【感想・ネタバレ】私という名の変奏曲のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマを観てなかなか良かったので読んでみる。
7人が美織レイ子を殺したと言っている。でもそんなはずはなく、一人一人の告白によって真相が明らかになっていく。

結局、結末は知ってるのでハラハラすることはなかったけど、レイ子が使ったトリックは文章だけだと分かりづらいのでドラマ観てて良かったと思った。コンセプトやら構成やらは面白いと思ったんだけど、なぜかなかなか読み進められず、てこづった。

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2015年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ごく最近,天海祐希主演でドラマ化された作品。もともとは,なんと1984年の作品。連城三紀彦の作品は古びれないということか。
世界的なファッションモデルとして活躍している美織レイ子を殺す動機を持っている7人の男女。この7人の男女は,全員が「美織レイ子を殺したのは自分だ」と信じている。
連城三紀彦がこの作品を紹介したことばとして,解説に以下のように書かれている。
「事件は,他殺と自殺が同時に起こっていて,加害者と被害者の二重奏ともいうべきものかもしれません。その重要な真相の一部が,最初から読者に提示されています。」,「この物語には,確かに女主人を死にいたらしめた犯人と言える人物が存在していますが,それが登場人物のうち誰なのか,作者自身がしらずにいます。従って,この作品には”犯人”の章がありません」,「二つのルールを破って,それでも,謎があり,解決があるミステリーを書くことが可能か。-それに挑んでみたかったのです。」
この紹介文を見ただけで,読みたくなってしまう秀逸な紹介文でが,ここに書かれている内容は全て真実。実際に,美織レイ子に毒を飲ませた人物が7人のうち誰かは分からない。犯行シーンと美織レイ子が仕掛けた罠については最初から書かれている。それでも,もう一つの罠,共犯者である笠原信雄の存在が隠されているので,「18章 共犯者」の章で笠原信雄の存在と,美織レイ子の代わりに死体役を務めた「石上美子」の存在が隠されているので,「謎」と「驚愕の真相」が浮かび上がってくる。
プロットが実に見事な作品であり,叙述トリックも非常に見事に使われているとても「よくできた作品」だと思う。よって,玄人筋,ミステリー作家の評価はとても高い。
個人的な好みとしては,そこまで印象に残らなかったし,登場人物にもそれほど魅力を感じることができず,そこまで「驚愕な真相」とも思えなかった。連城三紀彦の作品は,どれも評価が高く,よくできた作品だと思うが,個人的には好みから少しずれている。この作品の個人的な評価は★3。連城三紀彦の作品は,もっと時間が経ち,もっと歳をとってから読めば,また,評価も変わるかもしれない。

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2016年10月30日

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