【感想・ネタバレ】世界のどこでも生き残る 完全サバイバル術 自分を守る・家族を守るのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

極限状態で生き残るためのサバイバルテクニックや装備について紹介する本は、実は世の中には結構たくさんある。

これまで『この方法で生きのびろ!』とか『図解!生き残るためのやりかた大百科』なども読んできたが、前者はけっこう「現実的な危機への対処」を扱っていて参考になるところが意外に多く(車で水の中に落ちた時の脱出方法とか)、後者はタイトルの通りイラストでの解説が面白かった。

この本は、ナショナルジオグラフィックが出しているだけあって、扱っている危機的状況が「常人が普通の生活をしていたら、まず行かない場所」ばかり。全10章のうち、普段の生活で使えるのは「1章:基礎編 心と体の備え」「2章:基礎編 技術と道具の備え」「9章 自宅」「10章 自然災害」ぐらいだと思う。このうち、9章は実質、自宅での防災のノウハウになっている。

他の章(湿地と熱帯雨林とか、砂漠とか、極致と亜極圏とか)は、まぁ読んで面白いというか、こういう世界で仕事をする人たちはこういう備えをするのね、という雑学的に読む感じになる。ところどころ、ナショナルジオグラフィックならではの美しい写真のアーカイブがちりばめられているので、それを眺めるのも楽しい。

各章の最後には、「How I Survived」と題して、ナショナルジオグラフィックで仕事をしているカメラマンや研究者が自らの体験を語っているコラムがあり、ここも読み応えあり。ハチに刺されまくった同僚を命からがら救出したり、一人でいる時に蛇に咬まれてしまったり、エベレストで滑落したりと、「生きてたからこそ笑い話で済んだよね」というエピソードがてんこ盛り。

ナショナルジオグラフィックの写真や映像は常に私たちの目を楽しませてくれるが、その裏には極限状態に身を置き、文字通り死と隣り合わせで映像や写真を撮る人がいるんだな、という当たり前の事実を、この本は痛感させてくれる。

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

基礎編、温帯、熱帯、高山、砂漠、極地、水上、自宅、自然災害の章からなり、本のタイトル通り、極限の状況で生き残るためにどう行動すべきかが、詳細に説明されている。
基礎編の恐怖やパニックに打ち勝つ方法の節は、仕事などにも生かせる有益な内容となっている。
この本に書かれていることを知っているのと知らないのでは、自然災害に見舞われた場合や海山で遭難した場合に生還できる可能性が大きく変わってくるはず。
自然災害が多くなってきている昨今においては必読の1冊。

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2012年07月22日

Posted by ブクログ

震災関連本として購入したが、あまりにもサバイバルのスケールがデカすぎてww。日本で普通に暮らしていたら砂漠も熱帯雨林も、ましてやエベレスト級の高山なんぞでのサバイバルなんて全然実感が湧かないよな。
所々に挟んでくる冒険でのサバイバルエピソードが一番面白かった。航空機に対する動作信号の悲劇とか…アレは笑えないけど笑ってしまった。

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2012年03月21日

Posted by ブクログ

西丸震哉「頭の探検隊」を思い出す。備えよ常に、というか、君子危うきに近寄らず、というか。このような状況にならないことが肝心。その上で備えよ。

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2015年06月20日

Posted by ブクログ

リファレンスとしてはそこそこよいのですが、残念なのが、携帯にはあまり向かないサイズです。とても全部は覚えられませんし、いつも持ち歩くわけには行きません。電子書籍やスマートフォン版アプリケーション等と、耐水紙で出来た小型のものがセットで提供されていると、本当にいざというときに役に立ちそうです。
全体的にアメリカ人向けな感じ。日本向けのローカライズがもう一つ中途半端です。極地のことは特記されているからいいとしても、野生動物の例がハイイログマ(グリズリーだよね)とかヘラジカとか。ハリケーンと地震のページ数が同じだとか。
食料を残しておくと熊に襲われるかも、というのは山でビバークする人にはある意味常識ですが、この辺の表記も、「サバイバル(さいとう・たかを)」のほうが、(熊じゃなくてネズミだけど。リファレンスじゃなくて漫画だけど)記憶に残っていいかもしれないなあ、なんて思ってしまいました。でも真剣に、この手の本はデジタルと丈夫なアナログの同時提供を望みます。

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2013年12月16日

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