感情タグBEST3
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央介が頼もしくてかっこいい。
イオは央介にあえて、本当によかったなぁって思う。
カナデさますら、心を開いてくれていないっていうのを、
彼女は知ってて、央介の前で泣いたんだなぁと思うと、切なくて。
小出の十二年間も、つらかっただろうなぁ。
ナギのお産の状況も、きっと央介が見たものと大差ないんだろうなっておもうと。
そういうのがぎゅぎゅっとつまった、一冊。
好き。
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ある東北の村から不良息子である央介を救うために、日本橋の酒問屋に招かれた女の子イオと央介の物語。
連作短編。ひとつひとつの話も読み応えがあるし、
1冊の本としても読み応えがあり、余韻も深い。
イオの幸せを願わずにはいられない。
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イオも央介も愛おしくて設定もファンタジー要素があって面白い!睦月の里は残酷だけど、女性の若さを失う恐怖や儚さが詰まっていて素敵だった‥
この作者の方の作品は時代小説だけど読みやすくてとてもいい!
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日本橋の国見屋の跡取り息子の央介は悪い遊びを覚えて仲間と三人で悪さをして両親を困らせていた。そんな時に陸奥の山里から小さな女の子がやってきた。父親の実家の里から呼び寄せたという。しかしそのイオという女の子は「鏡」の力を持った睦月童だった。イオと央介の二人は、イオの力を使って江戸の町の事件を解決していく。そしてイオの里の秘密にも。
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人の心の中の温かい部分。そこに触れたくなるといつも西條さんの作品を手に取る。
温かいばかりでない人の世の中でも、それぞれの温かさを信じて、人に自分を委ねてみる後押しをもらえる気がする。
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2012〜13年に「WEB文蔵」に連載された7話の単行本化
日本橋の酒問屋国見屋が陸奥国の睦月の里から迎えたイオという十歳の少女は、「鏡」の異能を持つ睦月童(睦月神の子供)で悪事を働いた者が見ると恐怖に怯える。
その異能によって国見屋の放蕩息子央介は改心し、イオといくつかの事件に遭遇して解決するが、睦月童が大人になって里を出た者が世の中にいることを知る。
知り合った旗本が睦月童だった女と関わっていて睦月の里を滅ぼそうとしていることを知り、央介とイオは睦月の里へ向かう。
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睦月童は、人の心をうつす鏡である。
悪事を働いたものには、その罪がそのまま跳ね返って見えるという、恐ろしい子供の神さまのおはなし。
連作っぽくいくのかと思ったら、ラスト2編で激動。
おもしろかった。
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不思議な力を持つ童女のイオ。
罪を抱える者が彼女の目を見れば、罪悪感に怯えることになる。
後半はイオの出生の秘密など、色々なことが明らかとなり物語は大きく変化していく。
つぎは何があるのだろう。
読んでいて楽しかった。
西條奈加さんの書く奇譚が大好き。
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悪事を働いた者には、恐ろしい金色に光った目に見えるという不思議な力を持つ神様の子イオ
商人の倅でフラフラ遊んでいた央介
二人のやりとりが面白いのだが、後半こんな展開になるとは思わなかった
こういうホラーは苦手だか、これは面白かった!
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江戸の大店のドラ息子、央介のもとにやってきた幼い少女イオ。
彼女の瞳は悪事を働いたものには金色に光って見え、見るものを怯えさせる。
改心した央介とイオは、1年の間に次第に仲良くなり、やがてイオの里についての謎に近づいていく。
睦月神とは・・・・女性の永遠の願い、美と若さを与えてくれる代わりに女性が差し出すものは・・・
最後に残った睦月童は、神の支配から逃れることができるのか。
ちょっと不思議で、あったかい、おもしろい作品でした。
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デビュー作が、現代の若者がタイムスリップして江戸時代へ(「金春屋ゴメス」)だった西條さん、その方面のファンタジー時代劇です。最近の時代劇はすばらしいですが、やはりわくわくしながら一気読みできる、奇想天外な物語もなくしてほしくない。多彩な作風で、新作が出るたびに楽しみな作家さんです。
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不思議な力を持ったイオを央介が普通の子供のように扱うのがとても微笑ましかった。最後にちょっとSFチックになってしまったのが残念だったが、前半部分の時代小説はとても面白かった。イオが睦月神に関係を断って、目が覚めることを祈る。
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時代物でありつつファンタジー。恥じるところのない人生って、強い自分を持っているか、人の心を無くしているか、極端なものなんだなと、普通の人間である自分を顧みる。そういう物語か見えて、後半は、女性であるということの哀しさを感じた。
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不思議な力を持つ童女と彼女のおかげで改心できた若旦那が、江戸の町で事件を解決していく人情話…かと思いきや!伝奇ものでしたよ^^; でもさすがは西條さん、優しくて哀しいお話でした。あの終わり方からしていずれ睦月神は復活するのかしら?たぶんするんだろうな…でもその先が読みたいとは珍しく思わなかったな~。
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上手く出来てた…!
以下微妙にネタバレ
不思議で有り難い話(授かった神様の力で人を救える)が
いつのまにか神様の力は人を傷つけるかもしれないものになり(p130どうして睦月神さまは〜)
それは「あったかい心(p132)」と言われてみたりして
このあたりまでは
「神様の力を持った女の子と色々な人達との話」というわくわくするような、時に切なくなるようなお話だったのに
後半に進むにつれて…
だんだんと…
そして神様は…
完全なるバットエンドじゃなかったのが救いですが
この設定で謎を残したまま色々な人の罪を映して生き方を変えて行くお話が続いて終わるのでも充分ありで面白かったろうな、とも思いました。
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「人の罪を映す」不思議な目を持つ少女「イオ」
後ろめたい気持ちのあるものは、イオの目が金色に光って見える。
酒問屋の跡取り息子の央介(おうすけ)は、イオのお蔭で会心し、イオを妹のように可愛がるようになる(ほのぼの)
しかしイオの生まれた里には、村人が近づいてはならない秘密があった。。。
ファンタジーの設定が強引で、納得のいかない展開ではありますが、希望を持たせてくれる終わり方でした。
主人公の央介が、商人の跡取り息子とは思えない、伝法な口調で話す場面が何度もあって、どうもしっくりこなかった。
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人の悪事を見抜く瞳を持つ童…に助けられた央介。最初彼がどうなってくのか心配だったが、イオのおかげでまともに。鯨の親分との場面はほのぼのしてよかった。話しは途中から時代物からファンタジーも入ってきて?どうなることかと思ったが…イオは人として人生を全うして欲しいな…
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座敷童やかぐや姫伝説などを盛り込んだ時代ファンタジー。
人間の罪悪感を映し出す目を持つ、イオという睦月童の女の子。前半は、大店の若旦那である央介とともに、江戸の街中で起こる事件の解決に乗り出す話で進められるが、後半は一転、その睦月童の力の根源である睦月神と対決する話へと移っていく。
前半の、睦月童の不思議な力を使った事件解決の話をもう2、3話読みたかったかも。後半の対決編もかぐや姫とか八百比丘尼伝説が盛り込まれて面白かったのではあるが、前半から後半への転換が性急すぎるのが残念だった。
結末は、果たして明るい未来、過酷な未来のどちらを予感させるものか、考えさせられるものであった。神様と言えど、人間に対して万能とは限らず、試練を与えるものなのかな。後味の良くない終わり方ではあったけれど、決して不快ではなかったのが良かった。
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おめえの鏡は罪じゃあなく、人に残った人らしいところを映すんだ。人にとっていちばん大事な、あったかい心だ。
ある東北の村から日本橋の酒問屋に招かれた一人の少女・イオ。彼女は「人の罪を映す」という不思議な目を持っていた。荒れた生活を送っていた酒問屋の跡取り息子・央介は、彼女の目をみたことで激しい良心の呵責に襲われ、かつて自分が犯した罪を贖おうとする。やがて更生した央介とイオは、彼女の目を使って、江戸で起こる数々の事件を解決していくことに。しかし、イオの出生の秘密を知る侍が現れたことで、二人の運命は大きく動き始める……。
人にとって「罪」とは何か。そして「許し」とは何か。イオの不思議な能力の源泉に隠された秘密とは何か。そしてイオの過酷な運命を、央介は救うことができるのか。
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不思議な力をもつ睦月童のイオと酒問屋の跡取り・央助との交流を描いた江戸時代を舞台とするファンタジー小説。
4話まではイオの力を使って人々を改心したり、事件を解決するなど畠中恵の『しゃばけ』シリーズのような日常ミステリを扱った作品のように感じるが、5話以降はイオと睦月童の謎に迫っていくことがメインになり4話までとは内容が異なってくる。そのためミステリ的内容を求めると肩透かしをくらうかもしれません(とはいってもそこまでミステリしているわけではないが)。
西條作品を薦めるなら、この作品よりも『千年鬼』の方がファンタジーとしては楽しめたのでそちらをおススメします。
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日本橋の下酒問屋国見屋の主人が連れ帰った不思議な少女イオ、罪を犯した人には目が金色に光って見えるらしい、と、その国見屋の道楽息子の央介を軸に進んでいくお話。最後はかぐや姫も絡んできて、よくこういうお話を思いつくなぁって感じ。これは、ライトノベルというよりもファンタジーかもね。
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不思議な力を持った女の子と彼女に助けられた大店の跡取り息子が主人公の時代ファンタジー。
イオがとても可愛らしくほのぼの進んでいくかと思いきや、段々雲行きが怪しくなっていく。
後味がなんとも言えない。二度と同じことが繰り返されないよう願う。切なさと哀しみ、優しさとぬくもりが絶妙の塩梅でした。
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央介が不思議な力を持つイオと一緒にいろいろな事件を解決していく話から一転、物語後半になるとイオの力の秘密などが明かされ、暗くて重いファンタジーに。睦月神の正体やその禍々しさには驚いた。