【感想・ネタバレ】会社の業績の9割は課長で決まるのレビュー

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Posted by ブクログ

「杉原忠」が"相手のことを考える能力"を磨くことをベースにしたマネジメントの方法を、具体的な事例を挙げながら解説している『会社の業績の9割は課長で決まる』を読みました。

「長野慶太」の著書『プロの残業術。 一流のビジネスマンは、時間外にいったい何をしているのか?』に続き、ビジネス書です。

-----story-------------
マネジメントでいちばん大事な能力、知っていますか?

▼あなたの部下が「できない」「動かない」本当の理由、教えます。

いま、部下が「定着しない」「成長しない」ことで悩んでいるマネジャーが増加しています。
一方で、「ゆとり教育世代」をはじめとする若手とのコミュニケーションギャップに悩むマネジャーも続出しています。

著者は20年近く、人事コンサルタントとして、これら現場の問題に取り組んできました。
近年では、企業内メンター制度(配属部署の上司とは別に指導・相談役となる先輩社員が新入社員をサポートする制度)で、次のような顕著な実績を出しています。

[業種]携帯電話の販売代理店
前年まで:毎年、半数の15名前後が退職していた
1年目:30人採用、退職者1名
2年目:30人採用、退職者1名
3年目:15人採用、退職者2名
4年目:1年目採用の社員が店長に就任

その中で確立してきたのは

「マネジメント能力で最も重要な能力」は「相手のことを考える能力」だ

という考え。

これは、メンター制度の中で、新入社員の指導・相談役となっていた人間が、実際、のちにマネジャーとして非常に高い能力を発揮していることからもうかがえます。
ワーカーとして結果を出していた人間がマネジャーに就いたとたん、チームがガタガタになることが多いのも、この"相手のことを考える"という視点が欠けているからなのです。
特に、「プレイングマネジャー」が大半となる中小企業では、非常に多い傾向といえるでしょう。

本書では、「チームマネジメントや部下育成に悩む課長(プレイングマネジャー)」向けに、その能力をどう高めるかを解説。
具体的には、"相手のことを考える能力"をそれぞれの章に落とし込み、その考え方、身につけ方を、わかりやすく教えます。
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課長だけを対象にしたようなタイトルですが… マネージャーだけでなく、チームでの業務をマネジメントする立場にある人であれば、一読しておいて損はない一冊でしたね。

各章のタイトルの語尾に「~9割は課長で決まる」が使ってある、以下の5章で構成されています。

 ■第1章 「コミュニケーション」の9割は課長で決まる
  ・コミュニケーションの基本は「共通点」を探すこと
  ・苦手な相手と付き合うには「嫌いな理由」を掘り下げる ほか

 ■第2章 「部下の戦力化」の9割は課長で決まる
  ・「モデル」が見つかれば新人は劇的に伸びる!
  ・「1番」になるところまで得意分野を絞り込め! ほか

 ■第3章 「部下のやる気」の9割は課長で決まる
  ・ネガティブな部下をポジティブに変える技術
  ・ギリギリまでやらない部下をどうやってやる気にさせるか? ほか

 ■第4章 「問題解決」の9割は課長で決まる
  ・「もし○○だったら」質問で残業を劇的に減らす
  ・「無意識」を鍛えて集中力を高める ほか

 ■第5章 「売上アップ」の9割は課長で決まる
  ・「目的」「目標」「快」でチームを活性化せよ!
  ・課長は「ミニ経営者」のセンスを磨け! ほか

私の大好きな「山本五十六」の言葉が紹介されてあったのは、なんだか嬉しかったですね。

 やってみせ ………… 視覚
 言って聞かせて …… 聴覚
 させてみて ………… 身体感覚
 ほめてやらねば …… 感情
 人は動かじ ………… 行動

ティーチングに大切な要素が詰まっているとのことです。

実は、最近、忘れていた言葉… この言葉は大切にしたいですね。


最終章に『「ミニ経営者」のセンスを磨け!』という項があるのですが、、、

そこに紹介してあった①マネジメント、②マーケティング、③イノベーションの三つの手法については、これから意識して行きたいことです。


幾つかの気付きのあった作品でした。

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容は面白く興味深いことが多かった。部下とのコミュニケーションや育て方について、心理学の視点で分かりやすく書いているので、今まで読んでいたようなビジネス書にくらべると、新しく、手法としても有効なように感じた。ただ、最初はフムフムとうなずきながら読んでいたのが、最後の方はなんとなく惰性で読んでしまった感じがあった。その辺は本の内容からなのか、読んでいる自分が集中していなかったのかよく分かりませんが・・・。

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2012年06月12日

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