【感想・ネタバレ】男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語るのレビュー

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Posted by ブクログ

世の中のエロや商業的な性の何が問題なのか、批判だけにとどまらず、どう考え、行動していけばいいかも、豊富な資料をもとに、わかりやすく説明している。

性の主体者であることに無自覚な男性にもぜひ読んでほしいし、女性にも男性の気持ちや彼らを取りまく環境がわかって、深く考えさせられる。

闇深き、怪しき、性の世界に対して、私たちが変えられることは何なのか。著者が主宰するホワイトハンズのイベントも紹介されているので、ぜひいずれ参加してみたい。

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2019年02月01日

Posted by ブクログ

エロと愛を使わずにセックスについて語られた本。

女性こそが読んでみたらいいと思う。

女性は
恋愛・結婚・妊娠・出産については考えるが、意外にセックスについては考えていないと思うから。

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2016年09月22日

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世の中の性の問題は、とかく女性に対しての考察だけで済んじゃうことが多いし、また個別の問題としてデリケートに神棚にしまっておくが良しとする傾向にある。

そうではなく、男性側の思考回路や、個別じゃなく社会的な視点から性問題を根本から捉え直す。

こういう問題意識をポンと持ってくることができる力って、ほんとに尊敬に値する。

いろんな意味で刺激的な内容。

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2014年08月02日

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男性の性とそれにまつわるあれこれについて。主張に賛同する点もそうでない点もあるが、現代において、男性の性に関する言説が非常に貧相であるというのは非常に強く実感するところです。男性が、自らの性について、自分自身に帰属する問題として捉え、語るのであれば、もう少し風通しのいい状況が社会に生まれるのかもしれない。

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2014年05月08日

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この著者さん、頭いいなぁと思った。言葉選び、表現が適格。見てみたら、東大卒でした。
変化球的に読んでみたのだけど、めちゃくちゃおもしろかった。
こういうテーマは決して扱いやすいものではないと思うけど、著者が言う通り、性を「自分で語る」作業をしている。こういうところに切り込んでいくひとは必要やと思う。
ひととの絆をつくるためのセックス、時間をかけてひとと接していくためのセックス。
自分たちの性が、どれだけ社会につくられているのか、感じることができた。また読みたい本。

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2014年05月02日

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本書は「男子の・男子による・男子にための、新しいセックス論」である。私達は政府によりセックスに関する規制を受ける事で、興奮する情報を規定されてしまっている。また、メディア等の働きかけによる女性性のカテゴライズ=記号化によっても同様の影響を受けている。本書では、これらの状況を鑑み、貞操や童貞を個人問題ではなく、社会問題として捉え、現実的な「絆」を中心とした解決策を提示している。これは本書が、童貞を捨てる云々の一時的な問題ではなく、結婚後までも対象にしていることに起因する。

そのためにも、
1.機会を作る為に、社会的なネットワークへの関与
2.積み重ねによるパートナーとの人間関係の強化
3.ガールフレンドの増加による一極集中による重さの回避

などが書かれており、参考になると思う。


タブー視されがちな内容だが、本書が風穴を開ける一石となり議論が活発化、もしくは参考にして幸せを掴む人が増えることを望みたい。

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2014年04月20日

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男性の「セックス」に纏わる幻想を読み解く啓発本。実践的なアドバイスや色んな問いへの「答え」が沢山あったのが面白かった。
一方で「批判が多い」と書きながら内容が明かされなかったり、実践者故のポジションを強く取る姿勢や書き方は、後書きで掲げる「長く残る古典」を目指すにはやや不足感があった。とはいえ積読の中で一番サクッと面白く読めた。デモフェスで枠を持つにあたってのインプット。

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2021年10月16日

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ナソパでの新規開拓はタブーに触れることで得られる快楽であり、瞬間的な満足しかえられないものだと学びました

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2015年04月21日

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男子の貞操と銘打っているけれども男女関わらず読んで欲しい良書です。
自分の性嗜好や性への思い込み、偏見を取り払って好きな人ときちんと対峙することがいかに大切で難しいか。
誰かから与えられた情報ではなく、自分の体と心と向き合って、ひとりの人間として性愛に向き合う、とっても基本的だけど大事なことがたくさん書いてあります。

個人的には性風俗やアダルトコンテンツに対する姿勢が「救い」となりました。
このような声を挙げてくれる男性が増えてくれると嬉しいです。

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2014年10月26日

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ちょっとネットで話題になっていたので。
論にちょっと無理があるような気がするが、男性の性を客観的に捉え論じている。
AVや風俗は、性の記号化であり、記号消費には意味がないと。
岡山の連れ去り事件の報道を見ていると、カレも記号化された性が犯行に導いたのかもと思う。
あとがきにもあるが、「エロ」と「愛」という言葉を使わずに書かれている。
そういうものに憧れる高校生とかには、ストレートに読めていいかな。

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2014年07月22日

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恋愛もセックスも、そこに至るまでに人間関係を積み重ねなければいけない、面倒くさくてコスト(時間もお金も)のかかるもの。
職場や友人以上に濃い人間関係をつくりあげるんだから、その労力たるや。
日本人男子がセクシャルデビューするまでの背景、問題点を過去の日本の風習なども引き合いに出しながら解説し、その処方箋として解決策が提案される。話題が広い分、広く浅くといった感もしなくもないけれど「男性向け性教科書の古典」を目指したという著者の意気込みが感じられたかも。
本のタイトル「男子の貞操:僕らの性は、僕らが語る」は、サブタイトルの「僕らの性は、僕らが語る」のほうが、ターゲットとしている読者層に届きやすかったかなとは思う。でもこの本は、既婚未婚問わず女性にもおすすめしたい。いまのセックスメディアがどうなっているのか、それが目の前の「男子」(夫でも彼でも息子でも)にどう影響してるのか、ぜひ知っておくべきと思う。彼ら、かなりいい年齢になってもファンタジーを現実と信じてるみたいだから(笑)。
特に男の子のお母さんは是非。息子さんが将来彼女から「…AVの見すぎ…」って引かれないためにも。。。

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2014年07月06日

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なるほど,という感じですね。自分がこれまで気づかないできたことをわかりやすく伝えてくれる好著だと思います。

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2014年05月02日

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男目線からの大人の性教育の本
性の周りの色んな話について教科書的な文章になっている。衝動的な欲求をジャンクフードとみなすなど、少し独善的でもある。まあでもこういうタイプの主張する本も好き

タブー破りの快楽、積み上げ型の快楽
お上が何に対して興奮するべきか決めている
処理としての射精、ケアとしての射精、
初体験の自己責任化、相対的なセックスの価値減少
絆・関係を作るものとしてのセックス
社会的ネットワークへの貢献と恋愛好感度

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2021年11月24日

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こういう、男子が自らの性のことを真面目に肯定的に考えたり、性的なことに関して社会のなかや人とのかかわりについて考えることって大切だと思う。そういう意味では、わりと意欲的でエポックメイキングな一冊だと思うけれど、読んでいると何となく違和感が。
それは、過去は現代とは違ってうまく回っていたというような言質となる例が典型すぎて、本の主張への納得感が揺らぐ。それ以外の場合もあっただろうにと思うんだけどな。それから、「恋人は、社会への貢献度に応じて支払われる『ボーナス』である」(p.116)といった見出しに対して感じるのかな。
それと社会で生きていくうえでのスキル的なとらえ方をしているような感じも気になった。性ってもっと個人的なもの、二人の間のものであっていいと思うんだけど……。だけど、社会で良質なコンセンサスを築くにはこういう主張も必要なんでしょうね。

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2017年08月20日

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男が妄想する「性」の正体は、実は国というお上によって作られたものなのだ。とする著者の論理にもなるほど一理あるかも、と思ってしまう。
ただし、初体験について「最も個人的な体験が、最も社会的な体験である」など一見すると訳の分からない主張があったり、「セクシャル・リテラシー」などのカタカナ外来語が見受けられるあたりに、「?」となる箇所も。

そうはいっても「性」や「セックス」を題材としつつも、「エロ」さを感じない内容は、このまま性教育にも使えるのではないだろうか。

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2015年06月12日

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エロ動画に晒されている現代男子に捧げられた書。
理屈はわかる気もするが実際に記号化されたものや人があるわけで。。

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2015年02月17日

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タイトルがおもしろそうで手を出したけど中身は冗長。
ふんふんって適当に読んでいてもあっという間に読み終わる。この主張が正しいにせよ正しくないにせよ広まらなさそうなことは確かです。

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2014年12月04日

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若者は読んでみると面白いかもしれない。
内容は、実にまじめ。

まじめに性を語っているけれど、現実離れしていないところもあって、面白い。

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2014年10月25日

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この本は、とりあえず「お前らAV見過ぎ!」ってことを言いたいんじゃないかなと思います。

それはそうなんですけど、そうなってしまう男の事情もあって、その説明の仕方は独特でおもしろいです。

筆者は、第二次性徴から「初体験」までの7,8年くらいの間にエロ産業にドップリ浸かってしまうことが問題で、そうするとエロの「記号」を大量に消費する習慣が身についてしまっているといいます。「記号」ってのは、JKとか人妻とかいうラベルのようなものでしょう。そうすると、人格的な観点ではなく、記号的な観点からしか相手を認識できなくなってしまうということを述べています。

ただ、そうはいっても世の中の夫婦はそこそこ幸せな家庭を築いていると、僕は結婚していないけど、思うんですよ。なので、筆者が問題として取り上げていることはよくわかるんですけど、あまりひっ迫したものは感じないんですよね。

また、後半の筆者の提示する処方箋もあまり新鮮味を感じることはできず、真に受けてそのままやるっても上手くいかなそうだなあと思うもののように思いました。

なので、本当は★3.5くらいです。

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2014年07月05日

Posted by ブクログ

男子に抱く気持ち悪いとかあれ?って思う感じが、記号でみる習慣であって思った。
歴史的に見て、恋愛、セックスが面倒くさいっていうのは普通だったんだなあ。
セックスには抱き合うことがまず大事。

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2014年05月21日

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