【感想・ネタバレ】グローバル時代の半導体産業論のレビュー

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Posted by ブクログ

半導体の商社を起業された著者による。日本の半導体の課題について論じている。まず市場に関しては、米国、欧州、日本の市場は今後も横ばいなのに対し、その他の国が伸びる事をデータで示す。すなわち半導体産業自体は今後も伸びることを示す。パソコン市場、携帯市場(スマートフォン含む)、車市場も先進国では伸びないと分析する。(車市場は電子化率の上昇はあるが)。半導体業界の勝者と敗者の分析では、百貨店と専門店になぞらえ、専業メーカが元気だと説く。すなわち専門性を磨くことが重要だとする。微細化製品は設計力の差が勝負とする。コピー出来ない価値を持つことが重要だとする。その後は商社の話となり、半導体技術者の私にはピンとこない内容が続く。
セミナーのオマケでいただいた本ではあるが、新たな課題の提起がないのが残念である。どれも色々なところで言われている既知の課題である。
(ただし、それを知りながら解決出来ない日本の半導体業界にさらにがっかりするが)
専業化、真似の出来ないものを確立する。(日本企業は最近金がないので、昔よりスピードが遅く、簡単なものだとすぐ追いつかれるから)、顧客視点に立つ、という事が重要か。

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2011年04月07日

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