【感想・ネタバレ】素数はなぜ人を惹きつけるのかのレビュー

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Posted by ブクログ

難しい数式を美術館賞させたまま、数学的なおもしろさを文章で読ませていくので、最後まで読めました。

数学的なおもしろさがちゃんと伝わりました。

「本は最後まで読む必要はない」という読書術はよく言われますが、数学本は逆に「最後まで挫折せずに読めるか」が重要だと思います。

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2015年09月13日

Posted by ブクログ

数論の読み物は好きで、いろんなものを手にしてきた。
なるべく数式の少ないものを選んでいる。本書にあっては「数式は見るだけでいいんです」とまで著者が言ってくれている。でもある段階で決定的についていけなくなる。そこが悲しい。
原子核のエネルギー準位とゼータ関数の零点分布が同じかもってのも凄い発見だけど、まえがきにあった、著者の知人の息子さんのエピソードはそれ以上だ。彼は学校で九九を習った際「なぜ九九の表には、11、13、17みたいな数が抜けているの?」と質問したそうだ。
素晴らしい気づきだ。こんなこと思いもしなかったもんね。この気づきこそがすべての科学の発見につながるものなんでしょうね。

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2015年10月11日

Posted by ブクログ

【確かに魅力的】
素数は法則性が見つからない不思議な数字です。

また、現在わかっている最大の素数が何千万の桁というのもおもしろいです。
途中、発見されずに飛ばされている素数もあるのでは・・・と思うとわくわくします。
見つけることができれば、第一発見者になれます。

実際に存在するが、発見されていない事柄ってわくわくするし魅力的です。

しかし、法則性が見いだせないということは、もしかすると素数という概念(定義)そのものが不適切なのかもしれませんね。

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2015年05月08日

Posted by ブクログ

まえがきに書いてある子供の話しが面白い。「どうして九九の表には11、13、17、19、23みたいな数が抜けているの?」。おお、これは素数の本質を言っているなあ。小学生の観察力は凄い!

いろいろと勉強になったけど、自分なりにまとめると、
1.数の種類
2.公開鍵暗号の仕組み
3.素数階段とゼータ関数の関係
4.リーマン予想とゼータ関数のゼロ点
という感じだろうか。

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2015年05月04日

Posted by ブクログ

数学アレルギーの私には全体的に難しかった。。 序盤に登場した素数ゼミの話は初めて知りとても興味深かった。素数年毎に大量発生するセミだけが交雑を避けられて進化論的に有利、との視点は、文系の私でも素数の原理が世界を知るのに大切なのだという事を知るのに十分な情報だった。後半が難しかったのでまた読み返したい

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2021年02月12日

Posted by ブクログ

いや~、「素数」スゴイぞ!スゴすごるっ!
うまく説明できないが、これは「神秘」でありながら「ミステリー小説」のようだ。
実はこういう本が好きなんです、私・・・
(2015/4/3)

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やはり、竹内薫氏の著書は、ぼくにとっては消化不良。導入の話題と、応用編のトピックが書かれていた。竹内氏の著書をたくさん読んできて、わかりやすくて、いいと感じる。応用編トピックも書かれて面白い。幅広い知識を持っていて、わかりやすい表現(口語すぎて読みずらいところもあるが)を使うサイエンス作家なので、読んでいて引き込まれていく。

しかし、導入編と応用編をつなぐ理論をもっと盛り込んでほしいと感じる。これを導入書として、他の専門書を読めばいいようにも感じるが、専門書になった途端に、専門バカが書いたような解りにくい作りになっている。竹内氏にもぜひ、導入と応用をつなぐ本を書いてほしい。

応用トピックはトピックとしては面白いが、その理論・根拠が物足りない。自分の中では、数学的根拠が見つからないまま、消化不良に終わってしまった。出会いがあれば、もっと専門に理論が詳細に書かれた本を読みたいと思う。

トピックの中で、日本人の思想として”理屈より実践”という文化が書かれていた。だが、基礎科学(理屈)の上に実践が成り立っていることは理解してほしいと願う。

また、素数に絡めて、生命科学の遺伝情報について書かれていた。遺伝情報自体に素数は関係ないが、データの暗号化に素数が使われていて、そこに特許は適法なのかという課題が書かれていた。素数も遺伝情報も、自然界にもともと存在するものだが、見つけて使ったものに特許が適法とされるのかという課題。

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2016年07月21日

Posted by ブクログ

リーマンの素数公式と、重い原子核のエネルギーの公式の間に、何か関連性があるらしいという部分は、ドラマチックで胸躍る。素数(周期で成虫化する)セミが淘汰されずに生き残る理由等々、エピソードも豊富で面白い。

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2015年12月01日

Posted by ブクログ

竹内さんの本は文章中の遊びが多くて集中力が高まったときに変な冗談がくるからがっかりする。
内容は数学の話がやっぱり多くて難しい。
素数の仕組みがわかるとすごいだろうなってということはわかった。

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2015年08月08日

Posted by ブクログ

数学がわからなくても…と著者は言うけれど、やはり知らないとこの面白さはわからないと思います。原子物理学の世界で素数分布が顔を出すことは驚き。

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2015年07月05日

Posted by ブクログ

数式をきちんと出して「美術鑑賞」のように見てもらう姿勢には諸手を挙げて賛同する。「素数に憑かれた人たち」が、素数に関する一般書の金字塔だと思うが、本書はポータルとして出来が良く、敷居は低くて奥が深い。

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2015年05月13日

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