感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年01月24日
かなり昔に読んだ作品です。当時の自分にとってあまりにも寄り添ってくれた本でとても思い出深い作品です。この本がなければ今の自分はいません。そういった意味でこの評価です。
Posted by ブクログ 2022年07月10日
表現、言い回しが変わった小説を読みたい時に、この本のキャッチが気になったので購入。
癖のある少し気取ったともとれる文体は終始一貫していて楽しめた。テンプレートの様なキャラクターも多くて読みやすかった。
謎とラノベ感を追いかけていたが、最後は謎もラノベ感もきれいにまとまっていて気持ちよかった。「感動で...続きを読むゴリ押しして細かい所はまぁ泣けるからいいじゃん」なんてことは無かったので好印象。
シリーズ物のようなので次巻も購入したい。
Posted by ブクログ 2022年06月16日
突き抜けた憧れを守ろうとする主人公と、どこまでも純粋で真っ直ぐなヒロイン。階段島という魔法で作られた世界で、そのどちらもの想いは輝いていて、哀しくて切ない。
欲しくてどうしても持てなかったもの、一瞬手に入れたと思っても失われたもの、振り返るとあの頃持っていたのに、どうしても取りに戻れないものを、この...続きを読む小説は思い出させる。
そういう小説は少ないし、そういう本に出会えた私は幸運だと思う。
Posted by ブクログ 2021年12月30日
失くしたものと失くした理由の全てが分かったときのやるせなさ。最後に七草と真辺のそれぞれが選んだ道に見える、互いの人格。心を穿つ、本当にそんな本だった。
Posted by ブクログ 2024年03月24日
「失ったものは、何か。心を穿つ青春ミステリ。」
生きていれば色んな感情が生まれては沈められ、その度に何かを得ては失われてゆく。
失われたものって何だ?
大人になるに連れ、手元に残ったものだけが「今の自分の姿」だと思うようになった。
これまで手放したものたちの中に、自分が自分たらしめるものがあったの...続きを読むではないか。
幸せを得るために不幸を受け入れることも覚えた。
だから少なくとも不幸ではないと言えるのに。
なのに この本を読んでこんなに 切なくて眠れなくなるのは 一体なぜなのか…
Posted by ブクログ 2023年11月26日
苦手じゃないタイプのやや恋愛青春小説。自分ってリア充系でなくて、拗らせてる厨二病系なら恋愛ぽくなっても大丈夫なんだと気づく笑
舞台設定はファンタジーですね。
シリーズ開幕って背表紙に書いてあるけど、このまま終わってても良い気がする。
Posted by ブクログ 2023年08月19日
ある夏、気がついたら4日間の記憶をなくして「階段島」についていた少年、七草。親も知り合いもいない、本土から隔絶された島の街で、同じく親のいない友人とともに学校に通う。島に来て約3ヶ月たった11月のある日、七草は初めて知った顔に出会う。それは小学校の同級生で、中学の時に引っ越しで別れた真辺由宇だった。...続きを読む真辺は現れた初日から、島を出ることを画策し始める。島を出るために必要なのは、「その人が失くしたもの」が何だったかを思い出すこと…。
表紙がアニメ調だし、新潮Nexというライトノベルの多いレーベルから出ている、おそらく色々と有名な作品なのだろう(予備知識無し)。まあ、多分青春小説だろうねと読み始めたら、ちょっとしたライトSF(すこし・不思議)だし、なにか純文学の雰囲気のあるテーマと文章である。
なぜか外界とは切り離されており、逃げることが出来ないという階段島という島、謎の魔女や灯台にいる遺失物係という、ライトノベルというか、漫画的なファンタジー設定で、その辺は曖昧なまま話は進んでいく。そのあたりでファンタジー設定を押し通したりするわけではないので好感が持てる。
落書きをしているのは誰なのか目的はなにかというところに焦点を当てて読むか、日常的な部分を読むか、なくしたものが何なのかという部分を読むか、いろんな読み方が出来るとものではあるが、ちょっと不思議な純文学的なものとして読んだところ、なかなか面白かった。
青春小説として読んだ場合は、少し物足りないものを感じるかもしれない。そういう作品である。
Posted by ブクログ 2023年04月30日
シリーズの一作目とは思えないほど爽やかな読後感のある物語だった。主人公が知り得ていた情報を意図的に隠していることが多く、ミステリーとしてはイマイチに感じたが、階段島の秘密が明かされていく終盤は青春ものや新海誠のセカイ系のような切なさがあった。ここから完結までどう話が展開されていくのか気になる。
Posted by ブクログ 2023年04月09日
魔女が管理する島。そこには何者かに捨てられた人が集まる。島を抜け出すには失ったものを見つけること。
自分は何故ここにいるのか。真相が青春(思春期)の問題と直面する、まごうことなき青春ミステリ。ヒロインの真っ直ぐさに慣れるのが大変ですが面白い。
Posted by ブクログ 2023年03月24日
記憶をなくし目が覚めた時には地図上にもない知らない島だった。
なくしたものを探さなければ、元には戻れない。と堀というしゃべることが苦手な女の子に聞かされる。何かしら皆欠落があり、それを受け入れながら日常を過ごしていくが、ある日その場にそぐわない真辺由宇という理想主義の女の子に再度島で会う。
七草と...続きを読む真辺の正反対の性格がお互いを引き寄せ、またお互いに危うい存在として位置付けされている。七草、真辺、その他の階段島の住民も自分との心の中で決断し、折り合いをつけていく必要がある。
自分を認めることが出来るとき、少しの欠落した部分があってもいいんじゃないかと思う。そのとき真に1つになれる。まあ、これは真辺の以前の理想論かな。
幸せならそれでいいと思う。パラレルワールドになってもいいんじゃないかと思う作品でした。
Posted by ブクログ 2023年03月02日
七草がもつ世界観をもっと深く追体験できると思ったけどそこまでではなかった。
途中までは結構面白かったけど、先が読めてからは残念だった。もっと壮大な何かがあると思ってしまって期待しすぎた感はある。
Posted by ブクログ 2022年11月15日
「あまり好みじゃない」と決めつけて読み始めたけれど、意外と面白かった・・・
魔女が支配するという階段島で暮らす七草はなぜ、どうやって自分が階段島に来たのか、どうやったら島から出られるのかわからない。それでも平穏に暮らしていた。階段島に真辺由宇が現れるまでは。
真辺が島に現れたことをきっかけに、悲観...続きを読む主義で、なんでも諦めとともに我慢してしまう七草は、絶対に許せないことを胸に秘め、階段島についての仮説とともに行動に出る・・・
あらすじとしてはこんな感じで、ミステリーのように感じる。捨てられた人たちが集まる島、失くしたものを見つけるまでは島を出られない・・・ん?「捨てられた」のに「失くしたものをみつける」?少しの引っ掛かりを覚えながら読んでいくうちに、少しずつ目の前の霧が晴れるように階段島の秘密がわかってきておもしろかった。
おそらく誰もが葛藤するでろう「自分」というものを、こういう形で表現したか~と唸ってしまった。
真辺の真っすぐで理想主義な強い性格も、その真辺の意思や哲学を護ろうとする七草も、まぶしくもあり羨ましくもあり、危うくも感じ・・・
二人は大地を救えるか。救って欲しい。続編も読もう。
Posted by ブクログ 2022年07月29日
100万回生きた猫との、ユーモアのあるやりとりが好きだ。比喩的な表現があちこちにあって、文章を読んでいて心地よい。好きな星はなんですか?と聞かれたら、私はアンタレスかな。
Posted by ブクログ 2022年05月31日
映画の映像がきれいで、かつ、結末が不可解で謎めいていたので、気になっていた原作です。
河野裕氏の作品はこちらが初読み。
冒頭2ページ目にして村上春樹の文章に影響を受けた感じはしたけれど、そうだとしても美しさ、せつなさ、時にユーモアをはらんだ独特の表現は、思わず付箋を貼って抜粋したくなるほど魅力的。...続きを読む
階段島という、捨てられた人が集められた島。誰に、何に、捨てられたのか?
そして、再会した少女とのあいだに、何があったのか?
真相がわかると、ますますせつない。
突きつめて考えるとややこしくなる設定なので、わかりにくい箇所もあるけれど、全体的には読みやすかったです。
ラストはハッピーエンドというか、エンドレスエンドというか。個人的には、そこはせつないままで終わってほしかった想いもありました。でもシリーズ化しているようなので、ああいうラストがしっくりくるのかもしれない。
Posted by ブクログ 2022年02月25日
中古で買ったら、映画化されたこの作品の小パンフレット的なものが入っていた。
「この小説は、漱石への挑戦状だ」という言葉が書いてあったが、読み終わってから本当にそれが理解できた。
Posted by ブクログ 2023年12月10日
階段島という不思議な島でおきる話。
ファンタジー色強い。
登場人物は少ないが関係は複雑。後半いろいろなことが明らかになっていくところがよかった。
Posted by ブクログ 2023年09月11日
高校生たちが織りなす、まさに青春ミステリな話。登場人物がみんな魅力的に描かれていて良かった。本格的ミステリとは違うけれど、適度にミステリアスで青々とした青春を感じました。
Posted by ブクログ 2023年08月13日
星3つ、星2.5くらいの感じ。
同年代の人は面白かったと言ってたから作品の良し悪しではなく私自身の問題かな。。
七草や真辺の心情がスッと頭に入ってこないあたり、もうこの空気感が読み取れないのかも。。。そのこと自体が捨ててきたなにかなのか。
そういう意味では大人になっちゃった人にも振り返る機会を与える...続きを読む作品なのかなと思う。
捨てられた人格の集まる島
捨てたという自覚はないまま、それを成長と喜ぶのか失くした自分を憐れむのか、懐かしく思うのか。読む人によって違った感情を呼び起こすのでは。
Posted by ブクログ 2023年03月16日
七草
八月二五日から二九日の記憶がない。二年ぶりに真辺に会う。真辺と初めて出会ったのは小学四年生頃。
真辺由宇
三か月近く記憶がない。小学生の頃はいじめられっ子だった。
トクメ先生
七草の担任。本名ではない。眉の上から鼻の辺りまでを白い仮面で隠している。学校恐怖症。
吉田
男子生徒。
水谷
...続きを読む委員長。背の低い女の子。
ナド
100万回生きた猫。
佐々岡
快活な少年のように見えるクラスメイト。
堀
背の高い女の子。極度にコミュニケーションが苦手なようで、いつもうつむいている。
野中
タクシー運転手。
時任
郵便局員。
相原大地
小学二年生。
ハル
七草が住んでいる二階建てアパートの管理人。二十代前半の男性。
ピース
七草、真辺が小学生の頃のクラスメイトの女の子。比較的善人で、同年代の中では精神的に成熟していた。
中田
配電塔の管理人。
豊川
Posted by ブクログ 2023年01月20日
ラノベ感半端なくって、あぁ臭い臭いって思ってたけど、食わず嫌いでした。
甘酸っぱくて爽やかで、綺麗で柔らかい空気が本から伝わってくるような本でした。
犯人ずるくない?!これからどうなるの!
P45「縁という言葉が、僕にはよく分からないんだ」「運命と言い換えてもいい」「運命も分からない」「なんとな...続きを読むく意味ありげな偶然だよ」
Posted by ブクログ 2022年12月24日
いつも最悪のパターンを考えてしまう慎重派で目立ちたくない七草とひたすら真っ直ぐにしか物事を見れない真辺。全然違う考え方の2人が惹かれあいお互いのために自分のダメなところを捨てたんだなって思うとなんだか。。とてもピュアだなと思った。不思議な島。。みんなあるよね、大人になるにつれて切り捨てた感情だったり...続きを読む性格。上手に生きていくために人は何かを切り捨て何かを手に入れ。。そーやって成長していくのかなって思った。
Posted by ブクログ 2022年10月24日
島を出るには失くしたものを見つけなくてはいけない。
最後まで読んで、「なくしもの」の正体には納得したしとても素敵な発想だと思った。
だが、ぶわっと鳥肌が立つような伏線回収は少なかったのでそこが残念。
暇な時にもう一度読んで伏線を探そうと思う
Posted by ブクログ 2022年09月13日
読もうと思っていた作品の一つ。
レーベルからお察しの通り、ライトノベルだった。
主人公が終始はっきりすることない自分の心境語りを繰り広げているのは読んでいて疲れる。
ヒロインはその真逆なので、多少突飛な行動をとっていてもまだ分かる。
Posted by ブクログ 2022年03月05日
綴られる情景や登場人物の言葉が綺麗で、どちらかといえば小説というより全体的に詩を読んでいるような感じがした。
ストーリー展開は難しくて、私には追いにくかった。でも、詩ってその全容を理解することを読者に求めているわけではないし、その中にあるわかりにくさも一つの魅力だと思っているので、この小説もそれはそ...続きを読むれでいいのかなと。真辺は身近にいたら絶対めんどくさいタイプだけど()、遠くから見ている分には群青色のような、伸びやかな青い美しさがある気がします。(まさにピストルスター!)