられるわ、知らぬ間に息子は野球を始めているわ。何がいいって、主人公の可南子以外はとにかく前向き。祖父母宅に預けられている孝太は「思い込みと努力が大事」だと自分に言い聞かせ、現役続行の夢が絶たれたかに見える翔介も、投げやりに見えて超ポジティブ。可南子の妹・柚奈といい、可南子のまわりはみんな自分に正直、そして人のことも思いやれる人物ばかり。少々できすぎな気はしますが、親の立場でも子どもの立場でも心に刻んでおきたい言葉がたくさん含まれています。野球ファンでなくてもどうぞ。
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途中まで、中弛みしてどうなることかと思いましたが、最後は綺麗にまとまりました。
注意して読めばいろんな矛盾や無理があるストーリですが、それを気にさせない爽やかさがあります。もっとも爽やかすぎますかね、その分、軽くなってしまった様に思えます。
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シングルマザーの新聞記者・可南子が職場を異動して、久しぶりの現場で出会ったかつての甲子園優勝投手・深澤翔介。彼は戦力外通告を受けトライアウトに挑戦していた。宿命のような二人の出会いがお互いの再起の道標となる。
『頑張る』とは『我を張る』ということ。大なり小なり自己満足の部分がある。可南子の頑張りは虚勢が見えて胸が痛かった。ただ、そのひたむきさは息子の孝太の心の美しさに繋がっているのが嬉しい。次の一歩に向かう勇気を与えてくれる清々しい物語。
Posted by ブクログ
シングルマザーの新聞記者、久平可南子。
子供は男の子が1人…この息子の父親をこれまで明かさずにきた。
息子の為どんなに辛くても仕事はやめない!
周りに自分の本音は明かさず生きてきた可南子の前に、戦力外通告を受けたプロ野球選手、深澤翔介が現れる。
彼との交流が少しずつ可南子の心を溶かし新しい道に導かれ始める。
前に読んだ2作もそうだったけど、ところどころに心を突く言葉が散りばめられている。
深澤の言葉がチクチクくる!笑
頂点もどん底も知る人間の強みなのか深澤の人生の厚みがそのまま深澤という人間の厚みとなる。
その厚みこそが彼の強さだなぁと思わされる。
強い気持ちがあれば…覚悟があれば周りの人間にどう思われようと自分の人生を自分の足で生きていける!
現実はそーうまくはいかない局面がたくさんあるけれど…なんか深澤からそんなメッセージを受け取った気がしてる。
Posted by ブクログ
3.25
戦力外でトライアウトといったら東山さんがナレーターやってる番組ですよね
野球を続けていきたい人のキャラクターが好きでした
主人公の野球との繋げ方が良かった
全体的な関係性、息子の使い方が先を読みたいという気持ちにさせた心暖まる作品
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八歳の息子を新聞販売店を営む実家に預けているシングルマザー可南子の、新聞記者として野球選手を取材する仕事模様、育児や両親、妹との家族模様。考太に謝れと迫る馬鹿親への納め方が凛としている。憚らず孫の味方である祖父も染みる。野球の才能を継ぎ、実は性格の悪い父親でも格好良いと思わせて貰える考太、良いなあ。
Posted by ブクログ
前半~中盤はとても引き込まれる。
主人公の人間っぽさにイライラさせられながらも
その人間っぽさに惹かれて
そこまでは一気に読み進められた。
それでも途中途中で飽きがくるけども。
その反動で後半の辻褄合わせに萎えた。
いまいちスッキリしない感じで終わる。
Posted by ブクログ
とても読みやすかった。
シングルマザーの主人公が、過去と葛藤しながらもたくましく生活している話。
編集者である主人公は、野球のトライアウトの取材中に一人の野球選手と出会う。
そこから話が広がっていく。
読み終わった後に爽快な気持ちになれる本。