【感想・ネタバレ】知らない映画のサントラを聴く(新潮文庫nex)のレビュー

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ネタバレ

この本は私の人生に影響を与えた10冊の中の1冊です。その時まで親の影響で赤川次郎や東野圭吾、浅田次郎などミステリーやサスペンスしか読んでこなかった私が初めて出会ったいわゆる青春小説、ラノベに近い小説でした。表紙が擦り切れているぐらい何度も何度も読みました。昴と枇杷の掛け合いや関係性、2人ともこころに弱い部分を抱えていて、しかもその弱さは同じ根源からきているもの。それをどう乗り越え、どう生きていくのか。これは罪?と問いかけるラストシーンはもはや爽快でした。恋自体に罪なんてあるわけない。そう思える一冊でした。

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2021年03月22日

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面白かった!!漫画読んでるみたいなテンポでスイスイ読めた!
内容もとっても素敵でずっとニコニコしながら読めた!元気になれるお話やった!
タイトルも、ここから来てるんかぁって分かった時の爽快感!!めっちゃ面白い、
竹宮さんの他の本も読みたい。

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2019年11月28日

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なんて素敵な主人公なのだ。すべてに捨てられてもしぶとく明るく生きていこうとしている。何も持たなくても笑顔と心の強さがあれば人は生きていけるのかもしれない。人と繋がれるのかもしれない。この主人公に襲いかかった悲しみは計り知れなけど、それでもこの主人公に幸せになって欲しいと、僕は心から願わずにいられない

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2018年02月01日

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ネタバレ

〇いつの間にか亡くなった親友/元カノを追い続ける二人の物語
錦戸枇杷は、親友の清瀬朝野が亡くなったときから、自分を見失って毎日を過ごしていた。そんなときに、女装した男に清瀬の写真を取られてしまった!?なぜ急に、しかもお金じゃなくて写真を。
そして、家にからがら戻った枇杷だったが、家の二世帯改装をするとか何とかで居場所がなくなり、家を追い出されることになってしまう。途方に暮れる枇杷の前にはその女装男が現れるとそこには―――――朝野の元カレだった昴がいた。

親友の死んだ原因、それは昴がフったあとも意固地になって元に戻らなかったからでは。そんな自責の念を抱え続けていた昴は、何とかして彼女の痕跡をつかみたくて写真を強奪したのだった。その行為に、枇杷は異議を唱えるものの、家がない枇杷は昴の家に転がりこむこととなる。

あれ、なんだろうこの感じ。違うんだ、朝野のことを枇杷に謝られても意味がないのだ、というか、枇杷への謝り方はそもそもやっぱり朝野に謝りたいのではないか。
枇杷は、今まで抱えてきた悩みや怒りがすべて、実は本質とは違かったのだと気づく瞬間がやってくる。朝野に対する昴の想いと朝野に対する枇杷の想い。どちらも贖罪であり、もう取り戻せない。それに気づいた枇杷は、どうしようもなくなってしまう。そのときそばにいたのは昴だった・・・!?




家を出されたのに全く困らなかった家族にイラっとしたことや、昴の行動を隣で見ていて、自分のことも客観的に見た枇杷がハッとした瞬間に、枇杷の世界は変わる。その枇杷が起こす行動は、それはそれで男前である。
枇杷は贖罪を果たせたか。昴も贖罪を果たせたのか。
朝野への想い溢れる二人は、最後どうなってしまうか。
圧倒的恋愛小説、という触れ込みだったが圧倒的友情小説でもあるし、自責の念を吐き出しきれない若さが存分にあふれた青春小説だ。

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2017年01月26日

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非常に展開が早くて、分かりやすい。

類を見ないクズっぷりの主人公の枇杷だけど、どこか憎めないところがある。
昴もぶっ飛んでるキャラで、出てくる人物はかなり人間的にどこかのネジがおかしい。
物語途中の枇杷が家を追い出されるシーンは、そこしれないリアルさだった。
23歳という年齢は未熟な自分を他人のせいにすることも出来ない。自分で自分の道を歩いていくしかない。
バックパックに詰め込めるだけの自分という存在を認識し、過去を向き合うことで、枇杷が前に進むことに決めるまでの流れは本当に綺麗な展開だった。竹宮ゆゆこは、天才です

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2016年01月05日

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ヒキニートである枇杷は、深夜の徘徊中に怪しいセーラー服男に襲われ、一枚の写真を盗まれる。それは枇杷が何よりも大切にしていたものだった。死にもの狂いで犯人を追いつめ、正体を知った時、その写真が彼にとっても重要な意味があるものだと気づく。不格好な恋と、それぞれの贖罪の物語。

ものすごいスピード感。冒頭のテンションにドン引きしているうちに言葉の渦に巻き込まれ、いつの間にか傍観者ではいられなくなり、枇杷と一緒に泣きべそをかいてしまう。そうならざるを得ない、得体の知れないパワーがあった。

2人には幸せになってほしい。ただ、2人のラブシーンは想像したくない。これを恋愛小説という括りにしてしまいたくないのはなぜだろう。

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2015年11月04日

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友人から面白いからと
押しつけ否プレゼント
されました(笑

実際とても面白かった
です♪

ストーリーがどうのと
いうより登場人物たち
の掛け合いが◎

親友の不慮の死を防ぐ
ことができたのではと、

思考のぐるぐるループ
に嵌ってしまう主人公。

あのときもしも、私が
こうしてたらあの子は
死なずにすんだのでは
・・・

でもそしたらやっぱり
・・・

でも、あのときもしも
私がああしてたら・・・ 

ひたすらその繰り返し。

一度ならず、あのとき
もしも畑に行ったこと
のある身として、

身につまされるものが
あります。

そこぐるぐるしてても
本当に仕方ないよって。

そんなの言いだすなら、

あのときもしも、寝坊
しなかったらその親友
に出逢えてなかったと、

そこまで遡ってほしい。

一つでもずれていたら
今もまったく違う場所
にいて、

まったく違う人たちに
囲まれていたかもしれ
ないと気付いてほしい。

この世界のなにもかも
を自分の思いどおりに
コントロール出来ると、

そう思いあがっている
から、

苦しみが絶えないのよ
と。

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2024年05月16日

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それならここに現れて、走り出したこの命を止めてみろよと枇杷は思う。現れてくれよ。目の前に。
綺麗な終わり方。魂を燃焼させるような熱さがたまらない。恋愛小説らしからぬ紛れもない恋愛小説。

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2023年12月27日

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ネタバレ

面白かった!枇杷と昴、枇杷と朝野の掛け合いのテンポ好き。
小説のテーマのひとつが回転なんだけど、ラストまで読むと冒頭のシーンに繋がってまた物語がまわりだすって構成すごい!!
作者の他の作品も読んでみたくなった。

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2021年09月23日

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相変わらず愉快なモノローグと流麗な情景描写が健在な竹宮マジックにぐいぐいと引き込まれましたが、タイトルは今一つ内容とそぐわない感じが拭えませんでした。読後の清涼感はあるものの「砕け散るところを~」超えはしなかったような。

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2020年04月05日

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23歳、無職。
大切な大切な存在を失い
後悔にまみれた(でも自堕落な)生活を送っている

そこに現れたのが、親友の元カレ。しかもセーラー服のコスプレつき!

軽快な文章で一気読み。
お互いの傷を舐め合うような関係って
しんどくないのかなぁと思いつつ。。。

昴のキャラがいい。

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2020年02月09日

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ネタバレ

派手な要素はないのに、ダメダメな人間しか出てこないのに、
なんだか分からないけれど、
妙に惹かれる。
人に説明しようとするとうまく言葉にできなくてもどかしいけれど、
なぜか、読み終わってもずっと忘れられず胸に残る一冊というのが
年に数回ある。
それは本読みには幸福な出会いであり、
読書の醍醐味と言えるだろう。

僕にとってのそんな一冊がコレ。

まず、センス抜群の表紙のイラストとPopなレイアウトに一目ボレ。
手に取らずにはいられないその表紙の素晴しさよ。
CDならジャケ買い間違いなしだろう。
そして『知らない映画のサントラを聴く』という
吸引力に優れインパクトあるタイトルをひとたび読んでしまえば最後。
いったい中身はどんな話が書かれているんだろうと気になって仕方がない。
(ハートを射抜く小説タイトルに送られるネーミング大賞なるものがあれば、大賞候補筆頭に挙げたいくらいの秀逸なタイトルだと思う)


ストーリーは幼馴染みの親友、清瀬朝野(きよせ・あさの)を亡くした引きこもりニートな23歳の女性、錦戸枇杷(にしきど・びわ)が
朝野の元カレであるセーラー服を着た変態男の昴(すばる)に出会い、
もがき苦しみながら
なんとか再生し自立していく物語。

独特な感性が光る軽妙な文体と突き刺さる巧みな心理描写、
映像喚起力に優れたキャラたちが織り成す
生き生きとした会話劇を武器にテンポ良く描いていく。

冒頭にも書いたようにこの小説、
劇的な展開はないにも関わらず、
全編まるで韓国映画のような
ワケの分からないパワーに満ち溢れていて、
なぜか読んでるうちにどんどん引き込まれていく不思議(笑)

親友の不可解な死を発端に、
立ち止まり回転することを止めた枇杷が
この世の理である『回転力』に気付き、もう一度走り出すシーンは
小難しい理屈なんかぬきに
ストレートに胸を熱くする。
(そうそう、このワケの分からない疾走感にうち震える感覚こそが竹宮作品の特徴であり、小説という表現がもたらしてくれる魔法なのだ)

たとえ目的地から真逆の方角へ
走っていたとしても、
力一杯の逆走ぶりが、
その愚直で不器用なまでの生き方こそが、
結局最後には人の心を打ち、突き動かしていく。
(そう、読む者に魔法を見せてくれる)


思春期のある期間、本当は誰もが中二病だったのだ。
近所のワルガキも先生も、
父や母や政治家もあいつもあいつもみんな。
強くなくてもいい。挫折を繰り返してもいい。
ダメダメな枇杷や昴が主人公だからこそ、同じ苦しみに立ちすくむ多くの読者を救えるのではないのか。
ラノベであっても漫画的であろうとも無問題だ。
わけの分からない物語に救われる気持ち、
なんだか分からないけれど読めば惹かれるその感覚。
それこそが本来の読書の醍醐味ではなかったか。

読むことで、読者がほんの一歩だけでも、前に進んでみようと思えるような、そんな作品なので、
誰かを亡くした人、ニートの人、引きこもりの人、後悔をずっと引き摺ったままの人、
すべての諦めの悪い挑戦者たちへ
強くおすすめしたい。



追記。
僕自身、偶然にも枇杷と同じ23歳の頃、
ボクサー仲間で高校時代からの無二の親友を事故で亡くしているので、
枇杷が苦悩するシーンは本当に切なくて胸が痛くて読み進めるのが大変だったのだけれど、
23歳のあの頃にこの小説があれば
僕にとって永久不変のバイブル本となったのは間違いない。
それでも大人になった今、この作品と巡りあえることができて本当に良かった。

朝顔を美しく咲かせるのは、
朝の光ではなく、夜の闇なのです。
世界はいつでも変わりうる。
そう信じきれた時、すべてのマイナスがプラスへと変わり、
人生は初めて動きだすのです。

ダメダメな先輩を代表して
昔、どこかの校長先生が言っていた言葉を
枇杷と昴に贈ろうと思う。

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2019年03月04日

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ネタバレ

朝野がいなくなって2年が過ぎても知らない映画のサントラを聴いて朝野を思い出し切なくなる枇杷を思うと悲しい。でも、朝野と昴からこの美しい世界で生きていくことが幸せとだと気づかせてもらえて。枇杷の花言葉は昴から枇杷への想いなのかな。そうならいいな。辛くても生きていかなくちゃと思うから。その為には、一人じゃなくて誰かが必要だし、その相手が誰でも罪と言わなくていいと思う。

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2017年01月24日

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あらすじが一言で表現できない。タイトルにひかれて読んで、タイトルの意味が最後になってようやく分かって、でもこのタイトルでなくてもいいかもと思いながら読み終えた。最初話に入れなくてどうかと思ったけれど、途中から面白くなってきた。
2016/8/25

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2016年08月25日

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ネタバレ

恋愛諸説かといわれると?ですがエンタメとして面白い!
会話のテンポも、台詞も独特で、それだけでも読む価値が有りですね。
全体としてテンションの高い文章ながら、お互いに、贖罪として惹かれ合っている、寂しさも伝わってくるから不思議です。
最後のタイトルを回収は、意味がわからない気もしますがニュアンスは分かるきもする、そうやって世界と向き合っていくということですか。

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2016年06月15日

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 この人の小説は『とらドラ!』以来。新潮文庫nexという新レーベルの第一陣。会社は「ラノベではない」と発言したらしいが、バイトしてた書店ではライトノベルの棚に差してあった。

 主人公支店と三人称の間をさまよいながら疾走感のある文体で話が進んでいく様子は、この作者の魅力なのかなと思う。主人公が抱えている閉塞感は相当なものだろうから、書き手が変わったら窒息してしまうかも。
 主人公の枇杷(びわ)、親友の元カレである昴とともに、過去に縛られ動けなくなっている。罪滅ぼしはしたくても、死んだ相手にそんなことができるはずもなく。ただ、渦中にいる人間がそれを「できない」と気づくことは難しいし、勇気がいる。ましてや枇杷の境遇では。
 自分自身、読んでいる最中、そうした道は全く見えなくなっていた。ある意味似た境遇にある二人が鏡のように照らし合わせることで、先が見えたといった感じだろうか。

 帯には恋愛小説とあるが、物語の軸が恋愛でない気がしてちょっと違和感があった。でも、主人公が動き出す(回り出す)原動力として恋が機能している以上、恋愛小説以上に恋愛を描いた話なのかな?と思った。

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2015年10月18日

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 親友の死に対する罪の意識や、自分の将来への不安を抱える崖っぷちニート主人公が、親友の元カレと出会ったのをきっかけに、負のスパイラルから一歩踏み出そうとする物語。
 本来は決して明るくはないストーリーだと思うけど、勢いあふれる文章やテンポのいい掛け合いで、暗くなりすぎず、むしろ笑わせてくれる。一方で親友に対する気持ちは真摯で、不謹慎な感じもしない。センスのいいユーモアだと思う。恋愛要素を入れたことについては賛否両論あるみたいだし、宣伝文句にあるような定番の「恋愛小説」ではないと思うけど、これはこれでいいと思う。

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2015年10月06日

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年をまたいで読むことになってしまった。

「とらドラ」の作者が描く、引きこもり無職ストーリー。

コメディタッチが終盤に入ると少し崩れかけたが、何とか持ち直したか、というところ。

どこまでも暗くなってしまいそうな題材ではあるが、そこは暗くさせ過ぎず、かといって暗さ

が全くないというわけではない点をきっちりと描いている。

ライトノベル調ということもあり、読みやすい。

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2022年09月13日

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ネタバレ

無職の主人公、錦戸枇杷 23歳、昼間家事&ゴロゴロをしながら、夜な夜な便所サンダルで泥棒を探す日々

アメリカからの帰国子女 主人公の親友 清瀬朝野 行動がただ自由の国アメリカっぽい

コスプレ変態強盗 朝野の元カレ 森田昴 セーラ服のコスプレをしている変態一等賞野郎

アメリカ朝野を中心に知り合った便所サンダルと変態の物語

主人公のツッコミのワードセンスが個人的には好き

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2022年01月02日

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途中でつまらなくなっちゃうかも、と思って読み続けて、また展開が上がってきて、少し微妙になってきて、となんだかんがで読み終わったら、まぁまぁ良かったかも?と思える自分の中では珍しい一冊。

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2021年10月01日

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久しぶりの竹宮ゆゆこを読んだ。
ラノベの中ではもっとも注目している作家だが、クライマックスにもっていく手腕が特に良い。
この作品は他の作品よりは大人し目であったが期待は裏切らなかった。大きな謎が未解決なんだけど。

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2020年08月22日

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理由はどうあれ同居が恋の始まり、ゆゆこさんの甘口さが現れるのは、ストーリーの後半になるのは、いつもの通り。

読んでいる最中は枇杷は朝野という過去を探し、昴との暮らしから朝野を感じたかったんだと思う。
後半の展開、昴との関係が違う方向に転がる、贖罪と再生の物陰。

ラブコメの女王らしいジェットコースターみたいな展開、まぁハッピーエンドなんだろうなぁ(笑)
#竹宮ゆゆこ
#竹宮ゆゆこ先生
#知らない映画のサントラを聴く
#読者倶楽部
#小説好き
#小説好きと繋がりたい
#ラノベ

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2020年02月05日

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ネタバレ

23歳、無職の女性が主人公。名前は枇杷。
親友の死がきっかけで親友の元カレと出会う。

熱烈な恋物語とかじゃないけど、切ない系だけど。
謎が残る物語。

何故親友は死んだのか?
昴(元カレ)が何故枇杷を大事にしたのか?
そのへんがちょっとスッキリしない。
22歳で逝ってしまった親友朝野。
彼女が結びつけた縁。
ほんのりと恋物語が帯びてくる最終章はちょっと慌ただしくもあり。
もうちょっと、昴と朝野の物語が知りたかった。
そして。
昴と枇杷のその後も。

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2019年06月19日

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つんのめりそうな疾走感のある文体は良く、個性的でいて物語のカラーを丁寧に表していて、やや重く、陰鬱になりがちな物語の軽量化に成功している。主人公の女の、食パンをほおばる仕草やだらしない生態などの身振りはとても上手い。就活に失敗した未来予測的な書き方もさることながら、就職を控えた大学生が読むなら感情移入する部分が多いだろう。その反面、生活感は出ていたものの、貯金があり親との関係も良好なので、底辺や無職がやや自称臭く、ルサンチマンは感じなかった。『ゴールデンタイム』でも描かれていたように、関係性に過去を土台としてねじ込む手法は著者お得意の筆運びだろう。だらしなく見えた生態が、全て過去に起因するあたり繋げ方は上手いと思った。ただ、やはり欠点はあり、関係性を複雑化させるわりには、結論がやや性急かつ、物語の帰結としてはかなり弱く感じる。心理的な変化が環境の変化に繋がるというのは分かるのだが、かなり強引な印象を受けた。あと友人の死の謎を明かすという風にならなかったのは個人的にはマイナス。自己完結するしかない事柄ではあるのだが、そういうリアリティはあまり面白くはなかった。

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2019年05月27日

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前半ね、やっぱりラノベ作家だな、と思うんですよ/ 笑わせるつもりなのか、銀魂を劣化させたつっこみずっとやってるし、さむいしすべってるんですよ/ 人を笑わせる才能はまったくないし、技術もない/ 所詮とらドラだなと思って読んでたんですけどね、男が出てきてから続きが気になってずっと読んでしまったんですね/ ひとり良いキャラがいると面白くなるよね、という話/ 最後、昴に喋らせろよ! という欲求がのこりました/ 実際は少し悲しい話なんだけど/ 

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2018年10月08日

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無職の主人公は、夜な夜な道を徘徊する。
それは泥棒から、あるものを取り返すため。

泥棒との攻防戦!? と思いきや、泥棒はセーラー服で
正体はあれで、しかも目的が、それ!? な状態。
後で悔やむから後悔、という現実を、思いっきり
突きつけられた『泥棒』ですけど、これは…ない。
ないといえば、主人公の家。
なんだそれ!? という話ですが、子供まだいるのに
出て行けって…。
完全に、嫁が黒幕??

とか思っていたのですが、それにしては何だか
家族全員がのんきにしてます。
嫁に洗脳されたのか…と思っていたら、な驚きの真実。
まさか普通、そんな事になるとは思いませんよね。
それを言うなら、主人公もよくついて行ったものだと。
人間、限界がくると思考回路が鈍る、という事?

死んだ人は永遠に。
生きている人は前に進むしかなく。
荒療治とはいえ、吹っ切るしかない、のです。

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2018年05月21日

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ネタバレ

よさげなタイトルととらドラのひとかー(1巻しか読んでないかな)と思って読んでみた

ガサツ系女子の一人称が読みにくかったーー
でもところどころわかるような、
感情移入はできなくもない・・かな

いろいろわかりにくい
とんでも設定は、何かと戦ってる的な話は比喩だよね
罪とは何か、みたいな

なんで死んじゃったのかはよくわからない
自殺なのかな

自殺は本人はよくても周りはつらいからしちゃだめ

親友の彼氏(元だけど)を好きになるのは罪なのか
みたいな?

まあ結果救われたからいいかな
面白くなかったわけじゃないけどびみょうだなあ

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2016年07月03日

Posted by ブクログ

無職女子と指圧男子が、変化する環境と変化しない日常の中で、捕らわれた過去に向き合っていく、ガール・ミーツ・ボーイの青春譚。物語のモチーフは普遍的なものだが、著者の文体(好みはあれど)、というかキャラ付けで読ませてくれる一冊。

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2015年06月01日

Posted by ブクログ

各所に散りばめられているギャグや独特の表現は竹宮ゆゆこらしく、面白く、楽しめた。
しかし、一冊にまとめなければならないという制約からだろうか、物語の進行が、一部は丁寧に書いてあるのに、一部はさっと流されることがあった。上下巻構成くらいになれば丁度よくなったのかなと思う。またゴールデンタイムでも感じたことだが、表現・描写が抽象的すぎて何を言っているのかわからない部分があった。

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2015年02月20日

Posted by ブクログ

竹宮さんらしくやっぱり行動・ギャグが振り切ってて面白かった―。そんでやっぱ竹宮さんらしくラブコメ。
で、「あなたの罪を断じてあげる!」は結局何だったんですか?実際朝野にはその時なにがあったんですか?いや、何を今さら野暮なことを…って感じですがだって枇杷と朝野の最強コンビもっと見てたかったんだ…。
宮さんの作品内では、ラブコメよりも無敵の友情コンビの方が好きになる傾向があるので、どうしてもラブ要素が大きくなってくる後半は寂しさが募るのである…

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2015年05月26日

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