【感想・ネタバレ】風紋 上 新装版のレビュー

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Posted by ブクログ

普通の家庭、浪人生を抱える家庭、女子高校生、不倫、被害者家族と親類縁者、加害者家族と子ども・親類縁者、そしてマスコミ。それぞれの事情や状況、心境が描写。そのため、ゆっくりとじっくり話は進む。

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2017年06月02日

Posted by ブクログ

 初めて読んだ乃南アサの作品でしたが、衝撃的。
被害者の家族目線で進むストーリーですが、あまりこういった描写の作品に出会わなかったので、引き込まれてしまった。
 母親が殺され、一変する世界観、女子高生の生き方、殺人事件の被害者の家族である事のレッテルを貼られ(被害者が更に追い込まれて行く描写)、一体何が解決で何が救いなのかについて、作者が疑問を投げているように思う。
 下巻でどの様な結びになるのか気になり、主人公たちにどうにか希望のあるストーリーであって欲しい。
 

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

メチャクチャ面白い。

殺された則子視点で物語が始まるからどんどん引き込まれた。
まさにページを捲る手が止まらず。

そう…面白いんだけど…

ここのレビューで犯人をサラッと記載してる人が居て面白さ半減した…ネタバレ設定していて欲しかった…。


今後読む前にネタバレ設定以外のレビューも見ないようにしないと。と反省。



下巻も期待。

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

重い。心理的負担が凄い。ある日、母が殺された。その事件を巡る家族や警察や報道の物語。こう書けば1行ですむ話だが、上巻だけで2冊分ありそうなビックリの分厚さで、淡々と、延々と、詳細に事件を追っていく。リアリティが過ぎる。遺体の描写など一瞬ウッとなるくらい。もうとにかく母を殺された女子高生、真裕子が悲痛でしょうがない。何度も目が涙で潤む。そして周囲の大人達の身勝手さや口さがないのに腹が立つ。あまり動きのない物語なので、ともすれば退屈になりそうなものだが暗く、深く心を掴んでくる。下巻に救いはあるのだろうか?

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2020年04月10日

Posted by ブクログ

Rさまオススメの乃南アサさん。
久々に重厚なお話。このあと登場人物たちがどうなるのか気になって、ページを捲る手が止まりませんでした。
これまでの乃南さんの本でもあったのだけど、死に至るまでの描写が惹き付けられる。
実際こんな感じなのだろうかと思わせる。
まだ上巻なので下巻が気になって仕方がない。
んとに犯人は彼なのか?お母さんはそうだったのか?気になります。

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2017年11月15日

Posted by ブクログ

もしも自分が被害者遺族になってしまったら・・・・と思わず考えてしまうような本でした。母親を殺した犯人が自分の学校の先生で、二人が不倫していたら、好奇の目に晒され、被害者遺族なのに責められ、、、考えただけでも辛いです。これは、そんな状況に陥った高校生の女の子の話です。乃南さんの本は初めて読みましたが、この時どう感じた、考えたなどが繊細に描かれていて、感情移入しやすいです。題材が重いのでその文、読むのに時間がかかります。次は下巻です。物語がどう動いていくか楽しみです。

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2016年09月17日

Posted by ブクログ

殺人被害者の家族と、加害者の家族のつらさ、苦しみがリアリティを持って描かれている。
被害者や加害者家族に対するマスコミ取材にもリアリティがあり、嫌悪感を覚える。正直なところ、殺人事件が起こっても、加害者家族や被害者の過去を暴く権利はないし、知る権利だなんだといっても、単なるゴシップ趣味以上の何者でもない。どうせ、すぐに忘れられ、消費されるだけ。その辺りをどう描いていくのか、本当に犯人は彼なのか、下巻も楽しみ。

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2016年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まだ上巻だけしか読んでいないが・・・
重いなぁ~。
殺人の被害者家族も
加害者家族もその親族も・・・
その時を境に人生の全てが変わってしまう。

この本では痴情のもつれからの
殺人だったから
独り身の私の人生では
「絶対に無い~ない」と
簡単に考えてしまうが
車の運転をしている毎日だから
加害者になる可能性がある。
自転車で通っている息子がいる。
と言う事は被害者になる可能性も有る。
誰になにが起こっても
本の中の家庭と同じになる。

紙一重の生活を送っているんだ。
と改めて考えさせられた。

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2016年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひたすら辛かったです。
母を殺された真裕子の絶望と孤独。父も姉も自分勝手な行動をとっているようにみえる。
犯人は逮捕されたけどまだ隠していることがありそうだし、でもそれが明らかになったとしても遺族に幸せが訪れるわけでもないだろうし。犯人の妻の生活も崩壊。
刑事と記者の目線でも物語は進む。怖くて、とにかく見守るしかない、という感じ。下巻へ。

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2016年06月06日

Posted by ブクログ

殺人事件の当事者となった家族の苦悩が、じっとりと伝わってくる大作ですね。一人ひとりの心理描写が細かくなされていて、読み手の心に響いてきます。

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2015年06月22日

Posted by ブクログ

描写が丁寧なので、情景が目に浮かび、登場人物の気持ちが胸に迫ります。作品自体は20年前に出版されているようですがまったく古びていません。新装版に出会えて良かったです。

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2014年11月06日

Posted by ブクログ

一家の何の変哲もない主婦が殺され、車に放置される事件が起こる。

これは辛い。
母を殺された娘の慟哭が物凄くリアルで、かなりキツい。

母の死を受け入れられないまま日数だけが過ぎ、
ジワジワと壊れていく次女。
とにかく事細かに描写されているので、休憩を挟みつつ読まないと気持ちが滅入ってきてしまう。

犯人は判明するのだが、それで安定が訪れるはずもなく
被害者家族はこれからどうなってしまうのか。

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2020年09月06日

Posted by ブクログ

語り手が代わる代わるその時の心情を表していく。
被害者家族の次女 真裕子
加害者の妻 香織
新聞記者 建部
捜査一課の刑事 進藤
検事 速水

かなり重い題材の上、くどい位に真裕子のやりきれない心情が表現されていて気が滅入った。
ギュッとしたら1冊にまとまりそうな内容。
エピローグあたりにはめんどくさくなり斜め読みしてしまった。

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2016年03月27日

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