【感想・ネタバレ】冬の日のレビュー

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いつもながらの、暗い

病んだ主人公の日常描写である。細緻な筆致で風景や風俗が描かれている。その筆力は、当然卓越したものであるのだが、作品としての焦点が奈辺にあるのかが不明。特に工夫もない。従って『檸檬』を既に読んでれば、余り高く買うことの出来ない作品である。強いて読みどころを挙げるなら、質屋での小店員とのやり取りと、友人との刃のような会話とであろうか。最後に檸檬が一個あるか否かで作品の読後感はこうも違うものか、と思わざるを得ない。

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2014年06月12日

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