【感想・ネタバレ】孫正義の参謀―ソフトバンク社長室長3000日のレビュー

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Posted by ブクログ

孫さんの懐刀ですな。
ビジネスも大きくなると政治との関係構築が肝になるんだろうなぁ。そんなことまでできるビジネスパーソンになりたいね。

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2018年04月04日

Posted by ブクログ

ソフトバンク 孫正義の苦悩と決断がよく見える。 
島聡は、3期9年 の民主党国会議員を9月11日に落選した。
郵政の民営化を進めるべきだと主張していた。
そして、ソフトバンクに入社を2005年9月15日に
孫正義にあって、決めた。2005年11月1日から始まった。
2014年3月31日 卒業した。
ソフトバンク社長室長として、8年3000日間働いた物語である。

島聡の目標は「やんちゃなベンチャー企業」から
「ちょっと大人のソフトバンク」にして
「1兆円クラブ」企業に仲間入りさせる。
営業利益が1兆円なのは、トヨタ自動車とNTTだけだった。
2013年10月31日 決算発表。
売上高、営業利益、純利益で NTTドコモを抜いた。
売上高2.6兆円、営業利益7151億円 純利益3949億円

2050年に、ブラジル、メキシコ、インドネシアに抜かれて
日本のGDPは、8位に転落する。
GDPを1%成長レベルから 3%成長へ。

ボーダフォンを買収し、再生させるためには
生産人件費の圧縮、生産力の向上、マーケティング力、技術開発力の
四つのコミットメント。
携帯電話事業を発展させるために何が必要なのか?
それは、ふかく 政治と結びついていた。
島聡のしているのは、どちらかと言えば 
「参謀」というより「ロビイスト」
松下政経塾の出身で、民主党議員だったことをフルに使う。
巨大独占企業NTTの圧倒的な強さ。
この本を読めば、いかにNTTが日本の通信事業の発展を
阻害していて、妨害したのかがよくわかる。

孫正義のビジョンをもって、取り組むスピード感、集中力。
小勢力が巨大な敵に勝つにはどうすればいいのか?
「勝つと思わせたものが、本当に勝つ」
勝利は、より多くを味方にしたものが勝つ。
人は「勝ち馬」に乗ろうとし、勝つと思うほうに味方する。

プロジェクト成功の三要素。
①「象徴」イメージしやすいこと。強力な協力者。
②「志を衆に通じる」高き志と清き姿勢。
③「錦の御旗」→国策。
人は大義では動かない、欲で動くものである。
錦の御旗があることで動きやすくなる。
「利をもって利とせず、義をもって利をなす」

「優れたアイデアを葬り去る四つの基本戦略」
①不安をあおる。
②遅延による消滅を狙う。
③混乱に陥れる。多くの質問をして、浴びせかける。
④誹謗中傷。
「燕雀 いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」史記。

佐藤一斎
「人は須らく、自ら省察すべし。
天、何の 故に我が身を生み出し、
我をして果たして何の用に供せしむる。」
我れ既に天物なれば、必ず天役あり。
天役供せずんば、天の咎(とがめ)必ず至らん。
省察して此に到れば則ち我が身の苟生すべからざるを知る。

福島の原発事故で 孫正義は 日本の復興はどうあるべきか?
を考え抜く。
「電田プロジェクト」50万ヘクタールの休耕田の活用。
自然エネルギーの促進の「秋田宣言」2011年7月13日
ソフトバンクとして20万キロワット以上の自然エネルギー発電。
東アジア スーパーグリッド構想 
インド、中国、シンガポール、タイ、台湾、ロシア。
1KW ソウル 0.09ドル 北京 0.12ドル 日本 0.25ドル。

偉大な人の基準
①斬新で効果的な理念 理想を創造。
②理想を実現するための具体的な構想、構図を描く。
→コンセプトの具体力
③構想を実現するための組織を作り、実行する。
→組織力と実行力。
④現実政治の中で他人を納得させ、よき人間関係をつくれたか
⑤地位と役割にふさわしい知識と技術と体力を備える。

2011年10月15日 天才ジョブスの死。
2012年10月15日 アメリカ スプリントの買収。
戦略の略とは、省略すると言う意味である。
ありとあらゆる情報をあつめたら、無駄なもの、
ノイズを徹底的に除去する。
枝葉末節を徹底的に削り、一番太い幹を見出す。
攻めるべく、急所 肝を見つけて 徹底して攻める。

目的完遂のために何が必要かを考え、布石を打つ。

トップマネジメントは 「事業の目的を考える」
「ビジョンと価値基準を決める」
そして、それに基づいて 渉外の役割を果たす。

劉邦を補佐した張良になりたいと思っているらしいが、
参謀って、もう少し違う感じだね。

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2017年11月12日

Posted by ブクログ

2015/11/30
民主党代表補佐役からソフトバンク社長室長に転職した嶋聡のドキュメンタリー本。
孫正義の熱くてまっすぐ、そして誠実な一面が非常に好感をもてる本。
そして、ビジネスの裏側(iPhone導入、光の道など)の泥臭いやりとりも書いてあり、普段知ることの出来ない内容を学ぶことが出来る本。

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2016年02月10日

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非常に読み応えのある内容でした。Prepare for the worstという観点からどのように孫さんを社長室が支えてきたかを理解することができます。政治を巻き込んでビジネスを展開していくダイナミックさを本を通じて体験することができます。

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2015年04月11日

Posted by ブクログ

民間企業の部長クラスが時の民主党政権の大臣達とつうかあであり、李明博元韓国大統領や習近平副主席(当時)と直接面会し折衝する。他の企業では考えられない。落選したとはいえ郵政選挙での敗北がなければ大臣ポストは間違いなしと言われた人物だけのことはある。ソフトバンクの強さを垣間見た気がする。

自然エネルギー法案については是非はあるものの、成立にあたって孫正義氏とその裏側で調整を担った著者の役割は非常に大きいだろう。まさに参謀である。

民主党政権の失速と筆者の活動状況が抽象的になる時期が重なっているのが何とも残念な感があるが、嶋氏の元代議士としての高い使命感が感じられる。

震災時の対応より民主党はいまいち好きになれないが、嶋聡氏には好感を持てる一冊だ。

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2015年03月25日

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まさに現代のビジネス界のトップランナーがこの10年近くをどう過ごしてきたかを少しでも疑似体験させてもらえた。ソフトバンクが歴史を塗り替え続けてきた瞬間の裏側、数年後ではなく今こそ読んでおいて大正解の本だった。

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2015年03月05日

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ネタバレ

キャリア事業への新規参入(ボーダホン買収)から、民主党の政権交代の勢いに乗って(時に彼らを乗せて)『光の道』構想の政治的駆け引きをする様子(王者NTTとの戦い)、3.11後の再生エネルギー事業のグローバル展開(国家主席になる直前の習近平との接触など)、スプリント買収劇にまつわる米国ロビーイング活動など、当時の参謀の嶋さんの目線で追体験できる一冊。

ローマ帝国や幕末、孫子の兵法と言ったロールモデル、心得なども随所に出てくる。あの時、参謀嶋さんは、孫さんは、何を思っていたのか、そのヒリヒリ感が伝わってくる。

19年現在の孫さんは『政商』と言われたりしますが、 国を、人類を変えたいという志と会社の規模、関係者らの動き方がこの頃にピントが合ってきたことがわかる。

AppleのジョブズからiPhoneにつながるプロダクトのアイデアを知らされてからの勝負感(スピード、度胸、粘り強さなど)は、ローマ帝国の将軍や幕末の英雄のそれと何ら変わらない凄みがあるように思う。

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2019年12月14日

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ロビイング、Public Affairsの面で孫正義を支え、ボーダフォン買収、光ファイバー構想、アジアスーパーグリッドやスプリント買収を見届けた元国会議員嶋聡氏の著作。孫社長が次々と掲げる壮大なビジョンと、時には失敗しつつも実現させてゆく姿に圧巻される。

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2018年04月25日

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ソフトバンクのビジネスがどのように成功を収めて来たが、良くわかった。人脈と迅速な行動が、カギであった。

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2017年03月27日

Posted by ブクログ

こういう系、あんまり得意じゃなかったけど小説仕立てで読みやすい。
単純にソフトバンクのファンになる。
すべて考えられていまの電力事業とかに繋がってきているんだとわかる。
非常にいい宣伝方法。

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2016年03月30日

Posted by ブクログ

政治家が、一企業の裏方となって、誠心誠意奮闘した記録。孫社長の実録的な部分も兼ねており、非常に読み応えあり。

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2016年01月27日

Posted by ブクログ

ソフトバンク元社長室長の嶋さんが、室長時代を振り返って本にしたもの。この3月に退任されていたのですね。
国会議員を落選して、社長室長になってすぐのころに『政治とケータイ ソフトバンク社長室長日記』という本を出しているので、読み比べてもよいだろう。(本書では言及はない... 自分の本棚でもどこかに紛れてすぐに見つからず)

社長室長時代には、ここに書かれている通り、ボーダフォンジャパン買収、光の道構想、エネルギー事業参入、スプリント買収、といった大きな出来事があった。また、最近のTモバイル買収失敗以降の話はさすがに全く触れられていない。「光の道」の話は別の立場で見ていたが、立場でずいぶんと違うんだろうなと改めて。「光の道」や「エネルギー」の話は、若干中途半端な形に終わっている感があるが、そのまま次に行くところもまたすごいと思う。いろいろありながらも、ボーダフォンジャパン買収時の「ドコモを超える」という宣言が達成されたのは、その頃のことを思うと素直にすごいなと思う。

文中には、頻繁に三国志、幕末立志伝、ローマ史といった歴史の話が出てくるが、全く分からない。自分はこの辺の知識というか興味がごっそり抜けてるなあ、と思った次第。嶋さんは松下政経塾の卒業生だが、その手の話は好きなのだろうな。また、民主党が政権を取った時期があったということもあり、その政経塾の人脈は知識・経験とともに貴重だなと感じた。

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孫社長が「男子と産まれたからには...」というのを、伊藤元重さんが褒めていたが、アメリカではやめた方がいいですよ、という話が数回出てくるが、それは日本でも今はたぶんNGかと。ケネディ大使の事務所の対応が女性ばかりで驚いて、というくだりも女性の社会進出に賛同しているようだが、そこであえて女性が、とコメントするのも古さを感じる。全体のイシューではないですが。

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2015年01月05日

Posted by ブクログ

秘書の8年に及ぶ出来事の手記。

時価総額10兆円超えの会社のうち、最も新しい、そして現在の日本で最も優秀であろう孫正義がどうやって今のソフトバンクを作り上げたのか、それは圧倒的な先見性と確固たる意志の2つの要素が大きいと思い知らされる。
結果=頭の良さ×バイタリティ
という方程式があるのだとしたら、間違いなく右辺の両方において彼は群を抜いてる、と思わされた。

また、ソフトバンクの成長とは、NTTという元国営企業を倒す戦いであり、その武器として"iPhone"と言うワードは切っても切り離せないことがよくわかる。

意志 定量 共感。

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2021年05月18日

Posted by ブクログ

嶋聡著の”政治とケータイ”の続編となる嶋氏の回顧録。

「ソフトバンク×行政(日/米)」の裏側を光の道、エネルギー、スプリント買収の3エピソードから覗き見ることができる。
時価総額一兆円を目指す企業には行政とのリレーション構築に甚大なるコストを掛ける必要がり、
最短距離で最高の成果を出すためにも政治家出身でかつ松下政経塾を起点に人脈も豊富な嶋氏の存在は必要不可欠であったように感じる。

自らの主要課題に、「規制緩和」「政治・官僚」あたりのKWが入った際にもう一度嶋さんの細やかな行政対応を各論ベースで学びたい。

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2015年07月12日

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